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KUONのブログへようこそⅡ

返事の中までKUONです。

卯月のべんきょう、最後です。

続けます。お待たせしてごめんなさいね、でした。


     アルジェリマン

   4月は思い出を詠みました。

・ミツマタの香り咲きそふ百済寺(ひゃくさいじ) 入り日おぼろに坂道やわらぐ

   (10年前に訪れた百済寺(ひゃくさいじ)を思い出して詠みました。)

「坂道やわらぐ」が、いいなと思いました。「咲きそふ」・・・ここ、もう一度、勉強してみますね。あり、な気もするし、んん?のようにも感じる。勉強させてもらいます。

・三回忌の甘夏甘くみずみずし 育ててみんとその種洗う

(武士のごとく)世を去られたお父さまの、三回忌でしょうか。みずみずしい甘夏、美味しいと食べるばかりでなく、育ててみようと「その種洗う」こういう場面に、うたのこころが現れると思います。

神も詩も、細部に宿る、とか。その種を育てることは、お父さまへの追慕につながるのですね。


・田の土の黒々光る あぜ道のレンゲは一気にすきこまれており

   (レンゲで子供の頃の思い出がわきだしました。)

「レンゲは一気に」すきこまれている、と。一首の眼目です。

・あずまやと名づけた小川の木の陰に 両親案内し得意気な子ら

この「案内」は「あない」と読んで、リズムを整えます。

・葉を丸め湧き水すくいひと含み いい水だねと父にほめらる

・浅き瀬に木漏れ日落ちて水光る めだか泳ぐを飽きず眺むる

・山里のレンゲ畑に大の字で青い空見た 家族四人で

・枯れ葦の根元に潜むザリガニを捕まえたれどハサミがこわい

・棘を踏み泣く妹を背負う父 山下りながら物語する

どの一首も、場面が鮮やかに目に浮かびます。遠き日の、父と、母と、自分と、妹。還らない懐かしい、忘れがたい美しい、家族の日々。

私は持ち得なかった、そういったご家族の貴重な日々を、読みながら体験させてもらうような。

心地よい羨ましさに、涙が出ました。


     ゴネコ

もろもろと燃える尖塔くずおれてユゴーの書いた男はいずこ

   とりあへず、私も参加させてくださいませ。
   参加することに意義がある。……のか?
   「いずこ」は「どこに」のほうがいいような気がしたのでが、
   「いずこ」のほうが短歌の言葉らしいのかな、
   なんて思いました。歌の体をなしていないところが大問題ですが。


忘れないうちに大事なこと書いておきます。いへいへ、きちんと「歌の体をなし」ておられます。
いずこ、と、どこに、の問題。、仰るように「いずこ」の方が。短歌の言葉らしい(笑)。少し古い言葉っぽいでしょ。それと。

理詰めは苦手で、ええい、と感覚でやっちまうことも多いワタシの感じ方。まんざら無茶でもない気はします。

「いずこ」の最後の音は「こ」。向こう向いてタン、と行きそうでしょ。「どこに」の最後の音は「に」です、なんとなく「にー」と、こっち向いて迫って来そう。あくまでKUON流の感じ方の話で。

ノートルダムのカジモド、ベルばらのアンドレ。私の中の、ある系譜。ん。どなたも聞いてはおられない・・。けけ。失礼しました。

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卯月のおべんきょ Ⅴ

続けます。


     ギボウシ

   バッサリ、添削お願いします!
   「ご指南を!!!」と宣言しておきながら、ひえぇっ、急すぎる、と腰が引け・・
   だって、短歌の詠み方なんて、イロハのイの字も知らないのに、いきなりは・・
   と、またウジウジしそうになりましたが、ここで怯んでいては、何も変わらない、
   と言うことで、初挑戦いたします。

   私も、花鳥風月より人の心に反応してしまうタイプです。仕事の関係もあって、
   一日中家に籠っているので、
   眺めるものがあるとすれば、自分の心しかなく、それをなぞってみました:


寝覚めての 胸の重しはいずこより 崩れ行く世に 崩れざるもの

バッサリ添削を、と仰る。まず、わたしのさせていただいていることが「添削」に当たるかどうか、自分自身に疑問を抱いています。ケンソンでなく、言葉通りに。

すこ~し先輩なのは確か。そこで、申し上げられること、申し上げたいことを、書くよ!。(笑)。

初の一首。イロハのイの字も知らない方と思えない、きちんと短歌の型になっています。定型になっています。雰囲気もある・・と書いて、ここから、バッサリ行っていいですか。

はじめ三句まで五七七まで、ここはこのままでいいと思います。次。思ったままに書きますよ。「崩れ行く世に 崩れざるもの」。ああ、なんとなくカッコいいなあ、とも思わしむる。が。実際は、何を言いたいかわからんです。「崩れ行く世に」は、作者の実感,詠嘆として読めます。〇。その後、最後「崩れざるもの」ここは、一考の余地ありと思います。

言葉としては、よさげ。でも、この一語は、どこを向いているのか、何を指しているのか、目覚めの胸の重しと、どうかかわって生み出された一語なのか。

初めてのお方に厳しい物言いと自覚しつつ、です。言葉のシロウトさんでない、わからないと仰りつつ、短歌の形は身に入っておられる。すごいことと思う。だから。

本当に自分が生み出したいこと、それを伝えられる言葉、なのかどうか、考えて頂きたい、と、感じたんです。もったいないから。なんとなくカッコいい、ってうた、なんとなく悲しいです。思い切り申し上げました。私自身は、どの程度、手を入れていいか分からなくて。初めての一首、記念の一首として、このままにされるのもいい、と思います。


