師走のうたのおべんきょしましょ。
2018年12月19日 公開
温かくした部屋の中で、寄せられたおうたを、みっしりと味わっております。
この色は詠草。この色は詠み人さんからのメッセージや詞書、です。この色は詠み人さんのお名前。KUONが書かせてもらっている部分です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
白萩
春待月のうた
・打掛の肩にずしりと掛かりたる生を共にす重み知るなり
まずは、挙式披露宴を了えられましたこと、お祝いを申し上げます。以前のおうたに、お母さまとお選びの衣裳のことなど、お詠みになっておられました。おめでとうございます。末永く、幾久しく、お幸せであられますように。。
で。おうたです。うたの形は整っておられますし、「生を共にす」の「す」が、気になる他は、このままでいいかとも思われますが。一生に一度の機会のおうたです。こんな風にされたら、との感想を書かせてもらいます。
「ずっしりと打掛け肩に掛かりたり生ともにする重み知るなり」
・参拝の人々自ずと道あけて花嫁行列静かに進む
この一首も、このままでも、と思います、が、わたし欲張り。せっかくの素敵な場面を、もっと生かしたいのです。
今では珍しい角隠しの花嫁姿。花嫁行列のしずしずと進むに、居合わせた方々が「自ずと道あけて」下さった。素敵な場面。しかし、一首、このままでは第三者の視界。はたから見ている光景になる危険性があります。そうでなく、詠み手は言うまでも無くこの花嫁ごりょう。花嫁さんは、おのずと道をあけてくれる人々に、感謝の念を抱いていたであろうから、それは、うたの中に詠みこまれている必要があるのでは。
「参拝客ら自ずと道をあけたまひ花嫁行列静かに進む」
あくまで私の感じようですけれど。
・名も知らぬ方々より寿ぎ受けて玉砂利しかと踏みしめ歩む
この時おそらく、胸は熱くいっぱいになっておられたかと。
「い合わせし人らの寿ぎ身に受けて玉砂利しかと踏みしめ歩む」
・結い上げた髪 角隠し この頃は目新しく映るものらしき
・亡き義母(はは)の写真携ゆ義祖母(そぼ)の「頼むね」の言葉は二人分なり
夫君となられた方のお母さまは、今は亡い方。その(娘さんの)写真を携える=携う、のは、お祖母さま。そぼ、とルビを打つなら、ここは「祖母君(そぼぎみ)」とお呼びしましょうか・・古い?。「頼むね」の一言は、万感胸に迫るものでいらしたでしょう。受け止められる詠み人さんの心も。
挙式披露宴を終えてホッとしたところです。
暖冬と言われておりますが冬は冬。インフルエンザも流行期に入ったとか。
何かと忙しくなる季節です。kuonさまはじめ皆様、どうぞご自愛下さい。
まめはな
・りんご食めばサクサクサクサク香は立ちて新雪の上(え)を歩むがごとし
清冽な一首。北原白秋を想いましたよ。
サクサクサクサク。う~む。わかる。判るけど、サク、多すぎると思う・・・わかるんですけどね。
サクリサクリですと、スピードが変わりますね、明らかに。」サクサクサクサクですと、語感は気持ちいいのですよね。香りよりりんごの食べっぷりの方に感覚がゆく・・サクリサクリと、たとえばしてみると、香りがはぁ~っと来ませんか? お好みです。
・仏壇に威風を正すバナナありて南国の王のごとく聳えり
はっきりと「絵」が見えます。仏壇のバナナの黄色が快いかな。「聳えり」は、厳密に文法的に言うと、いささか怪しいかな・・「聳えをり」が正しいかな、「聳ゆる」だと問題なしだと思います。
・吾を盾にサンドバックにせし母の幼(おさな)に還りて逝き給ひけり
経験した者でないと詠めない、こういううたを読むって苦しい、です。
・そは家を滅ぼすために生まれしと叫びし母も死に給ひけり
見苦しい歌で申し訳ないです…
添削よろしくお願い致します。
・そは家を滅ぼすために生まれしと叫びし母も死に給ひけり
うたのなか、そんなことを叫んだのは、誰ならぬ母。そんな母も「死に給ひけり」と、穏やかな言葉で詠んでおられる。
長い歳月と長い煩悶が、その時間の流れの中にあったのでしょう。
見苦しくはないです。見苦しくても重くても暗くてもいいです。詠むことで作者は、母を、許し,いつくしんでおられる。昇華されたのだと感じます。もっとうんと、思い切り詠んで下さい。
