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Top Page › みんなのうた › 師走のおべんきょ 2
2018-12-20 (Thu) 20:47

師走のおべんきょ 2

おべんきょ続けます。

この色が詠草。詠み人さんのメッセージとか、詞書です。この色は詠み人さんのお名前です。KUONが書いているところです。.

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     かりそめ

*クリスマス避けて予約のレストランマニキュア美(は)しき友の指先

*しとやかにラストオーダー告げらるる珈琲冷えて話はつきず

クリスマスを避けて、と。これは事実であってさりげない言いようのようですが、たくさんのイメージを喚起させるのですね。喧噪とか。その季節の空気の冷たさも色彩の華やぎも。目の前に見えているのはそして、「マニキュア美(は)しき」友の指先。

ラストオーダーを告げに来る方も、淑やかに、と。時期を選んだのみでない、お店自体の魅力も伝わります。お話尽きないですよね、居心地のいいお店で。


*喧嘩して何度絶交したことか半世紀経てマリチャンのまま

*喧嘩して別れし畦を蛇よぎり友に抱きつきもう仲直り

*臆したる転校生の我をかばふあの頃友は学級委員

*歳上の友とあなたは重なれり同じ歳でも長女は長女

女同士の間に友情は無い、など、ある時期まではよく聞きましたが、嘘ですね、それ。嘘です。

*秀句とて我が作の載る商業誌こんなに見たら擦りきれないか

*過褒なる批評に感謝その人は無関心から好きな作家へ

もしかして何より嬉しい、作品を評価されるということ。

おめでとうございます、と申し上げます。どんな句なのかなあ、と、少し、いやハゲしく知りたいと思う也。「無関心から好きな作家へ」と、ド正直なのが、とても素敵です(笑)。どんなお作だったのですか? よろしければ教えてください!。


     アルジェリマン

ようやくに冬の陽満ちた庭で犬 片耳立てて身じろぎもせず

片耳だけを立てている。何を感じているのか、この犬にはきっと、片耳だけで聞きたい何かがあるのか。「庭で犬」のところ、新鮮な書き方だと思いました。

どこどこと轟き闇が押し寄せる 星か花火か一筋流る

星か花火か、一筋流れるこの夜の闇は、とっても濃い闇で。

ヌエさえも鳴かぬよな夜に遠くより とよみ寄せ来る光るハイウェイ

う~む。正直、いささか迷いました。ヌエさえも(ちなみにヌエは「鵺」、むかし、吉田日出子が、鵺の無く夜はおそろしい」と、独特の低音で・・あらごめんなさい、脱線)。そう、この「鳴かぬよな夜に」の、「よな」で、立ち止まってしまった。他の言い方にすると平凡になるか・・このまま、行きましょうか。

上弦の月は西空低くあり パチンコのネオン消えている夜に

パチンコ屋のネオンの消えている、深い夜の色の空。

偶数の月の半ばのパチンコ屋 音と年寄り飲み込み吐き出す

今夜あたりもまだ、そうなのでしょうか。年金持ってパチンコへ。若い人たちは個人個人のゲームをするし、パチ屋さんも遊ぶ人激減のようで。あまり潰れてもいないようですが。近くを通りかかってドアが開くと、うわあぁ!と音が溢れ出すんですよね。

冬は夜 我が憧れは遠い月 冷たく白く硬く輝く

この夜、この時、作者は清少納言。「く」の連続が、ここ、うまく決まっています。

  ・・・気付けば一首をのぞいてすべて夜。
  夜の散歩の時に、空を見上げて言葉を捜しています。


今日は朝から奈良へ帰って。お姑さんと、今年最後の病院へ行きました。薬をもらって、買い物に一緒に行って、私もそうするからと、一人でカートを押して店内を回ってもらいました。ものすごい量の食料品を盛りあげておられるので、ムム、と思ったけど、買いたかったんだなあ、なかなか一人で買い物ってできておられないんだなあ、と、その奔流のような買いまくりぶりに、少ししみじみしました。ものを買うのが大好きな方だったんです、ずっと。塩分のきつ過ぎるようなモノは悟られないように外してレジを済ませて。九十一歳の姑、嬉しそうに両手に袋を提げて、お店を出られましたよ(笑)。

今夜は、ごめんなさい、ここまでです。



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最終更新日 : 2018-12-20

お礼と報告 * by かりそめ
お言葉ありがとうございます。

なんか自慢めいたうたで申し訳ないと思ったのですが、嬉しかったもので、つい。
句は、

*踊の輪ひとり抜けてもすぐ埋まる

『俳壇』という雑誌の11月号に依頼されて載った6句のうちの一句です。それを1月号の月評のページでとりあげていただいて。
また鑑賞文がいいんです。私の表現したかったことをぴたりと言いあてています。
「(前略)何も私でなくてもいい。私の代わりは何人もいる(後略)」(by加藤かな文さん)
たくさんの句の中から選んでいただけて嬉しくて、毎日一度は見ています(笑)。

それにおとらずKUONさんの「おうたのおべんきょう」も大好きです。来年もぜひ!

今年も本当にお世話になりました。少し早いですが、よいお年をお迎えくださいませ。

肝心な一首を書き忘れたっ! * by アルジェリマン
今月もありがとうございました。

「ヌエ」じゃないんだよな、「夜烏」でもないんだよな、
実はアオサギなんだよな、と、
夜、ギャッギャッと鳴きながら飛んでいく鳥を見上げます。
それが鳴かない夜があって・・・。

三十一文字に収めようとして、
意味をどっかへ忘れたりします。

そして、赤い色を読みたくて作っていた歌、
書き忘れてしまいました~。



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お礼と報告

お言葉ありがとうございます。

なんか自慢めいたうたで申し訳ないと思ったのですが、嬉しかったもので、つい。
句は、

*踊の輪ひとり抜けてもすぐ埋まる

『俳壇』という雑誌の11月号に依頼されて載った6句のうちの一句です。それを1月号の月評のページでとりあげていただいて。
また鑑賞文がいいんです。私の表現したかったことをぴたりと言いあてています。
「(前略)何も私でなくてもいい。私の代わりは何人もいる(後略)」(by加藤かな文さん)
たくさんの句の中から選んでいただけて嬉しくて、毎日一度は見ています(笑)。

それにおとらずKUONさんの「おうたのおべんきょう」も大好きです。来年もぜひ!

今年も本当にお世話になりました。少し早いですが、よいお年をお迎えくださいませ。
2018-12-20-23:39 * かりそめ [ 返信 * 編集 ]

肝心な一首を書き忘れたっ!

今月もありがとうございました。

「ヌエ」じゃないんだよな、「夜烏」でもないんだよな、
実はアオサギなんだよな、と、
夜、ギャッギャッと鳴きながら飛んでいく鳥を見上げます。
それが鳴かない夜があって・・・。

三十一文字に収めようとして、
意味をどっかへ忘れたりします。

そして、赤い色を読みたくて作っていた歌、
書き忘れてしまいました~。


2018-12-22-17:24 * アルジェリマン [ 返信 * 編集 ]