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返事の中までKUONです。
 弥生のおべんきょ、Ⅲ
桜の開花の話題がちらほら。満開の花に会いたいです。つづき、参ります。

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     かりそめ

*色褪せど形まつたき楓の葉池の底にて冬を越しけり

この情景をわたしも見ました、どこでだったか、透明な池の水の底に、みごとに重なり合って積もっていた葉っぱたち。

「色褪せど」は、正確に言えば「色褪すれど」もしくは「色褪せれど」ですね。音がたくさん要ってしまうので、「色」を失くしましょう。「形まったき楓の葉」の表現で、わかるから大丈夫。

「褪せたれど」か「褪せをれど」か。どちらにされるかは、作者の好み。「を」の方がいいかな、と私は感じますが。「褪せつれど」でもいいです。「褪せをれど形まったき楓の葉].


*折りよくも雨降り始むきりもなくこぼるる涙まぎらはせゐる

共感を呼ぶ一首と思います。きりもなくこぼるる涙。こんな時、ありますものね。確かにある。細かく言うと「始む」「まぎらはせゐる」の韻がいいです。「始め」だと説明的になります。

*健康で忙(せは)しきころの歩き癖直らぬままに息を切らせり

*雨の日はうたを作らぬはうがよい秘めておきたき心滲めり

今の自分、をみつめてのうた、そして、雨に誘われて不意に出て来てしまいそうな思いを、抑えられるうた。

*亡き母を恋ふる心に嘘なくも母つけし傷まだ疼きゐる

この方にさえこのような、と、母と娘の何やらに、こちらの胸もひりっとします。そうでありながら果敢に突っ込ませていただきます、「母つけし傷」とは、母のつけた傷、なのでしょうか。「母つけし傷」のままでは急ぎ過ぎ。「母のつけたる」ときちんとされた方が。で、「母のつけたる傷まだ疼く」とか(たとえば))。

*過ぎし日を強く思へば行く人の後ろ姿のかの人に似る

。「強く思へば」なので、その人への思いのほどが偲ばれるような。

*道路より一段低き校庭に金髪の子も駆け回りをり

「一段低き」校庭なので、金髪の子も混じって駆け回っている子どもたちの様子が、いささかの俯瞰をもった鮮やかさで「見えます」。

   「若きころ」

*異国にて級友なりし彼彼女母国に帰り無事であれかし

幸せだろうか、などでなく「無事であれかし」であるので、おさまっている国でないことが思われ、「あれかし」と、強く願っているこころが生きています。「無事であれかし」は、正確を期せば「無事にてあれかし」ですが、いかがされますか。今風には「で」でもよさそうですが。「に」だけでもイケます。って。魚売ってるのと違うし(笑)。

*深爪をすれば写楽を思い出す昔も今もはつと目を惹く

一読、はっと胸をつかれました。そうなんだ‥面白い一首。写楽、見直してみます。

   「平成」

*春や春と浮かれてをれば強風と雨多き日々呪はれし御代

今上陛下は「戦の無かった平成」と宣らしたまいましたが。「呪われし御代」と、私も、思います、言いたいです。

     アルジェリマン

アオサギの急降下する橋の下 鳴き声響く夕闇迫る

恥ずかしながらこういった光景を見たことがありません。こんな中に立ってみたいな、と思いました。

雲厚く月押し込めた白い闇 小鳥ら鳴いて夜の田渡る

「雲厚く月押し込めた白い闇」こういうのも見てみたいです。

街灯の途切れ真っ暗散歩道 パトカーサイレン通り過ぎ行く

情景の描写しっかりなされていますが、一首を読み通すと、少し足りない音がある気がします。「途切れ真っ暗」の後に「な」あるいは「の」を。パトカーの後に「の」を。

黒犬の息白くあり 早咲きの花散る道の明け染める時

早朝の散歩なのですね。「明け染める」は、間違ってはいない気もしますが、一般的に「明け染める」は「明け初める」と書くことが多いような。わざとの「染める」なのでしょうか。きれいですよね。

黒犬はナズナの畦へ坂くだり水溜り跳ぶ 耳のはためく

わお。耳、はためいて、一瞬、切り取られています。

剪定し青空透かす白椿 いただきの花スズメら並ぶ

椿が大好きなので、いいなと思う。いただきの花の後に「に」が」ある方が、うたが落ち着くと思います。

どこまでも黒犬と行く春の宵 コートの襟立てしばしたたずむ

   ・・・・ちょっと不快なことも詠んでみました。

声荒げ電車3分止めた人 青筋立てた幸薄き顔

一般的には「幸薄そうな顔」とするのですが、勤め人の朝の時間と気分を(ですよね?)害した男の(ですよね?)顏、こう言い切ってもいいかと。

受話器あて辞書眺めつつ生返事 激昂の文字を確かめたくて

職場詠ですか・・・。

響く声 受話器離して耳守る どうせたいした事言っていない

ご要望により「言っていない」とさせてもらいましたが、初めの「言ってない」も、この場合、いいではないかという気がしました。

わめく顔さぞや赤くて醜かろ 受話器当てつつ思えばおかし

もしかしてこれらのうたに、批判めいた感覚を持たれる方がおられるかも、と思いました。でも、こういう風にうたったっていいと、私は考えます。世界は花鳥風月のみで成り立ってはいないと思うのです。私の感じです。

