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返事の中までKUONです。

Top Page › みんなのうた › 如月のうたのおべんきょ Ⅰ
2019-02-19 (Tue) 22:58

如月のうたのおべんきょ Ⅰ

二月も、お寒いなか沢山の詠草をお寄せくださいました。

毎月毎月、うたを詠みたい人々があつまっている。集まって下さって、それが続いている。それが喜びで誇らしいです。

今月も読ませていただきます。この色が詠草。この色は詠み人さんのお名前。この色は詠み人さんの詞書やメッセージや、思いや。この色はKUONが書いている部分です。感想なども書かせてもろてます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     白萩

   今月も心待ちにしておりました。

・冬空に欠けなき月ののぼり来て星見えぬなかきりり耀う

「欠けなき月」とは、つまり満月、まん丸い月のこと。それをここでは「欠けなき月」と詠んでおられる。同じですけど同じでない。それが詩の言葉と言うもの。欠けの無い月。欠けのない、ということ、その言葉そのものが、ここでは大切なのです。どうして満月と書かないの? とは、詠み人でない誰かが言ってはならない。

・新品の赤ハイヒールをおろす日はなんとはなしに心浮き立つ

そうでしょうね、と思います。そうなのよね。赤いハイヒール。いいな。

・幼な子の面差し母堂へ生き写しにて健やかにとぞ祈りたりけり
                                [成田屋襲名発表]

まこと、父子ともにご立派でした。幼い成田屋さん、威厳も気品もすでに、備えている。見ているこちら側も胸の迫る思いでした。一朝一夕になるものではない、あの姿は。

・みずからの時の苦労は忘れしや 咳しただけで「悪阻!?」はやめて
                                [母への苦情]

・「結婚は?」終われば「赤ちゃんは?」の質問 いなすも辛き日も時にあり
                                 [単なる愚痴]

・「ここにゆりかごあります」こうのとりへと立札出したくなる時もあり
                                 [単なる愚痴2]

これ。よくわかります。とてもデリケートな問題。さまざまなことを自分で考え、実行してきた女性に対しても、こういったことは旧態依然としていて。作者には申しわけないですが、ここに、今後、男の子だとか女の子だとか、胎教だとかああだこうだと。いろんな「善意」が降りかかっても来そうで。ううむ。

結婚なさる前の作品から読ませていただいておりますが、あえてうたをもって知らせていただく以外には、こちらから一切、お聞きするまいと決めておりました。祝意はお腹のなかに秘めて。・・・内心での苦情けっこう、愚痴けっこう。ここでお漏らし下さいな。


     かりそめ

   〈ゴネコさんちの小僧さんのファンです〉

*野鳥園ノトリとなぜに読まぬかと子は難問を母に投げかく

(笑)。非常にコアな話題ではあります。が、ここで「難問」と詠んでおられることにより、一般的に「わかる」うたになっている。ナイスな言葉選びと感じました。こういう男の子、いいなあ。と、私もあの小僧さんのファンです。

*虫たちは温(ぬく)き地中に夢を見る春雪ふはと若草の上

「春雪ふは」がいいです。

*共有の植樹禁止のはずの苑紅白の梅ことに麗し

共有の地であり、植樹禁止の地でもある。そこに、どなたかが、植えられた? 。その地に、紅白の梅が「ことに麗し」と。作者の思いは深い、その深さがきちんと伝わっている。

*満開の梅のすきまに赤きものはや開きたる二輪の椿

*病院へ行きと帰りと違ふ道四温の光たつぷり浴びて

病院へ行きと帰りの道を違えて,三寒四温の四温の光をたっぷり浴び、と詠まれる作者。私も椿の花と樹が大好きです。春はいいですね。

*あの頃の君は眉間にいつも皺好好爺たる訃報の写真

*我棄てて佳き人生を終えたらし今あるものは懐かしさのみ

ご存じだった頃のその人の、いつも深かった眉間の皺。いまあるものは懐かしさのみ、と置かれた言葉に、複雑な思いが偲ばれます。「佳き人生を終えたらし」に、どこか突き放すような苦さを感じたりするのですが、「終えた」と書かれて「終えし」でないのは、何か意味があるのかなあ、と、深読みしてしまいました。

