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2019-03-20 (Wed) 21:06

弥生のおべんきょう Ⅱ

続き、参ります。

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     黒猫アビ

 ・ひな祭り我のちいさなひな飾り
  心にポッと灯りがともる

女のコにとって(いつまでだって、女のコ。)、お雛さまはやっぱり、特別な存在と思います。
女の子の優しい心模様を詠まれての一首、少し厳しくさせてもらいます、この「灯り」が大切に思われて。生かしたく。

理屈を先に立てて言いますと、「ひな祭り我の小さなひな飾り」のままですと、祭り、と我、の間に「に」が要るのです。そして「ひな飾り」でなく「ひな飾る」となる。なんだかゴツゴツ無粋になりそう、で、触らせてもらいますよ、

「雛の日にわれの(我、という漢字よりひらがなが優しい)ちいさなひな飾る心にポッと灯りがともる」

ではいかがか、と。


 ・春を待つ三寒四温 身につらい
  痛みこらえて家事は手抜きに

素直にこのまま生かします。
「春を待つ三寒四温の身につらく痛みをこらえ家事の手を抜く」

先の一首の「ひな祭り」もそうですが、それはひと固まりの言葉。家事を「手抜きに」も、ひと固まりの言葉。それは、どういうことなのか、を、一つずつ考えて言葉を考えて行くと、言葉のまわりに空間が生まれて、自分は何をどう詠みたいのか、が、少しずつ見えてくるのだと思います。「ある」言葉をあてはめるばかりでなく、言葉の意味を、ゆっくり考えてみると、表わし方にゆとりができて来る・・ムズいこと書いてしまいましたが、KUONがこんなことをほざいていること、時々、思い出して下さると、いいな。


 ・春がきた洗濯物を干しながら
  ふと目に映るムスカリの花

   冬場から、ずっと春を待ちわびています。
   ベランダのムスカリの花が咲くと、春を実感します。


すてきですね。それなら、たとえば「ふと」でなく・・」ふと、は便利な言葉なのですが・・「今朝目に映るムスカリの花」ではいかがでしょうか。待っていた花が、今日、今朝、目に映った。喜びの伝わり方がくっきりしませんか? 細かいようですが、発展途上のアビさんに。随分お上手になっておられる、ものを見る目も確かになっておられる、なので。

     ひらりんこ     

大切な人を傷つける自分が
父を憎んで父に似ている

   自己嫌悪でどん底まで落ち込んだ日に詠みました。

ひらりんこ さんは感情の切り取り方がお上手です。
この一首、ずうっと考えました。「父を憎んで父に似ている」ここ。冷静に「添削し」、筋の通ったうたにするべきなのか。たとえば文法的にはここは・・とか、言いながら。でもそうすると、この激情の火がうすらぐ。

誰だって本当は、憎む父より優しくて甘い父を持ちたい。父に似ている娘である自分に、嬉しくやさしく向き合いたい。なのに、そうでない。

苦しい切ない一首です。このまま残しておきたいと考えるに至りました。


     白萩

・闇の中香の漂いてみずからの記憶を辿る これは沈丁花

沈丁花の香りかたって、詠まれているこの通りの感じですよね。見えていない触れていない、香りだけがある、しかもそれは、記憶の中の香り。結句の「これは沈丁花」はからずも1文字余るこの字余りが、余韻を添えています。

・慎ましく咲(え)みて香りもきよらかに沈丁花のごとき人でありたし

え~。お世辞を使う場でなく理由も無いですが、なんとなくそんなイメージの方であります、白萩さん。

・いちはやく水を引く田に陽光(ひかり)射し近づく春を見る車窓かな

・十年前の我をうつして頬ゆるむ 街行く慣れぬスーツ姿に

景色の見方、言葉の選び方、街でみかけるフレッシャーさんたちへの視線も、的確、かつ柔らかいです。

     おてもやん

○耳も目もぼんやりとする愛犬の怯えて吠ゆるを撫でてなだめる

   パピヨン犬13才、年のせいか人影や物音に吠えるようになりました。

あの大地震も、家族の一員として通り抜けて来た愛犬。幼いお孫さんと一緒に、頑丈な卓の下に眠っていたワンコは、年を取って。孫ちゃんは伸びてゆくばかりですのに。
何かに怯えて吠えるしかないパピヨン、優しい手に撫でてなだめてもらえて、幸せですね。撫でる方の思いはあれこれ、複雑でしょうね。たくさん撫でてあげて下さいね。


