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2019-03-12 (Tue) 21:29

つくしんぼうの写真

ひと月に一度行く医院に行って。まったく信用できないドクターに、クスリを出してもらって。いつも全部は服まない、始めかかった当時の症状の悪かった、重かった時も、内科的にはよくなっている(血液検査の結果がそう出ているからね、そう思うの)今も、同じ薬を同じだけ処方するドクター。

もらって来てものまずに除けてある薬も溜まった。これは溜まらなくてもいいものなんですよね、次回こそ、他、あたってみよう。一年たってこの町にも慣れた、どこに何があるか、見当もついて来ている。お医者さんもいっぱい、ある。愛想はよくなくていいんだからね。

ブーブー思いながら(言いながら、ではありません)通りがかった店の前に、ワンコがつながれていた。ゴールデン・レトリバー。

それこそこの地へ越して来て最初に、ここいいなあ、と。落ち着く店と思えたカフエが、先月いっぱいで閉店してしまい。好きな店だったのだが、無くなってしまい・・昔のフランス映画の、生活に疲れた役の女優みたいな「ママ」が・・ジャン・ギャバンと、ひそかにいい仲だとか、みたいないい味出していたのに。。時々言って、モーニング・サービス頼んでいた。その店のモーニングは、ゆで卵でなく片目玉焼きで。卵、いっこずつ焼くより、一度に茹でておいて出す方が楽なのに、など、お節介なこと考えながら目玉焼き食べた。自分で作るより、よその目玉焼きは美味しいと思う。

そのママの店のドアに、ぺったりと貼られていた大きな紙。
都合により閉店します、みたいなことがマジックインクで書かれ、最後に

「十〇年間、ありがとうございました、です」

とあった。多分息子さんだろう、ハンサムなのっぽの青年を見かけたのも、はじめの頃。あの息子が、がっこう出て、おそらく一年。それでママは、止めたのかな・・よくない予想は湧いてこなかった、ただやっぱり、淋しかった。この町で初めて好きになった店だったから。

まあ、そういうことがあったのだが、内心勝手に「シモーヌ」と呼んでいたママの店が閉店して、その店の客が増えているみたい、な、こっちは掃除も行き届いてガラスも磨き上げられて、の、そこの前に、大きなワンコが、すこ~し不安そうにきょろきょろしながら、つながれているのだった。飼い主は中でごはんを食べているのだろうという感じ。なんとなく通りがかっているのですよ、の感じを装いたかったのだが、結局それは難しくて、中に入ってしまう私であったのだった。

ワンコの見える窓際に案内されて、エビと菜の花のパスタ、なんてランチ・メニューを頼んで。家では雑穀米食べているから、白いごはんもよかったなあ、とか、一分くらいクヨクヨした。ワンコが見えるからいいな、と思った。

丁寧に手入れされたレトリーバー。優しい目をしている。中から客が出てくるたび、ううん、気にしていませんよ、ですから気になさらないで下さい、みたいな目と態度で、いきなり頭を撫でられても、静かに受け入れて、じっとしている。いきなりヨソの犬の頭、撫で倒す人がいるんだよなあ・・少し非難がましい気持ちになるが、ドアを出て、まったく犬に関心を示さずスマホ取り出して、みたいな御仁にも、あんた、この犬、可愛いと思わへんのですか? とか、理不尽なイチャモン気分になる。なんなんだ、わたし。

スープとサラダとパンひときれと、たっぷりの量のパスタが来て。ワンコを眺めながらゆっくり頂く。ワンコは、座ってみたり立ち上がったり、わさわさと遠慮がちにしっぽ揺らしてみたり。ずっと、さりげない風をよそおいながら、店内を見ている。私の席からは飼い主であろう誰かの姿は見えない。

食べ終えてコーヒーゆっくり飲んで、出た。ワンコは顔をあげて、優しい黒い目で、私を見上げた。

もう少し待ってなさいね、きっともうすぐ、待ってるヒトが出て来てくれると思うよ。お腹の中で声をかける。ワンコは、うなずいたりせず(当たり前か)いささか切ない目になって、飼い主のいるあたりへ、視線を投げるのだった。