   勢いでもう一首

ギボウシさんは照れ屋さんなのか。

一回り上の亥年の友逝きて 祝い返しなき還暦弥生

   私(静岡県在住)には、関西にアラ古希の友人が二人います。
   一人は、アメリカ時代に懇意にしていた9歳年上の職業ライターで、短歌を趣味にしています。
   もう一人は、12歳年上の、今時切手を貼った手紙を交換できるの稀有な存在でしたが、
   2月にひっそりこの世を去りました。
   同じ亥年だけでなく、3月生まれの魚座仲間で、姉のように慕っていました。
   12年前に、想いを込めたとびっきりの「還暦祝い」を送ったのですが、お返しをもらえないやり切れなさ、、

   (私より3歳若い夫を含め)年下の家族に祝ってもらっても、気持ちは複雑なのです。
   この時期を乗り越えた姉貴の言葉を、何よりも心待ちにしていたのに、、、


この一首は、このままにされたらと思います。

     たまき

月の下 隊列を組み 行く駱駝
水はあるのか 果てなき道のり

幻想的な一首。そこで。「水はあるのか」は、まこと率直な思いでしょうが、散文的に過ぎる気はします。

よみがえる いくつもの春 春よ春
馬齢を重ね ふたたびの春

ううむ。実感は同じ。このまま行かれますか?。

     玉兎と茜馬

雨の中霞がった花と塔夢心地消す花粉症よ

   スカイツリー近く錦糸町公園にて

読んでぱっとひらめいた、わが「添削」。

「雨の中霞がかった花と塔 夢心地消すわが花粉症」文字数ぴったりですし、いかがでしょうか。


桜散る観覧レースの勝ち馬零和に決まりしその日に死すや

   (2007年ダービー勝利牝馬ウォッカ号を悼みて)

「桜散る観覧レースの勝ち馬の「令和」と決まりしその日に死せり」

あるいは「・・・決まりし日に死せりとや」でしょうか。「死すや」とは、死んだのか、ということで、このままで行けなくはないですが、言いきった方がよいのではないか、と。お馬を見に行ったのは、おそらく四十年も昔、淀へ、一度。馬は美しいと思いつつ縁なく来て、知識もありません。こんかい、そうなんだ~、と、学びました。ありがとうございます。以下、書かれた事ぜんぶ、ひいておきますね。


   盗宮がご観覧した、2007年度のダービー馬
   ウオッカ号が元号が決定した後に、死亡したことを知って、詠みました。
   ウオッカは桜花賞2着だったので、桜散るを入れています。

   このダービーは不吉で、
   招待状を送った。松岡農水大臣は自殺
   盗宮と一緒に競馬観戦した。
   安倍首相は退陣。。。。。
   なるひとには、嫌悪しかありません。
   他にも負の法則があるらしいのです。

   ちなみにダービーですが、競馬のレースでは最高峰のレースで、
   一生に一度しかでられないので、
   しかも、他に賞金が高くて、 女子限定のレースもあるので女馬は滅多に出ません、
   ダービーを女馬が勝つというのは、
   強いて言えば、甲子園に女子が参加して
   優勝して、最優秀選手に選ばれる
   という感じでしょうか?
   現実では、女子は甲子園に出られないし。
   甲子園のマウンドを踏めなかったはずです。
   ちがっていたら、ごめんなさい。

   ウオッカ号の代わりに
   なるひとが〇〇すればとかを
   お前にウオッカの100分の一の価値もないわ
   他等々書き込みそうなので、この辺で止めます。

ほお。お勉強になりました。ただ一点、そこ違うでしょ、と言いたきことあり。

「なるひとが〇〇すればとかを
   お前にウオッカの100分の一の価値もないわ」。ここ。100分の一、でいいですか。ケタ、間違っておられませんか?
ゼロが、いくつか、足りないとか。

うわあ。今日も元気に不敬ブログ(笑)。いやいや。真に不敬なのは、国民に対する、あちらの面々のなさることすべて、ですわよ。



今はここまでとさせていただきます。



卯月のおべんきょう Ⅳ

続けます。


     萌黄色

   お久しぶりでございます。
   私事ですが、この一年バタバタで…。
   やっと出来た二首です。

逆縁を人は不幸と言うけれど
残す吾子哀れ母は望みぞ

よくおいで下さいましたね。嬉しいです。
私にも、四十年来の親友がおります。長男さんは心身に重度の障碍をお持ちです。友はよく、この子より一日長く生きていたいと言っていました。一日でいい、と。

「逆縁を人は不幸と言うけれど」  この先、少し触れてよろしいですか。

「そを切実に乞う母ぞわれ」  人が不幸と言う逆縁を、切実に乞う母です、私は。そういう一首。あえて元うたにある「ぞ」を使いました。「そを切実にわれは乞うなり」こんな風にもまとめられます。


我が逝き残る吾子にも桜咲く
優しい桜咲いてくれるか

   息子を置いて私は死にたくはないです。
   心配でやっぱり置いていけないです。
   よく友人達(養護学校)と子供より1日だけ長生きしたいよなぁって話します。

   私が死んだ後、息子は周りの人達に大事にしてもらえるだろうか。
   そんな不安もあります。考えすぎて苦しくなって、大丈夫大丈夫と思い直して。
   そんなことの繰り返しです。笑
   桜を見ると私は涙が出ます。なんだか私にとって桜は淋しい気持ちにさせる花なんです。

前述の私の親友の息子さんは、アラ50になりました。グループホームに入っていて、週日は作業所に通い、週末は自宅に帰る。心の優しいナイス・ガイで、行くと(月に一度会うんです)、お茶飲みや、と、笑って勧めてくれる。

我が逝き残る吾子にも桜咲く
優しい桜咲いてくれるか

このようなうたを詠むお母さんに、言う言葉を持ちません。うたとしては、整理するよりは、思いが、生でしたたった、という感じのこのままで、と思います。今はもう止めてしまいましたが、親友にも私は、うたを勧めました。あまり人に勧めたりはしないのですが、彼女には勧め、彼女は何年も、詠んでいました。

