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2018-11-26 (Mon) 15:51

「神さまに申し訳ない」と宮司さまは

今年6月20日に、靖国神社の社務所会議室で開かれた「教学研究委員会」での、宮司・小堀邦夫氏の発言、その音声が外部に流出し、宮司は辞任に追い込まれた。当日は職員10名が参加していた。

そこから始まった、ということですか。「週刊ポスト」(10月12・19日号)に、記事は掲載されました。報道の三日後に小堀氏は、皇室の祭祀をつかさどる掌典職に直接謝罪、退任の意向を伝えた、と。

十月の末の辞任です。常識的な「一か月前に辞任の届を」、ではない、即刻の辞任でした。ルビをふるなら「クビ」でしょうか。

小堀前宮司さまの「手記」には、昭和天皇の、昭和五十年以降のご親拝の無くなったことについて、また、今上天皇もそれに続いておられることへの思いが記されています。広い範囲での考察がなされている感じを受けます。

それは、先に置いておいて。ここでは、勝手ながら、前宮司さまが発言されるに至った空気について、読ませていただきます。

長いので、要点を箇条書きにさせてもらいます。

・(今年)三月の着任後、靖国神社で目のあたりにした、惨憺たる状況に対する危機感。

・職員さんたち、あまりにものんびりで、問題意識を持っていないことに愕然。

・一刻も早く職員の意識を変えなくてはと焦った。

・着任したばかりの頃、今上陛下が即位以来お越しでないことをどう考えているかと、神社のナンバー2である権宮司に意見を求めると

・「春と秋の例大祭に勅使が派遣されているから、別によいではないですか」と、評論家のような答えがかえった。

・お仕えする職員の意識がこれでは「神さまに申し訳ないと思いました」

・さらに驚いたこと。幹部会で、ある部長が茨城県の五穀豊穣のお祭りに出張してきたと報告してきたので、ふと気になり「五穀とは何と何かな」と尋ねた。彼は

・「米・・」と答え、しばし考えて「野菜」と続けた。横にいた別の部長にも聞いた、「家に帰って調べます」と慌てていた。「古事記」も「日本書紀」もきちんとよんでいないのではないかと不安になった。

・そう思って立ち上げたのが、6月20日の第一回会合だった。そこで

・「靖国神社祭神祭日暦略(さいじんさいにちれきりゃく・昭和七年刊)を更新することを提案。この「暦略」は、靖国神社でお祀りしている祭神の名前を日付ごとに記した書籍。

・毎朝のお祈りである朝御饌(あさみけ)の祝詞は、この「暦略」を元にその日に亡くなった祭神を読み上げます。ところがこの「略暦」は昭和七年に発刊されて以降更新されていないのです。

・つまり「暦略」に掲載されていない支那事変(約十九万柱)と大東亜戦争(約二百十三万柱)の御祭神は「もろもろのみこと」で済まされ、永遠に名前が読み上げられることがないということ。


・これを看過するかどうかは神主としての誠実さが問われる問題。

・現在、靖国神社でお祀りしている神霊の94%は先の戦争で命を落とされた方。幸い、昭和7年以降に祀られたご祭神もデジタルデータとして保管され,更新に手間はかからない。新しい「暦略」ができれば、支那事変、大東亜戦争の御祭神も読み上げられる。と話した。

。そのとき職員のほとんどは無反応。着任して三か月程度の宮司に何がわかるのだ、という気持ちもあったのでしょう。

・思わず「94%の祭神を『もろもろ』で済まして君らは何とも思わないのか。俺は俺のおじさんがそんな扱いになっていることも含めて許せん」と怒った。


・提案には二人が反対し「実は名前の表記ミスなどで重複して登録されている人がいる。二百四十六万人分チェックするのは不可能です」と発言。たしかに大変でしょう。しかし先の二つの戦争でお亡くなりになった方々を毎日読み上げる習慣を作ることが大事だと、すんなりわかってもらえない。

その直後、ある職員が富田メモについて「もしそれが本当の昭和天皇の発言だったらどうするんだ、ということで私は真剣に考えましてですね」と意見を述べ始めた。富田メモとは、昭和天皇がA級戦犯者合祀に不快感を示した根拠とされるもの、天皇の肉声を当時の富田朝彦宮内庁長官が記したメモ。・・それで私(小堀宮司)は(ポストで)報じられたとおり次のように言ったのです。

・お前の説教、聞きたくないよ。しょうもない。お前のどこに戦略があんねん。『これ知ってます、私はこれ知ってます』って話ばっかりやないか。どうやって戦うか考えるんがこの仕事やないか。(中略)戦略を考えるのは俺が考える。君らが考えんでいい。


・私の言葉は激しすぎたかもしれませんが、職員の意識を鼓舞し、「このままではダメだぞ、みんな将来のことを真剣に考えて欲しい」と伝えたかったのです。

・単立宗教法人である靖国神社は、神社本庁には人事権、指導権がない。職員は、学校を出てから定年までつとめる人がほとんど。神社本庁が定める神職の身分制度も適用されず、不動産や駐車場の賃貸収入をはじめ資産運用などもあり、財政的には恵まれている。

