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Top Page › みんなのうた › 如月のうた。
2019-02-22 (Fri) 21:22

如月のうた。



     白萩 の詠める

・冬空に欠けなき月ののぼり来て星見えぬなかきりり耀う

・新品の赤ハイヒールをおろす日はなんとはなしに心浮き立つ

・幼な子の面差し母堂へ生き写しにて健やかにとぞ祈りたりけり
               [成田屋襲名披露]

・みずからの時の苦労は忘れしや 咳しただけで「悪阻!?」はやめて
               [母への苦情]

・「結婚は?」終われば「赤ちゃんは?」の質問 いなすも辛き日も時にあり

・「ここにゆりかごあります」こうのとりへと立札出したくなる時もあり

     KUON の詠める

      赤い橋   回想
・濃き霧に閉ざされてなほ赤い橋 揺れつつ歩むひとりにて歩む

・朝醒めぬいつものごとく潮騒も君のにほひも届かぬ部屋に

・幻聴のごとく響かふ佐渡おけさ瞼ひらけばわれの部屋なり

・ねっとりと熱退かぬ身を撫づるがにじょんがら節や北の津軽の

・耳底にうねり止まざり盲ひたる津軽三味線の太棹の音

・佐渡情話うたふひばりの背後より日本海の潮の香の来し

     紅椿
・丘の上の白亜の家は南向きあっけらかんと春の陽のなか

・地図にては距離数センチの海の辺に君がいっぽんの墓標は立てる

・附箋二枚まとひてわれに届きたる小学校のクラス会通知

・旧き友らは懐かしかれど語らひて昔のわれに還るは疎まし

・思ひ出を手繰りよせずに暮らし来て遠くなりたり母校、故郷も

・淡々と今日も過ぎたり紅椿ゆめの底ひの闇に落ちつぐ

・腹減りて鳴くらむ猫を充たすべき何を持てるや冬野に出逢ひて

・冬枯れの野をいっぴきの猫ゆけり見送るわれは吹く風のなか

・いたづらに構ひてわれは野良猫を寂しがらせしのみやもしれず

・透明のグラスのなかの一つ泡 閉ぢこめられし永遠と見る

・自(し)がための小さきガラスの雛飾る赤き座布団(おざぶ)もちくちく縫ひて

・花を活け雛(ひひな)をまつり夜の部屋に選びてバッハのフーガ響かす


     かりそめ の詠める

*野鳥園ノトリとなぜに読まぬかと子は難問を母に投げかく

*虫たちは温(ぬく)き地中に夢を見る春雪ふはと若草の上

*共有の植樹禁止のはずの苑紅白の梅ことに麗し

*満開の梅のすきまに赤きものはや開きたる二輪の椿

*病院へ行きと帰りと違ふ道四温の光たつぷり浴びて

*あの頃の君は眉間にいつも皺好好爺たる訃報の写真

*我棄てて佳き人生を終へしらし今あるものは懐かしさのみ


*我死して二十年後に蘇生せば祖国あるやも覚束なくて

*鉄橋にかかり列車の音変はる大河渡れば住みふりし街

*二筋の大河と海に囲まれて岬めきたり我が住む街は

*なんとまあ四十年超す二人住み良しも悪しきも曖昧模糊と

*野良猫の手に載るほどの小さきが命をかけてヒトを威嚇す

     鎌倉へ
*小康の身を如月の海光に二年の月日なかりしがごと

*鎌倉を歩きたいゆゑ耐へるぞと友に書きたることもありしを

     黒猫アビ の詠める

 ・ふわふわと風に吹かれて雪が舞う
  雪の行方を眺め楽しむ
 
 ・我みつめ心配性の性格は
  子供時代の悲しきなごり

  ・これ抜けば血を噴くだろう
  心中の鬼が育てたわが暗きとげ
               (母に)

     まめはな の詠める

・食べかけのりんごを高く投げ上げる地球を宙(そら)に放るごとくに

・苛立ちて度々怒鳴る弟をさらりとかわす我が知恵哀し

・弟の怒鳴らぬように先へ先へ家事整えに走り回りぬ

・わかりあうことなき母と娘でありき ひたすらに機嫌を取りし日遠し

・四十九日過ぎたる我に「母の死に目に会えぬ助けて」と叫びし人あり

     かげろう の詠める

肩組みて声高らかに歌いゆく仲間うれしき安芸の山並み

時超えて仲間と理想を語りたし還暦超えてもなお語りたし
               (OBOG会に参加して)