また、詠んで、拝見させて下さいね。ぜひ。


     まめはな

   花々の歌、以下のように変えさせてください。
   お手をお掛けして申し訳ありません。

・目に見えぬたすきを次へ送りつつ春の花々途切れずに咲く

こうして、別の場へ置かせてもらいました。最終的なまとめまでいささか時間があります。どちらがいいかご自分で考えて下さい。「目に見えぬたすき」という言葉を、初めに思った時を思い出し、この言葉が実際に生きるのはどちらか、考えてごらんになったら、と思います。

     おてもやん

〇退位の日 飛行機乗って海を越え 異国へ行くわ ひこくみんでいい

   どうせ来年は2020 にーまるにーまるって西暦で言うんでしょ。
   旅行会社はみんな西暦使ってますワ。
   KUONさま、お許しください。キレてしまいました。


いやいや、納税者われら、キレる自由はございますよ。昨今は、テレビ見る自由は奪われていますけどね(笑)。見たくない聞きたくないことが、いっぱい。

「退位の日飛行機に乗り海を越え異国へ行くわ ひこくみんでいい」

ダンダンダン、と叩きつけるリズムにしてみましたが、いかがでせうか。

ワタシも、ひこくみんでいい、ですわ。素敵な旅をされ、いい匂いのうたの材料を、拾って来て下さいな。

何年前か。その地へ行幸されたお二人を、あんなにもピュアな心でお迎えした、おてもやんさんを、ここまで変えたのは、誰ならぬあの、法王マントに小皿帽子の妖怪ですからね。


     パール

⭐トーストの少し焦げた匂いして
 「ふふふ」いい日になる予感する    <休日の朝>

トーストの匂い、好き。「ふふふ」がよいです、美味しい味の一首。もういっそ、「トーストの少うし焦げた」と、リズム整えてしまいませんか。

⭐夕凪の病室(へや)より見ゆる光る海
 父の慰め穏やかになる

これは・・海が、父の慰めになる、のなら。
「夕凪の病室(へや)より見ゆる光る海
父を慰め穏やかになる」

でしょうか。「見ゆる」の使い方はとてもいいです。


⭐東雲に雨に打たれてこぼれ咲く
 なごり雪かと白ユキヤナギ

静かな一首できれいです。

「東雲に雨に打たれてこぼれ咲く
白ユキヤナギなごり雪かと」でしょうか、元のうた、とてもいいですが、元うたのままですと

「こぼれ咲く
 なごり雪かと(まがう)あるいはなごり雪かと「見る」ユキヤナギ」になるんですよ。


⭐幼き日祖母とつくしを摘みし土手
 今コンクリート草さえ生えず

このままで感じは出ています。もう少し言えば「いま舗装され」かな・・と。

⭐ヴェルサイユルイ王朝の夢の跡
 強き光と闇の深さよ   <ヨーロッパの思い出>

      これを詠みました後に、ノートルダム大聖堂の火災を知りました。
      圧倒的なスケールに言葉が出ませんでした。
      迷子になりかけた、若かった夫婦の思い出の地です。(恥)


むむ・・。「強き光と闇の深さよ」と読んで、ちょっと何か、と思いつつ、ではどうすれば、の答えが出て来てくれません。「光と闇のいまもそのまま」:とか。陳腐なKUONになってしまい。むかし、憧れるあまり、上等な重い写真集を買ったのですよ。ヴェルサイユ、プチ・トリアノン、そしてノートルダム。いろんな、パリの、橋。人は去り、建物は残る。なに、ほざいてるんでしょ、ワタクシ。ごめんなさい。

迷子になりかけたってのも、いい思い出ですね。


     わすれんぼ

   御代代わりということでやはりこの方のことを

耶蘇の使徒宮中に入り伝統の
真髄壊し抜け殻と為す

譲位前みてこ礼賛今ぞとて
洗脳箱が大活躍なり

洗脳箱って。なるほど。あのお方の結婚を機に、一台目のあれ、買った方々も多うございました。みな、だまされ隊でございましたわね。

悲しみの殻背負いたる虫の絵本
自愛話の小道具とせり

ふむふむ。かたつむりも、初孫とお蚕さんも。すべてが女帝のお道具でした。

かなしみって いったいなんのことかしら
なさぬ仲の子受入れしことか

あ。これ詠みます? お口チャック、もう要らない?

親王の生れ(あれ)出でたるを憎しみて
片靴送る心の闇よ

わすれませんからね。皇室破壊者のやらかしたこと。日本国の親王への邪悪な〇詛。

“どのように育つものか”の捨て台詞
そに口惜しさの現れており
   (最近の週刊新潮の暴露、驚きました。悠仁殿下の誕生時、こんなことを言ったとは)

その者が、野放しにされて。抑える者無く、夫君はへちまアタマで、やらせたい放題で。許してはいけないセリフです、私も初耳、びっくりの上、行きます。
   
完璧な宮中支配も肝心の
皇統はその手より滑りぬ

皇統をわがものにとの執念の
激しく燃えて継子いたぶる

   (入江日記始めいくつかの証言から,
   みて子さんが第二子、三子をもうけたとは考えにくいのです)


お腹ふくらんでいなかったし。電車の中で人形抱いてたし。いろいろ。

皿帽子肩怒らせるマント服
底知れぬ“我”の巨塊を包む

これお上手。伊勢でもあのへんてこスタイルでしたよ、昨日でしたか。どんな神経なんだよ。


   令和の元号は多少見慣れたものの、好きにはなれません。

私は使わず老いて死んでゆくつもり。であるが、先にそのそれが、終わっちゃうかも、なども夢見ております。

元号の意義は維新に変質す
“一世一元”これが肝なり

令和だと掲げし文字の衝撃は
えも言われなき怖れと不安

“帰田賦”の仕掛けも知らず万葉の
故事引かされて左翼に完敗

   (万葉集の梅の宴、元は文選の“帰田賦”
   腐敗した安帝の世を厭い田舎に帰ろうという話だとかいうから
   選者の左翼さんもしてやったりでしょうか?)