・そういったことも影響して靖国神社が「ガラパゴス化」しているように思えた。恵まれているけど緊張感が失われている。祝詞も戦前のものをそのまま使っている。それが、現在神社本庁が半世紀以上にわたり積み上げてきた研究成果を勉強した上での選択ならばいいのですが、特に考えもないまま使っている。

・天皇のご親拝やA級戦犯の合祀などについて自分たちで考える意識が低下しているのも、こういったガラパゴス的な環境が影響しているように思われます。こういった微妙な問題を検討するのに、外部の有識者にほとんど頼りきってきたこともいいことではありませんでした。


・私は、こうした危機を何とかしたいと思い、いくつかかつてない試みをしてみることにしました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上、まだ続きますが、今日はここまでとさせていただきます。

ここまで読む限り、果てしなく続くぬるま湯の中に、激しい風雨はつまりよそ事、平和に暮らして来た靖国の職員さんがたにとり、小堀宮司さんは、めんどくさく鬱陶しい新参のお方、だったのか、と思われます。あの神社さんばっかりじゃないよね、こういうの、とも。

「神さまに申し訳ない」このお言葉に、どう感じるか。波風たてて欲しくないどこぞやの方は、など、つい、思ってしまいはました。

次回でこの項は終わります。

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最終更新日 : 2018-11-26

靖国神社 * by 茉莉茉莉
小堀宮司は真摯に靖国神社の在り方、将来を考えていらっしゃいました。それに引き換え、職員達のぬるま湯に浸かったような問題意識の無さに、呆れ返っています。

小堀宮司は、天皇家に対しても深い絶望感を感じていたのでしょうね。こんな立派な考えを持つ靖国神社の宮司が辞めるなんて、日本はどうなるのでしょう。

台湾の李登輝元総統は、尊敬していた戦死された兄上が、日本名でちゃんと靖国神社に祀られていたことを、深く感謝していました。
李登輝元総統は古武士のような方です。

戦死された方々の魂は靖国神社にあるのです。

No title * by KUON
・茉莉茉莉さん

前:宮司さんの描写された「靖国神社のみなさん」は、現在の日本の、あそこやあそこやこちらやどこやらや、共通するものがあると思います。

平和の世が続いて、とてもありがたいことであるのですが、それによって、緩やかな、緩慢な(同じか?)腐敗が、蔓延して、というと、言いすぎでしょうか。

色の変わりかけた古い肉の上に、新しい肉をかぶせてラップし直して、と、一時問題にされていました。腐りきった内廷のもろもろ、ラップして大仰に報じさせて、と言っても言い過ぎではありますまい。

李登輝氏のことは、恥ずかしながらよく知らず、少し勉強したいと思います。

>戦死された方々の魂は靖国神社にあるのです。

その通りと思います。そう思わせたのは当時のこの国。そう言って、大切な男たちを戦場へ連れて行ったのもそう、天皇の名でもって。

宮司さんの記事の中には、今上夫婦の慰霊の旅についても触れられています、仕方がないのだろうな、と。

もうすこしきちんと読みますね。

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靖国神社

小堀宮司は真摯に靖国神社の在り方、将来を考えていらっしゃいました。それに引き換え、職員達のぬるま湯に浸かったような問題意識の無さに、呆れ返っています。

小堀宮司は、天皇家に対しても深い絶望感を感じていたのでしょうね。こんな立派な考えを持つ靖国神社の宮司が辞めるなんて、日本はどうなるのでしょう。

台湾の李登輝元総統は、尊敬していた戦死された兄上が、日本名でちゃんと靖国神社に祀られていたことを、深く感謝していました。
李登輝元総統は古武士のような方です。

戦死された方々の魂は靖国神社にあるのです。
2018-11-28-02:21 * 茉莉茉莉 [ 返信 * 編集 ]

今も夢見る No title

・茉莉茉莉さん

前:宮司さんの描写された「靖国神社のみなさん」は、現在の日本の、あそこやあそこやこちらやどこやらや、共通するものがあると思います。

平和の世が続いて、とてもありがたいことであるのですが、それによって、緩やかな、緩慢な(同じか?)腐敗が、蔓延して、というと、言いすぎでしょうか。

色の変わりかけた古い肉の上に、新しい肉をかぶせてラップし直して、と、一時問題にされていました。腐りきった内廷のもろもろ、ラップして大仰に報じさせて、と言っても言い過ぎではありますまい。

李登輝氏のことは、恥ずかしながらよく知らず、少し勉強したいと思います。

>戦死された方々の魂は靖国神社にあるのです。

その通りと思います。そう思わせたのは当時のこの国。そう言って、大切な男たちを戦場へ連れて行ったのもそう、天皇の名でもって。

宮司さんの記事の中には、今上夫婦の慰霊の旅についても触れられています、仕方がないのだろうな、と。

もうすこしきちんと読みますね。
2018-11-28-22:01 * KUON [ 返信 * 編集 ]