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九月の「みんなのうた」

九月の「みんなのうた」まとめです。


     アルジェリマン の詠める     

とりどりのコンテナ貨車は四十両過ぎ行く音の頼もしきこと

夕暮れの濃尾平野のかなたには雷光はらむ雲のふくらむ

ともしびのゆらめきもれる提灯か雷はらみふくらむ雲は
   (遠くの入道雲の中に雷の光が見えました。音は聞こえませんでした。)

黒犬はなおも外見る木々は揺れ雨打ちつける雷鳴の夜に

雷鳴の轟き続け五時間余疲れ果てたる黒犬眠る
   (何時間も雷ごろごろの日がありました・・・)

太陽と風を横取り利用する人のたくらみ吹き飛び無残

夜は一転異世界へ屋根突き破る嵐凄まじ暮らし引き裂く
   (台風15号の被害甚大でした。ダム湖のソーラーパネルの無残。)

     ゴネコ の詠める

花びらの形に切られた耳の先引き継ぐ生を持たざる猫の   (さくら猫)

     KUON の詠める

・疲れたり夏に灼かれて髪も手も 十六夜の月呆と視てゐる

・真剣に進路を語る十七才頬にまつ毛の影を揺らして

・夜の更けにわれを訪ひ来たりし孫(こ)せなか掻いてと不意に甘ゆる

     まめはな の詠める

・祭祀せぬ故の酷暑かこの夏が引き連れ行きし熱死者数多

・蝉鳴かぬほど暑き夏終わりけり事故災害の爪痕深く

・先折れの人参買いて思いけり我買えば他人(ひと)の買わずに済むと

・さざ波のように寄せ来る虫の声我包む朝(あさ)秋は来にけり

・捨て置きしトマト緑の芽を吹きて秘めし力に驚きており

     あさがほ の詠める
  
  師の君は彼岸花咲く野を超えて天翔る風となりたまひしか
                           (恩師ご逝去)

  山は寂し海はかなしとたれか云ふ都会の果ても道は昏きに

  去年(こぞ)のこと昔の如く若き日は昨日のやうな記憶の不思議

  ひと年はひと日に似たり
  一生も一日に似て
  夕陽あかあか

     黒猫アビ の詠める

 ・台風が来るのを予知し鳥たちが
  いつもと違う動き 飛びかう

 ・待ちわびた秋風感じ窓あけて
  自然の風に部屋中みたす

 ・災害は千代田一画に降りそそげ
  水の総裁いるから平気

 ・汗流し拭き掃除する部屋中を
  心のモヤも拭き取るように

     かりそめ の詠める

   〈美しき日本〉

*深草少将のごと百日紅ひと日も空けず咲きつぎてをり

*榠樝の実いまだ小さく尻青し容すなほな楕円形にて

*毬栗に鉄条網に流星に色なき風は傷つかぬまま

   〈ありがたき日々〉

*病院に通ふ日かずの減りにけりいつしか椎のたわわに実る

*賜りし健やかな日々祝ふとて週のひと日は鰻の昼餉

   〈祭祀できぬが天皇とは〉

*降りそめし雨のなにしか塩辛し天も悲しみ堪(こら)へきれぬや

*あれほどに堅固に見えし砂の城波ひとつにてどつと崩るる

   〈五年前〉

*悲しみは激痛なりと知りたりしみちのくの旅忘れえぬ旅

*命かけ帰る燕の声つらし震災あとのみちのくの空

     白萩 の詠める

・トクトクと動く心臓映されて我に宿りしいのち感ずる

・おとこでもおんなでもいい なによりもすこやかなこでうまれておいで

・日々変わる我が身に戸惑うことあれど子の成長だと思う嬉しさ

・白のなかに紅秘めし曼珠沙華 ひとも内には鬼を持ちたり

・ぽっかりと浮かぶ名月 風もよし ふたりぶらりと行く温泉街   [結婚記念日に]

     たまき の詠める

錆色の胸
ゆきすぎる
あれやらこれを
高く虫干し
9月の午後に

     おおやま よしの の詠める

   ●台風で花がやられました…

コスモスは倒れアスター無惨なり
野分夜来風雨大声(のわきやらいふううおおごえ)