     天上の青 の詠める

ばらずしを
薔薇のお寿司と
思いおり
凍てつく今宵
蒸し寿司にせん

     ひらりんこ の詠める

一月に ここだけ春の甘い香(か)は
あなたが切ってくれた水仙

     おてもやん の詠める

〇焼き牡蠣の殻を広げて身をはずす慣れた息子と尾道ランチ

〇咳と痰止まらぬ母を病院へレントゲン撮り肺炎判る

     皇室ブログと競馬のファン の詠める

デパートでいろんなチョコを試食するみなおいしくて決めれらずいる

     アルジェリマン の詠める

冬晴れの土曜日の午後 音立てて重機一台枯れ田埋めおり

わが膝に鼻先のせる黒犬をぐいと引き寄す 夜は寒くて

身震いしイヤとコワイを振り飛ばし新しい風まとう黒犬

泣く人に神は微笑む 人泣かすヒトにも神は微笑んでいる

その石も砂も何かの墓碑なればそと寝かせおけ光の中に

手のひらの保湿クリームの香でしのぐ 異国の異臭満ちた電車で

     パール の詠める

⭐金も手も時間も何も出さぬなら
 口を出すなよ煩い外野

⭐歳とりて身体は丸くなりてなほ
 心は円くなれないワタシ

⭐悲しみも悩み不安も憎しみも
 私が私で在る一部なり

⭐降りそめし雪てのひらに受けて食む
 朝には薄い雪化粧かも

⭐息白く見上げし空にはVenus
 凍る車体に猫バンバンを

⭐故郷より逆縁の便りまた一人
 老ゆる母堂にかける言葉なし

     たまき の詠める

さみしさを 背中におんぶ ねんころり
日々は過ぎゆく 雑事にまぎれ

執着を 手放したなら 楽になる
空に逃がそう あの雲あたりへ

     温泉郷 の詠める

「いただかせていただきます」と言うテレビ国語を壊し日本を壊す

               (京都マラソン)
一万と六千人の走る日は沿道の声選手らを押す

皇室のトリプルM子平成の歴史に残る破壊力かな


今月もしっかりしっとり、うたの在る世界にいられる幸せを感じさせてもらいました。

皆さま、どうもありがとうございました。来月も、レッツ、うた詠み。一首ずつでも続けてまいりましょうと申し上げます。


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最終更新日 : 2019-02-23

皆様、ステキ * by ゴネコ
KUON様、おはようございます。
季節労働者の私は、文字通り朝から晩まで出ずっぱりで、
今月、末席に連なることができませなんだ(涙)。
久しぶりのお休みに、朝から皆様のお歌に心を預けております。
いいですね、開放される気がします、いろんなことから。

かりそめ様。
小僧さんのことをお歌に詠んでいただきありがとうございます。
あいかわらず変なこと言ってますよ、あの子。
もう、あの子という年ではないんですけどね(苦笑)。
 いつまでも家(うち)の子あの子と呼ぶ親の目に映りしは幼き日のこと


KUON様、またまたブログのコメントをお借りしてしまいました。
すみません。


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皆様、ステキ

KUON様、おはようございます。
季節労働者の私は、文字通り朝から晩まで出ずっぱりで、
今月、末席に連なることができませなんだ(涙)。
久しぶりのお休みに、朝から皆様のお歌に心を預けております。
いいですね、開放される気がします、いろんなことから。

かりそめ様。
小僧さんのことをお歌に詠んでいただきありがとうございます。
あいかわらず変なこと言ってますよ、あの子。
もう、あの子という年ではないんですけどね(苦笑)。
 いつまでも家(うち)の子あの子と呼ぶ親の目に映りしは幼き日のこと


KUON様、またまたブログのコメントをお借りしてしまいました。
すみません。

2019-02-23-08:44 * ゴネコ [ 返信 * 編集 ]