万葉集、万葉集と、鬼の首とったように。ぐふふ、と笑っている御仁、おられますよう。いいえワタシは選んでいません、とか。恥ずかしいのかなあ。真理子女史もミドリだとかも、万葉集の「ま」の字にも縁遠いお方。あまりエラそうに言うと、バカみたいになるから(実際KUON,バカなんですけど(笑)止めます。

**************
   今回はスポーツ観戦から

諦めるその時こそがお終いと
教えてくれる勝負の世界

美しき戦士は顔を手に埋む
この日に賭けし思いあふれて

いかにしても勝ち奪い取る決意燃え
出を待つ戦士おのれ鼓舞する

   卓球やテニスの試合をときどき見ますが、あのあきらめない精神力には脱帽です。
   “美しき戦士”はザギトワさん。世界選手権での思いつめた表情や、過酷な普段の練習を知って・・・驚いています。
   フィギュアスケートは芸術性が高く、好きです。不安、緊張、自信、トラウマ、様々なものを抱えて、
   滑る前の表情はみな素敵です。


   季節のうたです。

挿し木せし枝より出ずる緑の芽
心躍りて伸びゆくを待つ

挿し木より伸びし若芽の力なく
枯れゆくさまは見るに忍びず
   (育つ芽あり、枯れる芽あり・・です。)

久しぶり寒の戻りて気づくのは
僥倖なりし暖かき冬
   (古家に老いた体、前の年のような酷寒はもういや)

一幅の額絵のごとく美しく
海棠の花窓辺にて咲く

   おまけ

できたなら植木屋の子に生まれつき
ひたすら木々と語り暮らしたし

おい婆さん植木屋舐めたらあかんぜよ
声が聞こえるわかってますよ

(笑)。

   すみません。たくさんになりました。これでも随分捨てたのですが。
   気になった言葉の使い方、何か思うところがおありのところはお教えください。


寄せて下さったおうた、すべて頂きました。

一首ずつ読ませていただき、私のするべきことを、させて頂きました。沢山であることを、スミマセンと仰らないで下さいね。



+

お引きたまわれ(=出て行けよ)

     ジャムは見ていた

  イメージ短歌   「もしかして今までに見たさいきょーの無茶言うおばちゃん? ざつこさまって」

                         ピュアなる「じゃむ」、思うたままに詠んでみつる



入って来たのは3人です。

大きい女の人と、大きい女の子と、小さい男の人です。

のっぽん国のこーたいしろだ。ひでぇんかだ。むすめだ。周囲がざわざわしました。

フロアに入って3人は、あたりをぐるっと見回しました。

両手を揃えてじっと頭を下げたままの店員たちの姿は見えないように、ひでぇんかとむすめは歩き回って、娘はいきなりナッツの大きな缶に手を伸ばし、つかめなくて落としてしまい、そのままうつむいて、落ちた缶をじいっと、見ています。

おばさんはダハハっと大きな声で笑うと、新しい缶を取ればいいのよ、バイコはそれが欲しかったの? なんで? 歯が弱いから食べられないじゃないの、とぽんぽん言いました。男の人が、食べたこと無いから食べたかったのかな、たはは、と、空気が抜けたみたいな顔で笑って、でも、むすめさんが落とした缶はそのままです。店員の一人が、どうしようかモジモジしているのを見て、おばさんは、

落としたものなんか荷物に入れないでよ、と、眉のところをぎゅううっとしかめて太い筋を作って憎らしそうに言いつけて、自分はチーズの塊を掴みあげました。両手でガバッと三つ掴んで、重さを確かめて、二つをどすんと戻しました。

これにするわ。おばさん・・ひでぇんかは、後ろにいる人に渡そうとして、腕だけ後ろへ回して、あれ、という感じでやっと、首も回しました。

「お付きの皆さま方はフロアの外に移動していただきました」

さっき棚の長老、じいさまが「SP」だ、とつぶやいた中の一人。黒い服を着て手足が長くて固そうな体の男の人が、サッと3人の前に立って、小さい男の人・・・ええと、こうたいしろ? を、見下ろして言いました。

「この地下は封鎖されました。誰も入ることは出来ません」

勝手に出ることも出来ません。静かに言いました。

え。え? と、こうたいしろは、笑うみたいな困ったみたいな顔になって、両手を、ポケットのあたりでパタパタさせました。誰かを振り向いたけれど、そこにいて欲しい誰かはいないようです。そ。それは。慌てながら笑っています。

「それは予定に無かったですね。呆宮職からは聞いておりませんよ。わたしの一家は、オホン、ここで、ザ、ザツコとバイコの欲しがるものを、買い物をして、ですね、それから、とうと御苑へ移動して、交通規制はかかっているはずですから時間通りにね、着きますから。雑音が聞こえて来るところでは買い物も何もできません、いや、ワタシではない、家内が、ですね。それで貸し切りにしてあるんですよ、急に何ですか。」