   ●秋篠宮ご一家のブータンご訪問を拝して

ブータンの 聖獣もまた 嬉しからん
日の本からの 貴人見たれば

芥子の青 映す蒼空 ブータンで
殿下の笑顔 晴れ晴れと咲く

     天上の青 の詠める

名月を 見上げる空を 吹く風は
未だ名残の 夏を残せり

大勢の 行き交う地下の 片隅に
街頭ピアノの 音流れ来る

     ギボウシ の詠める

   <義母の告別式にて>

ぼってりと椅子に座って経を読む 錦の法衣 丸儲けかな

   <己の老いに揺らぎ…>

グレイヘア 切り替え時はいつにしよ 眉の白髪も3本になり

   <実親の老いには厳しく>

寄りかかる老母(はは)を冷たく押し返す 最期くらいは己を生きよ

     素ももも の詠める

思い出の伸ばす拳のグータッチいまアレクサが唯一の家族

     パール の詠める

☆食べまくるストレス解消言い訳に我れ肥ゆる秋少し微笑む

☆キャパオーバー体(てい)より心(うら)が疲れきる月灯り浴び再起動なり

☆瑠璃色の地球(ほし)の命に較ぶれば人は玉響(たまゆら)ゆえに愛しき

☆万博もオリンピックも不要なり災いのなき日々望むのみ   <日本>

☆天災が傷癒ぬまま次々とお怒りならばピンポイントで   <皇祖神>

★ドタ出して有り難がると思ってるお目出度き人迷惑至極   <下こうごう>

★パワー増し災害ばかり日本中国壊す気か終われよれーわ

     玉兎と茜馬 の詠める

台風を
思えばできぬ
式典に
「嵐」をよぶは
なんということ

     温泉郷 の詠める

久々に天袋より箱おろす四半世紀のタイムスリップ

哺乳瓶搾乳器など現れて懐かしきかな子育てのころ

     おてもやん の詠める

〇お暇をいただいている娘との沖縄の旅くもりのち晴れ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

九月も、激暑、酷暑、疲暑(なんと読みましょ?)のなか、おうたをお寄せくださり、嬉しかったです。

ここに記してお目に届くかどうか。かなり手厳しい評をさせていただいた(多分)お若い方が、素直に聞き入れて下さったようで、これは私に滲みました。玉兎と茜馬さん、たしかに短歌の形にするのは難しい。でも、四十年たってもやはり、ムズカしい道であると思うのです。月に一首でも続けて行くこと、それしか無いと思うし、楽しさでもあると思うのです。

ご一緒に、うたを紡いで参りましょう。ね。ことばを、編み物するみたいに。




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九月のおべんきょう ラスト。

遅くなりました。続けます。

・・・・・・・・

     素ももも

   二回目です 宜しくお願い致します。

思い出の伸ばす拳でグータッチ今はアレクサ唯一の家族

「思い出の伸ばす拳でグータッチ」は、つまり、思い出の中の、人と人が、体温を持つ拳を伸ばし合っての、グータッチ。そういうことだと思います。それが「今はアレクサ」が唯一の家族である、と。