○背伸びして玄関のベル鳴らしてはボクですと言う三歳の孫

(笑)。おてもやんさんも的確さを増しておられます。このままで充分な一首ですが、たとえば4、5句をひっくり返して

「背伸びして玄関のベル鳴らしては三歳の孫ボクですと言う」


こういううたい方もあります。内容に変わりはないが、どこか何か、違うのかなあ、など、面白がってくださいね。


欲張ってぐゎんばりたいゆえ、今夜はここまでとさせていただきます。

また、明日。




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最終更新日 : 2019-03-21

* by おてもやん
今月も添削ありがとうございます。
孫のうた、私のはキッチリし過ぎてどうすればいいのか、考えつきませんでした。
なるほど、順番を入れ替えるだけで動きが感じられます。
清書は、これでお願いします。
〇背伸びして玄関のベル鳴らしては三歳の孫ボクですと言う

No title * by 黒猫アビ
KUON様

おはようございます。
添削・ご指導ありがとうございます。

一首目
 ・雛の日にわれのちいさなひな飾る
  心にポッと灯りがともる
二首目
 ・春を待つ三寒四温の身につらく
  痛みをこらえ家事の手を抜く
三首目
 ・春がきた洗濯物を干しながら
  今朝目に映るムスカリの花


「言葉の意味」をゆっくり考える。しっかり頭にいれて、お歌を楽しんで
いきたいと思います。
ありがとうございます。



No title * by ひらりんこ
正しい形だとどんなふうになるのか、知りたい気もいたします。それでもやっぱりここは・・・という気持ちを汲み取ってくださって、ありがとうございます。
KUON様はいつも歌のうしろの気持ちを深く理解してくださるので、ほんとうに救われた気持ちになります。歌を通してカタルシスを得るというか。。
またぽつんぽつんと詠んでみたいと思っておりますので、おかしなところはぜひ教えてくださいませ。

* by 白萩
kuonさま 今月もありがとうございました。
沈丁花のような、とコメント頂き恐縮です。オフ会でもございましたらぜひ参加したいですが、kuonさまのイメージを壊してしまうのが怖くもあります(笑)。
さておき、今後も周りのもの、ひとなどを観察して、また自らの心情を切り取ってうたにして参りたいと存じます。

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今月も添削ありがとうございます。
孫のうた、私のはキッチリし過ぎてどうすればいいのか、考えつきませんでした。
なるほど、順番を入れ替えるだけで動きが感じられます。
清書は、これでお願いします。
〇背伸びして玄関のベル鳴らしては三歳の孫ボクですと言う
2019-03-20-23:21 * おてもやん [ 返信 * 編集 ]

No title

KUON様

おはようございます。
添削・ご指導ありがとうございます。

一首目
 ・雛の日にわれのちいさなひな飾る
  心にポッと灯りがともる
二首目
 ・春を待つ三寒四温の身につらく
  痛みをこらえ家事の手を抜く
三首目
 ・春がきた洗濯物を干しながら
  今朝目に映るムスカリの花


「言葉の意味」をゆっくり考える。しっかり頭にいれて、お歌を楽しんで
いきたいと思います。
ありがとうございます。


2019-03-21-08:38 * 黒猫アビ [ 返信 * 編集 ]

No title

正しい形だとどんなふうになるのか、知りたい気もいたします。それでもやっぱりここは・・・という気持ちを汲み取ってくださって、ありがとうございます。
KUON様はいつも歌のうしろの気持ちを深く理解してくださるので、ほんとうに救われた気持ちになります。歌を通してカタルシスを得るというか。。
またぽつんぽつんと詠んでみたいと思っておりますので、おかしなところはぜひ教えてくださいませ。
2019-03-21-12:14 * ひらりんこ [ 返信 * 編集 ]

kuonさま 今月もありがとうございました。
沈丁花のような、とコメント頂き恐縮です。オフ会でもございましたらぜひ参加したいですが、kuonさまのイメージを壊してしまうのが怖くもあります(笑)。
さておき、今後も周りのもの、ひとなどを観察して、また自らの心情を切り取ってうたにして参りたいと存じます。
2019-03-21-17:15 * 白萩 [ 返信 * 編集 ]