その男のひとは突然、目の中に氷が張り付いたみたいな顔になって、ペンギンみたいに反り返りました。誰も何も言わないので、また、へらへらしました。

「あちらのご家族にはご迷惑をおかけしない手筈です、バイコのお友達でいらっしゃいますのでね、不快な思いはさせられませんよ、私どもは。あ」

突然こうたいしろは、全身の動きをピタッと止めました。

どうも、大きいおばさんに、脚かどこか、蹴られたみたいです。でも笑った顔のままです。

もう一度、手を、両方、パタパタさせて、それが自分流の合図なのでしょうか、また話し始めました。

「あの。とうと御苑と申しますのは、両陛下であるワタシの両親も実は好みであらしゃります、ちうか料理の名店ですよ、この店も、お住まいから地下通路でつなげてあるのですよ、いっぱんの者どもには知らせてはおりませんけれどもね、こんなことは、訳知らずの者たちの、鵜の目鷹の目の雑音の元になるばかり、五月蠅いですからね、まったくもう。ものどもと、何もかも比べられては二千有余年の歴史が泣きます。違うのですからね、ワタシどもは、ええ、申すまでも無く。で、あの雑音を、私の母は、ひどく疎ましがるのですよ、ええ、。イヤケが指すと、。オクターブ上がってキーキーと説教は長くなるわ、裁ちばさみ投げられますわ、もー大変。周りが。オホン。ご存じですか、そこをね、はいツマのヒイキのとうと御苑ね、今日は全館貸切で、抑えてあるのです。ざ、ざつこの、私のツマのお身内の、方々も、同時にお集まりの予定でして、あ、そこへ、ええ、ここのシオッピングの後に参りまして、ね、娘の友人のご両親がたと、私の、この私のね、こうたいしろ殿下の、ご生誕祝いのランチをする予定なのです」

ふむふむとうなずいて、ええと、ドヤ顔?をする。バカみたい、とジャムは、思ってしまいました。いけないことなのに・・きっと。

「酒も、いいのを言いつけてあるのですからね。ふふん。これくらいが、義務ばっかりを押し付けられて自由の無いボクたちの、数少ない楽しみですよ、やれやれ」。

こうたいしろって言う名の人は、でへへと、口の横を手で拭きました。ポケットのあたりでその手を拭きました。

ああだから、手をぱたぱたさせて、服に付いたよだれを、乾かすのね。と。ジャムは納得しました。

その時、あ。娘の、バイコというらしい女の子が、じいいっと棚を見ていた視線を、こうたいしろにゆっくりと向けました。

こうたいしろは、自分のずっと上の方にあるSPの顔を、見上げながら話していたのが、反応が無いのでおかしいなあ、と感じていたのか、やや不機嫌に、でもやっぱり「何なんだよお、このボクがしゃべってあげたのにぃ」。笑っていながらブツブツつぶやいて、娘の方を見て、

「ちこくだめぱぱ」

バイコさんが言うのに、首をコクコクして、にまにま頷いて、

「そうね、そうね、バイちゃん、パパは遅刻はしないのよ、エライでしょう。とにかく、遅刻だけはしないで来たの、だからエラいんだよ、パパは」

いっしゅん、鼻の穴がびっくりするくらいかぱっと開いて、ものすっごくエラソウな顔になったのでびっくりしました、でも、すぐに、バイコさんに

「ジャムが欲しかったのでしょう。あそこにあるから、欲しいモノ幾つでも取っておいで」

言うからジャムは、震え上がりました。ジャムって。

あの、あそこにいる女の子が、私を買うの? 。

「どれだけでもお選びなさい、バイコが何か欲しがるなんてめったに無いものね、、いいね」

にっこにこのこうたいしろに、バイコさんは、

「ちこくだめ」

にらみつけるみたいにじっと、どこかを見ているだけです。動きません。でも、傍にいるおばさん・・・ひでぇんかが

「まぁたぁジャムなの。ちっとしか入ってないじゃないの、あのジャム。瓶が重いばかりで、中身は指で二回くらいすくったら、もう、無くなるのよ、何かどっか、不正なジャムじゃないかと疑っちゃうわ」

みたん園のご主人や皆さんが聞いたらどんなに、とハラハラするジャムの気持ちなんか関係ないおばさんは、

「でも、ラクコたちは美味しいとか言ってたし、買おうかしらぁ、1、2ダースほど買ってアレのお礼に渡しとけばいいか・・・・・あら」

あらぁ?。

ゆっくりとジャムの方へ寄って来ようとした娘バイコさんが、優しい感じにではあっても、SPにしっかりストップをかけられるのを見ると、おばさんは急に、ものすごく恐ろしい顔になりました。何をするのっと、吼えました。固そうな体のSPが、今日はお話を聞いていただきます、と言いました。固い声でした。おばさんはこーたいしろに、

「何を言ってるの、このこれ、何のつもりなの、この私に。こんなモノを私は寄せ付けないわよ、こーゆーのをはねのけるのがSPじゃないの、なんでこれいるの、ここに、何するの、これ、いいかげんにさせなさいよ。何なのこれ、何? はあ?私を誰だと思ってる? ショッピングに来てこんな目に遭うのどうして? なんで邪魔されるの? 何とかしなさいよオトーサン。」

黙らせろ、放り出せ、と大声を出すおばさんは、もしかしたら、おじさんなのではなかろうか。

世間をまだ知らないジャムは、身動きできないまま、固まっているのです。ビンの中で固まっています 。

何とかしろ、早く。ぎぎっ。

こうたいしろは、奥さんらしいおばさん・・もしかしておじさん? に、ぎぎっと睨まれて、両手を猛スピードでパタパタパタ、うんうんうなずいてからSPを見上げて

「あの、あのうです、よく分からないのですが話は私が伺います、妻と娘を、まずはどこかへ座らせてやって下さい、妻は身分が高貴になりましてから体が弱くなりまして、いや、これは自己申告というものらしくて実はボクにもわからないんだけどね」

