とっても
花火は好きで、大阪のPL教団の有名な花火を、車で、そこからがもしかして一番よく見えるかも、という大きな川のほとりまで飛ばして行って、種類豊富なすばらしい花火を、何年もつづいて鑑賞したりしましたし、他、今はすらすら挙げられないけど、いろんな場所で夏の花火を見上げて来ました。
今夜は、見上げたというより、水平に眺めた感じ。
ベランダからの見物で、頭上には群青色の空と、半分だけのお月さま。お月さまの斜め下に、よく光る星がいっこ。この星は、ことし、今の時期、月に近づいて光っている星ですよ、とか最近読んだ記憶が…記憶はあっても、その内容が、うすらぼやけています。自慢しますが、他のいろんな能力は人さまに及んでおらずも、記憶力だけは。
記憶力だけは、いろいろ、ほーふに持っておったワタクシ。
ほーふであったその、唯一恃みとする記憶力が、昨今とみに激しい勢いで遠ざかっております。ぐんぐんと。びゅい~~~~~と。
なので。月と仲良し中の星については、よく光っている、大したもんだ、程度のねぎらいの感情でもって(エラソウやな、なんか)触れておいて、いたずらに突っ込んでしまうことは止めておきます。でも後で調べておこうと、いま、思いました。
頭上に、半分欠けた(半分温存されている)月。
いっこだけ、目立って光っている星。調べてみましたら、どうも「金星」のようです。
赤い灯てかてか、飛び回るヘリコプター(多分ヘリ、姿は見えない、プロペラの回る音と点滅する灯りでそれと判断する)、発表では何万人も近くに集まっているはずの皆さんの姿いっさい、見えず、感じず。
どんどんどんどん。ぱかぱかぱかぱか、どぉおおん、ばちばちばちぃ。
主に円形の花火が、ほとんど休む間なく、打ち上げられていました。花火は、どこから見ても円形、真ん丸。それを、斜めに押しつぶしたみたいな形に作ったり、アジサイでなくガクアジサイみたいに個々の部分の間引き感満載の感じで打ち上げたり。
6000発、ということで、それだったら合計幾らくらい、とか暗算しているイヤなやつが近くにおりました、それは無視して(ゼロの数が覚えられませんし)どんどんどんどん、段々ハデになる、矢継ぎ早になって行く花火を、口あけて眺めていた数十分。
何でもかでも妙に意味づけ,意義づけするのは止めておこうと思いつつ。
花火って、なにか、とっても淋しい。