     黒猫アビ

 ・ふわふわと風に吹かれて雪が舞う
  雪の行方を眺め楽しむ

いとけない女の子のような、愛おしい一首ですね。はじめ「雪」を一度にまとめて、などとも考えたのですが。いや、「「雪が舞う」その「雪の行方を」眺め楽しむ、のだと、時間の経過を感じさせてくれる、このままでいい、このままがいい、と思い直して、読ませていただきました。
 
 ・我みつめ心配性の性格は
  子供時代の悲しきなごり

よくは判りませんが、子ども時代に胸の縮こまるような思いを、繰り返しなさったのかずっとそうだったのか。のびやかに、大人に甘えて、という育ち方の出来にくかった子ども時代だったのだな、と感じ、切ない思いがします。見当違いかも知れませんが、私が、お酒を呑んで酔っ払う(自分を見失う瞬間を持つ)ということが絶対に出来ないのは、作者に似た感じかな、など、脱線して考えました。

よくは判るのですが、自分のことを「悲しき」と詠むと、要らない反発を買うってことも、この世にはあるようです。別に構わないんですけど、我みつめ心配性の性格は、で、よくわかるので、「子ども時代の名残なるかも」とか「子ども時代のおそらくなごり」とか、と考えて。いやいや、とまた考えて。この一首も、はじめ詠まれた通りが一番。と、思い直した次第です。


   母に対して

 ・抜けぬとげ抜けば血がでる心中に
  いまだかかえる鬼すむ心

辛いうたですね。でも、こういううたも詠まれればいい。薄まるものもある、と、私は、信じているのです。一首、いっしょけんめい考えてみましたが、この思いそのままに、なんとかいちばん気持ちに添うように、と考えて。

「これ抜けば血を噴くだろう心中の鬼が育てたわが暗きとげ」

こんな風になってしまい、なんだか申し訳ない。もちろん元の作品のままでも。「暗きとげ」は「深き」でもよく、「重き」でもいい。


すみません、今夜はここまで。すばらしいおうたをいただいています、嬉しいです。

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最終更新日 : 2019-02-19

訂正お願いいたします * by かりそめ
KUONさま

貴重なお言葉ありがとうございます。
恥ずかしい間違いをおかしたのに、「深読み」していただいて恐縮しています。
「終えた」→「終へし」
にアップのとき直していただければ嬉しいです。
また3度めの投稿の2首目にも間違いがありました。
「耐え」→「耐へ」
に直していただければ、と思います。
〈恥ずかしいものだから、ちょっと居丈高になってます〉

今後ともよろしくお願いいたします。
毎月とても楽しくて、(目を痛めているのにかかわらず)短歌の本を買ってしまいました。読めるかどうかは、? ですが。

No title * by 黒猫アビ
KUON様

こんにちは。
添削・ご指導ありがとうございます。

いつもながらの言葉足らず、お手数をおかけし申し訳なく思っております。
子供時代は、どの子も両親からは愛されているはず・・・と私も思って
いましたが、小学4年あたりから両親の愛は姉だけに向けられ、私には
無いと気づきはじめました。

中学生の時にはっきりと母から
「姉は可愛いけど〇〇子(私)は嫌い」
「生みたくはなかったけど父に言われて仕方なく生んだ」等
冗談ではすまされない言葉に深く傷つき、早くこの家から出なければと。

生活苦もあり、たえず米櫃の残りを心配するような子供でした。
給食費が払えなく集金日は「忘れました」と嘘をつく
そんな親でも子供は、本当のことを言えない
親の悪口を他人には言えない