うんうん、ぱたぱた。

「ボク、わたし、何もわからない気がするんですけどね」

へらへらぱたぱた。

「とにかく私も父も、苦手なことがこういった」

ぱたぱたぱたぱた。

「怒鳴られたりねちこられたり・・父の場合は主にねちこい方でやられておられますが、私の方は、日替わり時変わりで体調の変化がありまして、そこをうまく理解ということをして、やさしく取り持たないと、ですね」

こうたいしろ、ぱたぱた止めて・・蹴りが入ってケリが・・一瞬、静止画面。

「怖いのです、非常に怖い、オソロシイ、いや誤解しないで下さい、私の責任にしないでいただきたいのですよ、そこよろしくね、あくまで、体調が怖いのですよ、ツマは病人なのです、ジコチューとかわがままだとか、親父化などではないのですよもちろん、それで、えと、配慮を要求します」

ぴしっと立ちなおして、両腕をずぼんの側面に添わせて、バリっと立ったこうたいしろ。

「配慮して下さいナガシメさん」

「本日の警護担当締め官はナガシメ氏ではございません、殿下」

「え? そう?」

「のっぽん国のこうたいしろ殿下を警備する者の顔をも、お覚えでないのですね、こうたいしろ」

ぎろっと見降ろされて、へ? と三歳児になるオトーサン。

「オトーサン!」

「はっ」

おばさんにどつかれて、こうたいしろは、いいい椅子を、お二人に、と要求します。

なんやあいつ、ヘタレやなあと、お好み焼きの粉、が、ふふんと笑います。後ろの方で見えないけど、言葉でジャムにも解りました。

「ここでは椅子をご用意できません」

SPの声に、なになのよ、と、きいっと、おばさん・・・ひでぇんかの声。

「僭越ながらひでぇんか、あなた様は直立にお慣れになられるがよろしいかと存じます。このまま現在のお立場でおられるおつもりなら、いささかの間を、直立して過ごされる鍛錬は必定」

SPの言うことは難しくなって来ていますが、ジャムには、そうだそうだと背後で重なる声が、その通りのように思えます。

「1時間の間も立ってお過ごしになれないなら、私がいま申しますごとく、そのお立場から去られるがよろしい」

「はああああああああああ?」

「いいとこ取りは人間としての恥。この世のすべては表裏で一体、ひでぇんかと尊称を奉られる御身にてあらせられれば、その名にふさうお振る舞いを」

「わたしはひでぇんかよ」

「はい、さようであります、あなた様はのっぽん国のこうたいしろ殿下のひでぇんか。アタマの中は空っぽであろうと酢が立っていようと、白蟻に食い荒らされていらっしゃいましょうとも」

「わるくち言ってる? ワタシに?」

尋ねるおばさんに、悪口ではございません。きっぱり応じる体の固そうな人。

立派です。ジャムは立派と思います。

「大切な場に限らず、かじゅあるな場面ですら、立っておられるさえが無理。入内なされてより幾星霜、その間なにも学ばれず修練お積みの様子うかがえず、盗宮殿下に対しては不遜千万の落第妃、ひたすら自らの欲望の使徒となり果ててお子さまのまっとうなるご養育を放棄放擲、国の一翼の支えとなるなど望むも詮無きクソ加減。儀式のイロハさえ為し難きあなた様のごときお方は、本来ならば最後の貴賓としてのおんありよう、自らお退きになるが自他ともに鑑みれば望ましいのは火を見るより明らか。ただそれのみを申し上げたいがため、かかるごとき場を設定いたしました。

御身方にのっぽん国の未来は託せません。断固、無理だと申し上げます。願うはただ一事のみ。お退きいただきたい」

フロアの中は、しーんと静まり返っています。気がついてみれば、大小3人の一家とSPたちの他に、そこには誰もいません。

「オトーサン!」

やがておばさんの大きな声が響きました。

「あんた。マル。だから今朝、電話の充電切れてたの、何とかしておくべきだったのよ、連絡も何も、取れないじゃないのこんな時に」

「え。だだだだって、今日はずっと一緒にいるから、大丈夫と、それに警護がついてるし・・・」

「その警護にやられてるんじゃないの、今は! バカっ すっとこどっこい、鼻かんで〇ねよ、おめえみたいな使えない〇びは!」

「え・ちょっと、ザザザザザツコ、人前でそこまで、そんな」

「人前でだって、あんたの〇〇さなんかバレてるわ」

ひでぇんかのひでぇのも、な。声は、ジャムの背後から聞こえて来ました。ククク。フロアの食品たちの、音にならない忍び笑いがあちこちから感じられます。笑っていいんだ。ジャムは安心しました。

でも、わはは、とは笑えません。ジャムだもの。

ああの、ザツコさん、携帯借りてあげましょうか? ん? こうたいしろの手はパタパタ。

「かけるところ、ありますのですか?」

「あなたにはかけるとこ無いでしょうけど、私には電話の相手はいっぱいいるのよ」

「えええ。でででも、今日は朝から親子で、玄関で写真は・・あ、撮らせてませんね今日は、ほら、ずっと一緒だから電話要らないかって、ワタシ難しくて充電などできないの、知ってるじゃないですかもう、はは、あなただって、ザツコだって、今日はチーズ買うって、それで、ジャイアント君のご家族と、とうと御苑でランチで、お茶までずれてゆっくりして、夜はお義父様たちと、御苑の隣のらんらん亭で、メンバーそのままで河岸変えて、水入らずでゆっくり、ああそうでしたビジネスの話もあるってことで、・・・例のあの件の火消しを依頼した方に、それ相応のお礼を・・・宝冠でいい? そうでしたよね、その予定だったから」

