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KUONのブログへようこそⅡ

Category思い出話 1/4

なんにも無い顔

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作家の三島由紀夫があのことを起こして、50年だという。三島由紀夫は四十代の半ば、私は二十歳だった。あの日は東京にいた。有名なその作家の作品を読んだこともあまり無かった。緻密で隙が無く、完璧に思えた、息も苦しいくらい完璧な文章だと、若い浅いアタマで決めつけていた。椎名誠の若い時代、おしゃれなイタリアンの店で皿洗いをしていたと書いているが、そこへ三島由紀夫が来て、とも書いてあった、後日に椎名誠の書いた...

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岡本信のうた

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朝からくもっていて。弱い陽光も感じない。海と空の色が同じ。水平線はうっすらと、でも、まっすぐに、水平線。このところは背中から追われるごとき用も無く。部屋のなかは散らかっているが、気が滅入るほどのことでもない。いささか乱雑な方が私には居心地がいい。夫は夫で、自分の部屋を、気の済むようにきちんと整えている。すべて世は、ことも無し。観られる時は野球の試合を観ている。タイガースの藤浪が画面に現れると嬉しい...

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レモン哀歌

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   高村光太郎 「レモン哀歌」(詩集『智恵子抄』より)            レモン哀歌 そんなにもあなたはレモンを待つてゐた かなしく白くあかるい死の床で わたしの手からとつた一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ トパアズいろの香気が立つ その数滴の天のものなるレモンの汁は ぱつとあなたの意識を正常にした  あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ わたしの手を握るあなたの力の健康さよ...

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台風

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七月にいただいた歌稿を、きちんとまとめて・・・と願っていますが、今日はできませんでした。すみません。沖縄の方に(はなはだ漠然とした言い方)、今まで無かったような凄まじい台風が近づいていると、テレビで言うておりますが、どれくらい凄まじいのか、今回は紹介しておりません。常ならば、どっぱーんと打ち寄せる波や傘のホネのかなしみなど気にもしない激しい風や、そういったものを効果的にクシして天災を盛り上げようと...

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モルダウ が好き

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中学二年の時の音楽の先生は、よくいろいろ、聴かせてくれた。「ペルシャの市場にて」とか。「ツィゴルネルワイゼン」とか。聞きながら体中の血が噴きあがるようでした。涙が出ていることもありました。昨日の夜、夫が、パソコンを長時間独占していて。いいかげん替わってくれよ、と、私は文句を言うた。あゴメンゴメン。私がどんだけ勝手に使っていても、文句を言うことの無い夫は(わたしはコワい妻ではないですけど)、たたたっ...

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