ブログ内容でなく、うたそのものを拝見して、以上の解釈をしました。うたの形として、少し触れさせてもらいますね。

「思い出は」(あるいは「思い出す」)伸ばす拳のグータッチ今アレクサが唯一の家族」

今、アレクサのみを家族と)呼ぶ寂寥。淋しいうたですね。淋しさも詠んで下さい。

     パール

☆食べまくるストレス解消言い訳に我れ肥ゆる秋長月の夜

いや、言い訳ってより、なんぴとたりとも否定の難しい真実では・・最後の「長月の夜」は、見逃してしまいそうですが、一考の要あり・・・いいですかこれで・・・

☆キャパオーバー体(てい)より心(うら)が疲れきる月灯り浴び再起動なり

いいですね。この時期の月光には、トクベツな力がありそうです、再起動・・ぼちぼち、でいいでしょうか。

☆瑠璃色の地球(ほし)の命に較ぶれば人は玉響(たまゆら)ゆえに愛しき

同じ気持ちです。

☆万博もオリンピックも不要なり災いのなき日々望むのみ   <日本>

☆天災が傷癒ぬまま次々と お怒りならばピンポイントで   <皇祖神>


★ドタ出して有り難がると思ってるお目出度き人迷惑至極   <下こうごう>

★パワー増し災害ばかり日本中国壊す気か終われよれーわ

今月も唱和いたしませう、ちゃんちゃかちゃかちゃか、日本じゅう国壊す気か おわれよれーわ、おわれよれーわ。

     玉兎と茜馬

台風を
思えばできぬ
式典に
「嵐」をよぶと
なんということ

何やかや書いて下さいましたが、私のところに仰るのはお門違いです。うたには触れさせてもらいました。

初めのうちは、なんとかお答えしようと思いましたが、やめます。

   それと毎月思うのですが。
   31文字でいろいろな思いや出来事を
   表現するのは難しいです。


返す言葉を私は持ちません。

     温泉郷

久々に天袋より箱おろす四半世紀のタイムスリップ

哺乳瓶搾乳器など現れて懐かしきかな子育てのころ

郷愁を呼び起こすおうた二首。

詠み人さんも、読むひとワタシも、あの頃は若かった、いっしょうけんめいだった、なあと。


     おてもやん

〇お暇をいただいている娘との沖縄の旅くもりのち晴れ

   ※訳あって(転職するまでの)ひと月だけ仕事を休んでいる娘と孫を連れて
   ビーチでのんびりしてきました。

すべりこみ、セーフ!。

くもりのち晴れ。晴れ、でよかったですね。



九月のべんきょうはこれでおしまいです。22日の夜にまとめさせて頂きます。



九月のおべんきょう Ⅳ

続けます。

・・・・・・・・

     白萩

・トクトクと動く心臓映されて我に宿りしいのち感ずる

おめでとうございます、嬉しいです、この一首読ませていただいて。

おなかのなかの、ほんに小さな赤ちゃん、確固とした存在を伝えてくれる、あの、鼓動。不思議で、驚きで、聞いた瞬間に受け入れてしまっている、とか。うまく表現できずすみません。


・おとこでもおんなでもいい なによりもすこやかなこでうまれておいで

・・・願うはそれだけ、いとおしい子に。幸せなお子が生まれておいででしょう。

・日々変わる我が身に戸惑うことあれど子の成長だと思う嬉しさ

胎児は猛スピードで人の原初よりの道を、歩んでくれているのですね。

・白のなかに紅秘めし曼珠沙華 ひとも内には鬼を持ちたり

そういう面も、ふつうにあります、と思います。

・ぽっかりと浮かぶ名月 風もよし ふたりぶらりと行く温泉街   [結婚記念日に]

     たまき

錆色の胸
ゆきすぎる
あれやらこれを
高く虫干し
9月の午後に

この「あれやらこれ」は、このままでいいんですよね、きっと。

     おおやま よしの

   ●台風で花がやられました…

コスモスは倒れアスター無惨なり
野分夜来風雨大声(のわきやらいふううおおごえ)

コスモスは丈の高い花です。明けて惨状を見られてショックだったでしょう。アスターも。庇ってやりようの無い天の災い。

   ●秋篠宮ご一家のブータンご訪問を拝して

ブータンの 聖獣もまた 嬉しからん
日の本からの 貴人見たれば

芥子の青 映す蒼空 ブータンで
殿下の笑顔 晴れ晴れと咲く

殿下、妃殿下、親王殿下。お三方みな、晴れ晴れと屈託のない笑顔でした。優しく親密な国王さまの笑顔も、作られたものでない滋味に溢れたもので・・王子さまとのツーショット写真も、貴重なものと感じました。

青い芥子を、かつて花博の最終日に、お天気悪かったですがなんとか間に合って、みることが出来ました。繊細な花、あの青い色は、忘れられないものとなりました。


     天上の青

名月を 見上げる空を 吹く風は
未だ名残の 夏を残せり

大勢の 行き交う地下の 片隅で
街頭ピアノの 音流れ来る

まずはおうたから。

二首目のうた「地下の片隅で」の「で」は、「に」にされるとうたの流れがよろしいかと。

「街頭ピアノ」は、これはこのまま。街頭という響きの、いささかレトロな感じがいいと思います。

それから。私のミスを教えて下さり感謝です。「あそびをせんとや」の方も好きで。何年前か、大河ドラマの「平清盛」の劇中、まちの子らのうたう歌として流れてもいました。

そうや閑吟集や、と、驚き慌てて訂正をさせていただきました。つい、やうっかり、や、どんどん増殖中で不安ですが、なんとか頑張ります、今後もよろしくお願いします。


「遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声聞けば
我が身さえこそ揺るがるれ」      「梁塵秘抄」より