「言い訳はもういい、言い訳ばっかりあなたって。こんなところでこんな目に遭って、何の役にも立たない人なんか」

・・・おばさんが、こうたいしろを怒鳴りつけている傍で、

お別れになる手もございますね。静かに固い声の人が息を吐きました。

「でんかの方から、切れる話は出せますまい。赤子にもわかる道理でございます。一生かけてお守り、なんぞと、言わせてしまわれましたのですからね。言質をとられてしまわれた、あっさりと、公の席で、あほうみたいでしたね、あんなこと仰ったのですか?」

「え? わたし? 何を申し上げた?」

小さい男の人の、吊り上がった目が丸くなりました。

「一生かけて? 何のことでしょう、何か私、申し上げた。の、か、なあ?」

「いや、けっこうです、とにかく手も脚も出ないと言うのはあのごとき言質。世上の男ならば術もあった、が、ご身分お立場もございましたゆえ。しかし。

ひでぇんかが、人目はばかることも無くこうたいしろ殿下を罵倒なさる。由々しきことにてございます。それほどまでにご不満ならば、と、私どもは」

黙りなさい!。ひでぇんかは今度はSPを怒鳴りつけます。他に沢山いるSP・・・なのかしら?・・・は、ぐるうりと周囲を囲んでいるばかりで、何も言わず動かず。息もしていないように見えます。ただ、ここから出しませんバリヤーは、すごい。と、ジャムにもわかってしまうくらい。

「黙りなさいよ、あなた。名前教えなさい名札見せなさい。どこの警備会社? あいこくゆうじ? 変な名前。顔、お面かぶってるのそれ、人間の顔?。あ、顔のことはまあ、でも何の権利があってこんな。この私を」

「何の権利をも有しません。そう申せばそうであり、私にはどんなことも出来ないと言うことは無い、とも、申せましょう」

「はあ? 何言ってるの? 」

「ご利発なひでぇんかには解っていただけませんか」

「とにかく私はここを出ますよ。私が利発なんて当たり前のお世辞は不要です、もうずいぶん時間も経っています。デパートの開店時間過ぎているわ。客も文句を言い始めているでしょうし、まあそんなことはどうでもいい、国民たちは待って行列して何でもすればいいのよ。私がそう言うのだからそうなの、だって私たちは、盗宮夫妻なのよ、日本一の人たちなの、客などはいい、私たちはまもられるべき存在なの、ですからバイコにだって20人、人を付けてある。今だって50人ほどが、私と殿下を待機しているわ、あれら、何か不審なことがあれば動く、で、私たちが雇っているくっきょうの者たちが、踏み込んで来ることになってます。すぐに全員、逮捕されましてよ。こんなことして。新聞だって黙っておりません、週刊誌もテレビも、すべてどこも、私の・・・ワタシの父を敬愛して止まない。。。息がかかってるっていうの? それ、ちょっとイヤな気もしますけどっていうか、うち皆、臭い関係がどうも・・まあそのあたりはワタクシ、人品を自ずから下げる言動は慎みたいと思いますのですけれど、とにかく、黙っちゃいないわよ、解ってるの、解ってやってるわけぇ?」

ジロリと横目で、固そうな体のSPを眺めておばさんは、ふん、と鼻を鳴らしました。

娘は横で、ちこくだめ、と、繰り返しながら父親のスーツの裾を引っ張っています。ランチとやらには、よほど待たせたくない誰かが呼んであるようです。ジャムにはわからないせかいです。

娘の肩を抱くようにぽんぽん叩きながらこうたいしろは、おばさんを見、SPを見、ちろちろ目を泳がせながら、じっと、まっすぐ立ったままです。

・・・・・続く(多分)。

    テヘ物書き:註:。本内容のある部分は、幼いジャムであるジャムが、少し後に、
    実はかくなることであった、として知らされたことを、書き残したものです。
    本文中「ざつこ」なる女性の発言の大部分は、のっぽん国の人々に理解されやすい言語に翻訳されています。


全くカンケーないようですけど、雑子さまに酷似していると局地的に話題になっている、ある「高貴なお方」の話しぶりを、以下に引かせていただいたりしました。

問5  最近,公務を離れてご興味を持って取り組んでおられること,それから楽しみにしておられることがありましたら,教えてください。
 
皇〇〇〇殿下  楽しみにしていることはいろいろとございますが,以前にお話ししたこととも重複するかもしれませんが,一年に何回か自然の豊かな所を訪れる機会に恵まれました折には,そこで美しい景色を眺め,そして,きれいな空気を吸って,そしてまた,山歩きなどをしながら植物などについていろいろと教えていただくこと,それからまた,そういう空気のきれいな所では,夜には天体観測をしたりすることも大きな楽しみになっております。それから,日々の生活では,先ほどもお話しに出しましたが,犬たちとの散歩ですとか,いろいろな触れ合いを通じてたくさんの楽しみや喜びを見いだしております。

 それと,今年の夏に,クワガタ,昆虫のクワガタですけれども,クワガタがここの御所の窓の外の所で弱っているのを見付けました。私自身,ここにクワガタがいるということ自体驚きだったんでございますけれども,皇太子殿下がお小さいころには,クワガタや,カブトムシもここにたくさんいたとかということで,殿下も大変久しぶりにご覧になられたということでしたけれども,そのクワガタが弱っておりましたので,保護いたしまして飼育いたしました。そして,その後,雌を加えて一緒に飼育してみましたところ,繁殖いたしまして,卵を産んで,今は幼虫を飼育しております。幼虫の飼育というのは取り掛かってみて分かったのですけれども,クワガタの場合,成虫になるまでは3年ぐらい掛かるということで,割と長い3年掛かりの仕事になるかしらと思っております。子供のころに親しんだ昆虫に,また触れることができて,そのことによって,いろいろな,例えば虫ですとか,そういった小さな命一つ一つが大変いとおしく思えてくるものでございまして,そのようなことから,現代の子供たちにもそういう体験をすることというのはとても大切なことなんではないかしらと感じております。