夜になって、ブログ書こうっと思って座って、書き出す前にフラフラとブログ・サーフィン。

ある方の記事に、土筆の写真があった。野ッ原に、出始めでまだ若い稚いツクシん坊がたくさん、無邪気につーんと立っている。けっこうみんな、勝手な方を向いている。

あ、つくし、いいな。春なんだな。春はいいよな。何を着たらいいかわからないんだけど。いいよね、春。

ほわあんと明るい気持ちになって、しばらく土筆の写真を眺めていた。



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最終更新日 : 2019-03-12

No title * by まめはな
KUONさま、更新、ありがとうございます。
今日はちょっと切ないお話ですね…

行きつけのお店が閉められてしまうのはテンションが下がりますよね。
もっと通ったら、もう少し長く続いていたかなあ…なんて。

今、どこへ行っても同じチェーン店が増えてしまって、
地方へ行っても同じような店ばかりになり、
つまらない街並みになってしまっています。

旅行へ行っても変わり映えしません…。

No title * by KUON
・まめはな さん

そうなんですよ。実はシモーヌの店、知人を連れて行ったことがあったのですが、私の魅かれた古び具合、ザッとしてる加減、イケテない加減が、その方には単に「小汚い」としか見えなかったみたいで。苦笑。そういうことはありますね、自分のツボって人にはわからなかったり。

クリアーな音でないジャズが、だらだら~っと流れてたり、好きなんで。放っておいてくれてくつろげる店でした。あまり「常連」風になりたくなくて、話もほとんどしなかった。いつもは行かないという場所ではけっこう喋る、でも、いつも行きたい店では、端っこで黙っていたいの。

よくあるみたいな話で、

客「マスター、俺いつものね。そうそう山ちゃん最近来てる?」

店主「・・・・」

みたいなの、恥ずかしゅうてたまらん。「シェフの気まぐれナントカ」とかも、はたから、恥ずかしくてたまらない。なんででしょ、でも、そういう人もけっこうおられて、そういうことが恥ずかしい方のブログを、愛読してる、みたいな・・。

東海林さだおさんのセリフではないが、「もう、これだけでいいんだ、手持ちの店でさいごまで行くんだ」というのが、しみじみ解る・・この町で、また、落ち着ける店を見つけたい。少し離れてるヨットハーバーの中のカフェは、広くて天井高くて海が見えて(すぐそば)どれだけいても頓着ない感じで、いいのですが、まだ身に添ってはくれません。わがままKUON(笑)。

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No title

KUONさま、更新、ありがとうございます。
今日はちょっと切ないお話ですね…

行きつけのお店が閉められてしまうのはテンションが下がりますよね。
もっと通ったら、もう少し長く続いていたかなあ…なんて。

今、どこへ行っても同じチェーン店が増えてしまって、
地方へ行っても同じような店ばかりになり、
つまらない街並みになってしまっています。

旅行へ行っても変わり映えしません…。
2019-03-13-08:40 * まめはな [ 返信 * 編集 ]

今も夢見る No title

・まめはな さん

そうなんですよ。実はシモーヌの店、知人を連れて行ったことがあったのですが、私の魅かれた古び具合、ザッとしてる加減、イケテない加減が、その方には単に「小汚い」としか見えなかったみたいで。苦笑。そういうことはありますね、自分のツボって人にはわからなかったり。

クリアーな音でないジャズが、だらだら~っと流れてたり、好きなんで。放っておいてくれてくつろげる店でした。あまり「常連」風になりたくなくて、話もほとんどしなかった。いつもは行かないという場所ではけっこう喋る、でも、いつも行きたい店では、端っこで黙っていたいの。

よくあるみたいな話で、

客「マスター、俺いつものね。そうそう山ちゃん最近来てる?」

店主「・・・・」

みたいなの、恥ずかしゅうてたまらん。「シェフの気まぐれナントカ」とかも、はたから、恥ずかしくてたまらない。なんででしょ、でも、そういう人もけっこうおられて、そういうことが恥ずかしい方のブログを、愛読してる、みたいな・・。

東海林さだおさんのセリフではないが、「もう、これだけでいいんだ、手持ちの店でさいごまで行くんだ」というのが、しみじみ解る・・この町で、また、落ち着ける店を見つけたい。少し離れてるヨットハーバーの中のカフェは、広くて天井高くて海が見えて(すぐそば)どれだけいても頓着ない感じで、いいのですが、まだ身に添ってはくれません。わがままKUON(笑)。
2019-03-13-20:04 * KUON [ 返信 * 編集 ]