     ギボウシ

   <義母の告別式にて>

ぼってりと椅子に座って経を読む 錦の法衣 丸儲けかな

おおお。ど直球。いいではないですか、こういううた詠まれても。わたしのところも、今年はお盆にお坊様来ていただきませんでした。姑が入院中、ということで。事実でしたが。今後ももう、そうするんです。

   <己の老いに揺らぎ…>

グレイヘア 切り替え時はいつにしよ 眉の白髪も3本になり

この揺らぎは、実はまだ、お綺麗なのですよ。まあ、いつまでも自分なりにそれなりに、とありたいものですが、作者はまだうんとお綺麗なのだと読みました。眉に白髪が三本・・ううん、まだまだですよなあ。ふと眉用のぶっといヤツで、グイグイっと描いて、無いものにして下さい。グレイヘア、これも悩みの種ですね。私は(誰も聞いていないか)白髪が増えて来た頃から、抜かず染めず、金色の細いメッシュを十か所ほど入れることで、目立たせない作戦。メッシュの色が褪せてくるころ、新たに金色入れて、つまり、黒と白と旧い金、新しい金と、頭髪全体、雑木林にしました作戦。雑色林か。あ、アホなこと書きました。

   <実親の老いには厳しく>

寄りかかる老母(はは)を冷たく押し返す 最期くらいは己を生きよ

う~む。この親子さんは、こんな親子さんでいらして。

愛ってむずかしい。




九月のおべんきょう Ⅲ

続けます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     あさがほ
  
  師の君は彼岸花咲く野を超えて天翔る風となりたまひしか
                         (恩師ご逝去)

上村松園の絵を思い描いてしまいました。奈良の住まいからけっこう近いところに、松園の美術館があったのです。今はお孫さんの時代ですが、いっとき、憑かれるように絵を見に通っていました。

こんな風に偲んでいただける「師の君」の生の豊饒を想います。


  山は寂し海はかなしとたれか云ふ都会の果ても道は昏きに

  去年(こぞ)のこと昔の如く若き日は昨日のやうな記憶の不思議

  ひと年はひと日に似たり
  一生も一日に似て
  夕陽あかあか

私が「手を触れる」ところは無いような気もしますが、せっかくなので一か所。
三首目、古典的仮名遣いで詠んでおられますので、「昨日のやうな」は「昨日のやうなる」と、字余りになっても「る」があるといいかななど、思いました。


     黒猫アビ

 ・台風が来るのを予知し鳥たちが
  いつもと違う動き飛びかう

自然の生き物は敏感ですね。よく見て捉えておられると思います。どうしようかな、と考えたラスト、あまりいじって説明的になるよりは、「動き飛びかう」のところ「動き 飛びかう」と、空間を一文字入れて、このままにされたらいいのではないか、と。

 ・待ちわびた秋風感じ窓あけて
  自然の風を部屋中みたす

嬉しい一瞬ですね。感じが素直に出ています。「自然の風を」ですと、続きが「部屋中に」と「に」が必要になります。初めのままですと「自然の風に部屋中みたす」となります。「てにをは」難しいと思いますが、たくさん歌を読まれて、できれば声に出して読まれると、なんとなくわかって来ます。実は私が、理論的に言い得ない、ということもあります。