個人的に下ネタは勘弁して欲しいので、そういううたに対しては、違った考えで対処してしまいます。


     わすれんぼ

   毎年辛すぎて目を背けてきた311に、今年は向き合ってみました。

原子炉の暴走という過酷なる地獄逃れて忘却の海へ

東日本いや列島の存続も危うき事態瀬戸際の運

恥知らぬ御用学者の無責任すべては金目人でなしども

津波と言う全てを奪う凄まじき黒き魔物の暴虐を知る

壊れたる村の営み蘇生せず老いし村人一人酒汲む

災害の尽きること無き我が祖国 神はいずこにおわすのか知らん

庭土に固く取り憑く放射能ガイガーの音鋭く響く

汚染せし山より出ずる川の水何事無げに使いて暮らす

薄氷を踏むかのごとき現状と警鐘鳴らす人を無視して

わすれんぼ さん。再びおいで下さり嬉しいです。

重いコメントを、ここにどれくらい残そうと迷い、一行だけ残しました。

うたに関しては、きちんと向き合って読んでいます。迫力のある、どーんと重い激しい歌群で、直すところは特に無く。私の夫が、セシウムにかんしてだけですが、汚染水から凝集分離できるモノを作った時、役に立てるかと胸が弾みました。特許申請をしないで、たくさん使えるところに使ってもらいたいと願いました。いま、使われている、使って下さっている会社もあります。が、ひとことで言えばこの国は、巨大な利権・無責任・利己的列島です。一国の首相が、コントロールしようもない、されてもいないモノを、アンダー・ザ。コントロール、と明言してしまう国です。小出先生なども、すでに沈黙してしまわれました。3号機は核爆発だった、と書けない、書いてはいけないと悟った時から、私も、ミジンコの遠吠えをやめました。皇室の異様さを書くのも、最近は遠ざかり。逃げたのかと言われれば、そうなのかも、と。

関係の無いことを書いてしまいました、失礼は承知しています。

わすれんぼさん、書いて、うたって、残して下さい。いま申し上げられることは、こういうことです。また書いて下さい、もちろん他のことも。


     こぶ 

   ときどきサボりながらでもなんとか続けていきたいと思っております。

○「観覧車隣に座って告られた」
lineしてする友の恋バナ

   なんというか、これ短歌と言っていいのでしょうか。
   娘からのライン、え?何のこと?
   告られた(告白された)の?
   と思ったら仲の良い友達の事だった。
   でも、そんな話をする友達ができたんだなぁとうれしく思いました。


はい、短歌です、立派に短歌ですよ。お友達できてよかったですね、お嬢さん。友達がいいんですね、この頃は。わたしも、いっとき心配させてくれていた孫娘に「オタク友達」ができたようで。感謝しているのです。見守ってさしあげて下さいね。サボりながらでも、続けて下さいね。




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 *  分類 : みんなのうた
自動通知機能 : -  *  伝言 : 3  *  記事編集  *  2019年03月21日(Thu) 22時23分
感謝
KUONさま

懇切なお直しありがとうございます。
そして、おうたを深くふかく読んでくださる姿勢に頭がさがります。
読み巧者の方が読んだら、作者の気付かないことまで見えるのではないか、と思いました。

第1首 色褪せど→褪せをれど
第5首 母つけし傷.....→母のつけたる傷まだ疼く
第8首 無事であれかし→無事にてあれかし

に直してくださいませ。
とても勉強になりました。いかにいい加減に言葉を使っているか、気付かされちょっと恥ずかしい~です。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。
2019年03月22日(Fri) 13時26分       編集
No title
パトカーサイレンの歌も、白椿の歌も、
どうぞ音を足して訂正お願いします。

音の数を気にして数えて、数えて、
これは何音にカウントするんだろ、とか数えて、
数えたあげくに、やっぱり足りなかったりして、
かなり恥ずかしいです。

明け染める、については、
「あけそめる」で変換すると、「開け染める」と出て、
「開け」ではないな、「明け」だ、と訂正し、
「染める」の方は忘れていました。
染める、はきれいですが、
確かに、朝焼けで全体うっすらピンクな朝ではありましたが、
「明け初める」でお願いします。

そして、あえて詠んだ不快な4首、
これはここには残しておきたくない歌たちです。
どうぞ削除をお願いします。

もっと客観的にクールに、
しかし、自分の怒りをえぐりだして詠みたいと思います。
私には、無関心に逃げようとする弱さがあります。

でへへへ。
すみませんが、どうぞよろしくお願いします。
2019年03月23日(Sat) 10時41分       編集
No title
いつもありがとうございます。

歌会始まって2年と少しでしたか・・・。
お休みしていた間、”お勉強”を前より丁寧に読みました。
あと、夏井せんせのプレバトも、ながらみではなく、座って。
言葉の組み合わせ、無限にあるのですね。有限の中に。

よく読むブログのコメントに、”自分が年老いていることが幸せに思える”と言うのがありました。自分もそう思います。
これからどうなるか恐ろしくてたまりません。
そんな思いが片時も頭を離れずにおります。
まだ幼い、若い方たちには申し訳ない思いもあります。

お風邪とのこと、お大事に、ゆっくりお休みくださいね。

2019年03月24日(Sun) 09時49分       編集






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