今宵はここまでとさせていただきます。
この色は詠草。この色は詠み人さんからのメッセージや詞書、です。この色は詠み人さんのお名前。KUONが書かせてもらっている部分です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
白萩
春待月のうた
・打掛の肩にずしりと掛かりたる生を共にす重み知るなり
まずは、挙式披露宴を了えられましたこと、お祝いを申し上げます。以前のおうたに、お母さまとお選びの衣裳のことなど、お詠みになっておられました。おめでとうございます。末永く、幾久しく、お幸せであられますように。。
で。おうたです。うたの形は整っておられますし、「生を共にす」の「す」が、気になる他は、このままでいいかとも思われますが。一生に一度の機会のおうたです。こんな風にされたら、との感想を書かせてもらいます。
「ずっしりと打掛け肩に掛かりたり生ともにする重み知るなり」
・参拝の人々自ずと道あけて花嫁行列静かに進む
この一首も、このままでも、と思います、が、わたし欲張り。せっかくの素敵な場面を、もっと生かしたいのです。
今では珍しい角隠しの花嫁姿。花嫁行列のしずしずと進むに、居合わせた方々が「自ずと道あけて」下さった。素敵な場面。しかし、一首、このままでは第三者の視界。はたから見ている光景になる危険性があります。そうでなく、詠み手は言うまでも無くこの花嫁ごりょう。花嫁さんは、おのずと道をあけてくれる人々に、感謝の念を抱いていたであろうから、それは、うたの中に詠みこまれている必要があるのでは。
「参拝客ら自ずと道をあけたまひ花嫁行列静かに進む」
あくまで私の感じようですけれど。
・名も知らぬ方々より寿ぎ受けて玉砂利しかと踏みしめ歩む
この時おそらく、胸は熱くいっぱいになっておられたかと。
「い合わせし人らの寿ぎ身に受けて玉砂利しかと踏みしめ歩む」
・結い上げた髪 角隠し この頃は目新しく映るものらしき
・亡き義母(はは)の写真携ゆ義祖母(そぼ)の「頼むね」の言葉は二人分なり
夫君となられた方のお母さまは、今は亡い方。その(娘さんの)写真を携える=携う、のは、お祖母さま。そぼ、とルビを打つなら、ここは「祖母君(そぼぎみ)」とお呼びしましょうか・・古い?。「頼むね」の一言は、万感胸に迫るものでいらしたでしょう。受け止められる詠み人さんの心も。
挙式披露宴を終えてホッとしたところです。
暖冬と言われておりますが冬は冬。インフルエンザも流行期に入ったとか。
何かと忙しくなる季節です。kuonさまはじめ皆様、どうぞご自愛下さい。
まめはな
・りんご食めばサクサクサクサク香は立ちて新雪の上(え)を歩むがごとし
清冽な一首。北原白秋を想いましたよ。
サクサクサクサク。う~む。わかる。判るけど、サク、多すぎると思う・・・わかるんですけどね。
サクリサクリですと、スピードが変わりますね、明らかに。」サクサクサクサクですと、語感は気持ちいいのですよね。香りよりりんごの食べっぷりの方に感覚がゆく・・サクリサクリと、たとえばしてみると、香りがはぁ~っと来ませんか? お好みです。
・仏壇に威風を正すバナナありて南国の王のごとく聳えり
はっきりと「絵」が見えます。仏壇のバナナの黄色が快いかな。「聳えり」は、厳密に文法的に言うと、いささか怪しいかな・・「聳えをり」が正しいかな、「聳ゆる」だと問題なしだと思います。
・吾を盾にサンドバックにせし母の幼(おさな)に還りて逝き給ひけり
経験した者でないと詠めない、こういううたを読むって苦しい、です。
・そは家を滅ぼすために生まれしと叫びし母も死に給ひけり
見苦しい歌で申し訳ないです…
添削よろしくお願い致します。
・そは家を滅ぼすために生まれしと叫びし母も死に給ひけり
うたのなか、そんなことを叫んだのは、誰ならぬ母。そんな母も「死に給ひけり」と、穏やかな言葉で詠んでおられる。
長い歳月と長い煩悶が、その時間の流れの中にあったのでしょう。
見苦しくはないです。見苦しくても重くても暗くてもいいです。詠むことで作者は、母を、許し,いつくしんでおられる。昇華されたのだと感じます。もっとうんと、思い切り詠んで下さい。
今宵はここまでとさせていただきます。
スポンサーサイト