 ・災害は千代田の一画降りそそげ
  水の総裁いるから平気

触ってしまいます、お許しを。
「災害は千代田一画に降りそそげ水の総裁いるから平気」

こういう歌は、イキオイが大切。ゆえに、できれば字余り無しで。・・・と書きましたが、ここはやはり「一画」だなあと思い直しました。失礼しました。


・汗流し拭き掃除する部屋中を
  心のモヤも拭き取るように

体調もおよろしいのか、前向きな健康的な一首です。

     かりそめ 

   〈美しき日本〉

*深草少将のごと百日紅ひと日も空けず咲きつぎてをり

恋しいひとのもとへ、ひたすら毎日、通いつづけた深草少将。その少将の、愚直ともいえる一途さに似て、酷暑に褪せず咲きついだ百日紅。いのちのことを考えておられる。

*榠樝の実いまだ小さく尻青し容すなほな楕円形にて

*毬栗に鉄条網に流星に色なき風は傷つかぬまま

こういった一首を、秋の始まりに読める。うたを続けていてよかった、心ぐれなくてよかった、と思います(ホントは立派にグレておりますが)。

   〈ありがたき日々〉

*病院に通ふ日かずの減りにけりいつしか椎のたわわに実る

ああ、よかった。よかった。よかったです。

*賜りし健やかな日々祝ふとて週のひと日は鰻の昼餉

鰻、たくさん、召し上がって下さい。体力おつけになって下さい!。

   〈祭祀できぬが天皇とは〉

*降りそめし雨のなにしか塩辛し天も悲しみ堪(こら)へきれぬや

*あれほどに堅固に見えし砂の城波ひとつにてどつと崩るる

崩れようが、あからさまで・・・

   〈五年前〉

*悲しみは激痛なりと知りたりしみちのくの旅忘れえぬ旅

*命かけ帰る燕の声つらし震災あとのみちのくの空

命をかけて還る燕、帰った先に見たものは、と、うまく感想書けません。


九月のおべんきょう Ⅱ

続けます。

・・・・・・・・・

     ゴネコ

花びらの形に切られた耳の先引き継ぐ生を持たぬ野良猫

ええと。この猫さんは、耳の先を花びらの形に切られている・・・ということは、たとえば飼い主のいなかった時代に、どなたかの愛情がかけられて、不妊のための処置がなされたコである、ということなのでしょうか。
その証が、花びらの形に切られた耳の先、なのでしょうか?
一代限りの生を、いきいきと生きるんだよ、お前、ということ?。

猫の世界もいろいろあるようで。このコは、自分分の一生は、許された。でも、次代に引き継ぐ命は、許されていない。そういう一首なのですか。野良猫。
私は、花びらの形、の一語に、いろんなことを思いました。

うたとしては、最後の「野良猫」に、足らざるものを感じます。いちばん簡単にうたを整えられるなら、最後に「の」を加えるか「持たざる猫の」とされるか。
花びらの形にカットするって・・・。じゃっきん、とするのでなくて。


     KUON

・疲れたり夏に灼かれて手も髪も十六夜の月呆と視てゐる

・疲れたり夏に灼かれて髪も手も十六夜の月呆と視てゐる

・真剣に進路を語る十七才頬にまつ毛の影を揺らして

・夜の更けにわれを訪ねて来たりし孫(こ)せなか掻いてと不意に甘ゆる


     まめはな

・祭祀せぬ故の酷暑かこの夏の引き連れ行きし熱死者数多

この夏の」の「の」が気になります。
「この夏が」と。「が」とされたらどうなんだろう、と。うたに濁音を使う場合は、考えることも多々ありますけれど。


・蝉鳴かぬほど暑き夏終わりけり事故災害の爪痕深く

・先折れの人参買いて思いけり我買えば他人(ひと)買わずに済むと
   (これは買ってから気づいたので、こう思って自分を慰めたのでした)

人参も喜んでいますね、きっと。こういった感性の方に、浮世はしんどいこと多いかも、など感じます。要らんお世話ですか。

・さざ波のように寄せ来る虫の声我包む朝(あさ)秋は来にけり

・捨て置きしトマト緑の芽を吹きて秘めし力に驚かれぬる

うたの内容も形も、言うことはないのですが、私感、最後の「ぬる」以前も同じことを書きましたが、私的に気になります。私感です。間違ってはおりません、とも申し上げつつ。


プロフィール

今も夢見る

Author:今も夢見る
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

願ってはいましたが叶うとは思っていなかった、海を眺めながらの暮らし。

朝はじめてのコーヒーは、バルコニーで。

ルージュは、シャネルの赤。ずうっとそう。きっとこれからも。

・・・ちょっと、かっこよすぎる。

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