卯月のうたのおべんきょう Ⅲ

続けます。


     白萩

・佐保姫の衣か 今日の桜花 空を包みて盛りなりけり   [桜1]

・うすべにの衣(きぬ)をまといて山笑う 平成最後の春は来にけり   [桜 2]

・疾走感ある曲 耳が欲しがりて スマホから流すは「春の歌」   [毎春の習慣]

この一首、春の感じはよく出ていますが、「スマホから流すは」の部分、寸足らずの気配。「スマホから流す「の」は「春の歌」となさればいかがかと。

・投票所までのみちのりゆるゆると揃いのスニーカーで散歩する   [春の統一地方選挙]

この一首も「揃いのスニーカーはき散歩する」と、脳内変換しましたが。

・令(うるわ)しく平和と言うか 次代らは穢れ混沌とした様(さま)なるに   [新元号発表1]

・昭和末期生まれで平成しか知らぬ われ令和をいかに生きるべきか   [新元号発表2]

・涼やかなかんばせに詰襟映えて健やかな若子すくと立ちけり   [若宮ご入学]

     おてもやん

   熊本地震から三年

〇一生分食べた気がしたカップ麺三年経ってまた食べてみる

実体験の生きた(こんなことわざわざ体験したくないけど)、よくできた一首と思います。

〇あの時に欲しかったもの書き出して災害用の備蓄買い足す

〇ぜんざいを作ろうとして気が付いたあずき缶詰プルトップ無し

   プルトップ無しの缶詰は、缶切りと一緒に持ち出す必要があります。
   食品の期限、調理の仕方、
   カセットコンロのガスはあるか、懐中電灯の電池は?・・・
   我が家の防災用品点検週間です。

本当にその通りですね。私も、去年、規模はとても小さいけれど地震、台風、十階の部屋で経験し(プチ体験)、あれこれ考えました。熊本地震の痕も、まだまだなかなかのようです。東北へも九州へも、あの方々今はお出かけにならないで、連日の祝宴、茶会、お花見とか。ここで書かせて下さい、当たり前だが何もわかってはいらっしゃらない。と。

     かりそめ
   
   慣れない新仮名、口語で作ったのでうたになっていないかもしれません。
   びしばしお直ししていただけたら嬉しいです。


はい。びしばし、ですね。承知仕りました。

新仮名、口語への挑戦。楽しいと思います。つるつる~ん、と行けたりして。まずは読ませていただきます。


*青空はとっても近いかもしれず心が遠くしているだけで

*古里の目印だった山だけど高層のビルに埋もれてとても小さい

う~ん。かなり長いです。このまま行かれるなら、「~だった山だけど」までは普通に。「高層のビルに埋もれて」の十三文字を、七文字分のリズムで読む必要があります。早口で、ぱぱぱ~っと行かれますか?。とても小さい、の部分は、残したいのですが。もう一考をお薦めします。最終のまとめまでは、まだ日にちがありますゆえ。

*日に透ける楓若葉を見上げては泣いた日々ある十七だった

そうだったんだ・・。「十七だった」と、こういう時、口語でうたを書く楽しみを感じますよね。

   <やまい>

*問うてみる「今年いっぱいもちますか」「わかりません」と医師は答える

*あれからはあっという間の二年間生きているのを不思議に思う

*二年間記憶がとんでいるらしく辛さ悲しみ覚えていない

*踊り子草なずなはこべら仏の座花の名前は忘れていない

*病む友から病むわたしへと電話くる種類違えど病気は病気

*足繁く通った浜辺二年の間(ま)あけて少しも変わっていない

*死にたくはないが死んでもいいのでも夫以外に会いたい人ひとり

この一首。「死んでもいいのでも」が、魅力的。可愛い。で、「夫以外に会いたい人ひとり」ここ、「会いたい人ひとり」と生真面目に書かなくて、「会いたいひとり」となさったらいいと思います。「人」は、この際不要です。リズムも、無い方がばっちりいいです。

*もう死んでいる私かもしれなくてだから苦しみに耐えていられる

かりそめさん、まだまだ死なないで。生きていて下さい。私が悲しいから、淋しいから、死んだらあきません。

   〈終われ→れいわ〉

*びりびりと障子震わせ春雷の天の怒りを伝えるがごと

   [春なのに暗い内容ですみません]

いいえ。お気になさらないで下さい。でも、賑やかに喜んだり号外奪い合ったり「お疲れ様~」と天皇に声をかけたりしておられる(なんやねん、お疲れ様、って)方々を眺めていると、ほんに、自分の機嫌の悪さが自分で呪わしくなるような。

     温泉郷

   こんにちは。旧仮名遣いに挑戦してみました。

雛人形ことし長らく飾りたり娘に代はり家ぞ華やぐ

旧仮名遣いに挑戦。いいぞいいぞ、やれやれ、と、お腹の中で拍手しました。

お雛さまを、今年は長い間、飾った、と。早く片付けないと云々の縛りから逃れて?解放されて?。

「娘に代はり」この部分ですね、旧仮名、うまく入ってます。最後のところ。五句目。「家ぞ華やぐ」。とても華やいで嬉しいお気持ちなのですね、「ぞ」は、強調。このまま、うんと華やいだ今年のお雛様のうたにされていいけど・・・「ぞ」にすると、今夜、プレバトでどなたか先生が仰っていましたが「しゃべり過ぎ」になる。詰め込み過ぎ、表現し過ぎ、といいますか。「家の」とされたら、強調では無くなりますが、十分華やぎはしていて、かつ、なめらかな一首になる気も、私には、します。

お雛様のうたはいいですね。


取りどりに咲き誇りたる桜花植物園の森の香すがし

春はいいですね。


今宵は、このあたりにて失礼いたします。

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