只、救いは叔母(母の姉)が近くに住んでいて、何かと気遣ってくれた事と
友達に恵まれたから何とか生きてこれた、と思っています。

母の暴言(言葉の暴力)の数々に心の中はとげだらけ・・・
やはり、いまだに母を許せない私です。
少しづつ、おうたにて吐き出していきたいと思います。

三首目
 ・これ抜けば血を噴くだろう心中の鬼が
  育てたわが暗きとげ
にお直しお願いいたします。

春がくるのを待ちわびております。
春になれば、少しは身体の痛みが薄れるかな~と。
KUON様もお身体に気をつけて下さいネ。


ありがとうございます * by 白萩
kuonさま コメントを頂戴しありがとう存じます。

結婚、そして子供をもうけることは、特に女性にとりまして永遠のテーマと申しますか、すんなりその、ある意味型におさまった人には計り知れないこともある、と、身をもって実感しております。

まさに子供は授かりもの。「授かればラッキー」くらいの気持ちでゆったりと過ごせればいいなあと思いつつ、歌にした愚痴の通りのこともありなかなか、というところです。

とりとめのないコメントになってしまいましたが、また来月も歌を寄せさせて頂ければと思います。

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訂正お願いいたします

KUONさま

貴重なお言葉ありがとうございます。
恥ずかしい間違いをおかしたのに、「深読み」していただいて恐縮しています。
「終えた」→「終へし」
にアップのとき直していただければ嬉しいです。
また3度めの投稿の2首目にも間違いがありました。
「耐え」→「耐へ」
に直していただければ、と思います。
〈恥ずかしいものだから、ちょっと居丈高になってます〉

今後ともよろしくお願いいたします。
毎月とても楽しくて、(目を痛めているのにかかわらず)短歌の本を買ってしまいました。読めるかどうかは、? ですが。
2019-02-20-12:31 * かりそめ [ 返信 * 編集 ]

No title

KUON様

こんにちは。
添削・ご指導ありがとうございます。

いつもながらの言葉足らず、お手数をおかけし申し訳なく思っております。
子供時代は、どの子も両親からは愛されているはず・・・と私も思って
いましたが、小学4年あたりから両親の愛は姉だけに向けられ、私には
無いと気づきはじめました。

中学生の時にはっきりと母から
「姉は可愛いけど〇〇子(私)は嫌い」
「生みたくはなかったけど父に言われて仕方なく生んだ」等
冗談ではすまされない言葉に深く傷つき、早くこの家から出なければと。

生活苦もあり、たえず米櫃の残りを心配するような子供でした。
給食費が払えなく集金日は「忘れました」と嘘をつく
そんな親でも子供は、本当のことを言えない
親の悪口を他人には言えない

只、救いは叔母(母の姉)が近くに住んでいて、何かと気遣ってくれた事と
友達に恵まれたから何とか生きてこれた、と思っています。

母の暴言(言葉の暴力)の数々に心の中はとげだらけ・・・
やはり、いまだに母を許せない私です。
少しづつ、おうたにて吐き出していきたいと思います。

三首目
 ・これ抜けば血を噴くだろう心中の鬼が
  育てたわが暗きとげ
にお直しお願いいたします。

春がくるのを待ちわびております。
春になれば、少しは身体の痛みが薄れるかな~と。
KUON様もお身体に気をつけて下さいネ。

2019-02-20-15:29 * 黒猫アビ [ 返信 * 編集 ]

ありがとうございます

kuonさま コメントを頂戴しありがとう存じます。

結婚、そして子供をもうけることは、特に女性にとりまして永遠のテーマと申しますか、すんなりその、ある意味型におさまった人には計り知れないこともある、と、身をもって実感しております。

まさに子供は授かりもの。「授かればラッキー」くらいの気持ちでゆったりと過ごせればいいなあと思いつつ、歌にした愚痴の通りのこともありなかなか、というところです。

とりとめのないコメントになってしまいましたが、また来月も歌を寄せさせて頂ければと思います。
2019-02-20-21:34 * 白萩 [ 返信 * 編集 ]