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2019-03-30 (Sat) 23:00

弥生の「みんなのうた」

三月、弥生の「みんなのうた」。弥生の月のうちにまとめられて、安堵しております。セーフ、や(笑)。

多くの方のご参加、嬉しいです。抒情の泉は汲まねば涸れる。土中から、この世の光に初めて触れる生まれたての水のように。

ことばに感動したい。

世相はどうあれ、自分のこころと言葉は自分のもの。大切に守っていたいと願っております。


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     まめはな の詠める

・母の信ずる邪教の信徒ことごとく吾を罵り絆を固む

・辛いからこそ頑張っておりますと言わせてもらえず罵られぬる

・雛(ひいな)飾る春しか知らで老いもせずただ微笑(え)みておりただ微笑みており
   (女(め)の雛(ひひな)春より知らで老ゆるなく華やぎておりただ微笑(え)みており)

     天上の青 の詠める

ひな祭り
ひなの顔みな
ひんやりと
静謐の底
虚空を見つむ

     かげろう の詠める

ふるさとは歴史と文化切り売りし地域創生とひとはいうなり

帰省して歩きし路も風が吹くわれは見知らぬ旅人となる

通学の道とはいえどいまここにわれは異邦人の衣纏えり

     黒猫アビ の詠める

 ・雛の日に我のちいさなひな飾る
  心にポッと灯りがともる

 ・春を待つ三寒四温の身につらく
  痛みをこらえ家事の手を抜く

 ・春がきた洗濯物を干しながら
  今朝目に映るムスカリの花

     ひらりんこ の詠める

大切な人を傷つける自分が
父を憎んで父に似ている
   (大切な人を傷つける自分が憎んだはずの父に似ている)

     白萩  の詠める

・闇の中香の漂いてみずからの記憶を辿る これは沈丁花

・慎ましく咲(え)みて香りもきよらかに沈丁花のごとき人でありたし

・いちはやく水を引く田に陽光(ひかり)射し近づく春を見る車窓かな

・十年前の我をうつして頬ゆるむ 街行く慣れぬスーツ姿に

     おてもやん  の詠める

○耳も目もぼんやりとする愛犬の怯えて吠ゆるを撫でてなだめる

○背伸びして玄関のベル鳴らしては三歳の孫ボクですと言う

     KUONの詠める

・恥多き人生を送り来たれりと  太宰さんあなたばかりやないよ

・母性とか父性とか世に云はるるを分からぬままに来年は古希

・死にし仔をいつまでも抱く猿の母をりますさうでないヒトの母も

・十代のいちばん苦しかりし夜の母の拒絶を未だ憶えゐて

・本当は執念深い私です 言ふてあははと笑われてゐる

・胸になほ温きことばを給ひしは櫛目すがしき銀髪のひと

・「モルダウ」がわが全身に浸みわたる今日は一日まるごと休み

・柔らかく雨の降り出で先駆けの沈丁花の花かそけく匂ふ

・黄昏に白木蓮を見るが好き なりしかの道に遠く住みゐる

・晩年にすこし穏しき人生と占はれたり三十年前

・ひととせを住みてこの地の桜地図 胸に爛漫のその季を待つ

     かりそめ  の詠める

*褪せをれど形まつたき楓の葉池の底にて冬を越しけり

*折りよくも雨降り始むきりもなくこぼるる涙まぎらはせゐる

*健康で忙(せは)しきころの歩き癖直らぬままに息を切らせり

*雨の日はうたを作らぬはうがよい秘めておきたき心滲めり

*亡き母を恋ふる心に嘘なくも母のつけたる傷まだ疼く

*過ぎし日を強く思へば行く人の後ろ姿のかの人に似る

*道路より一段低き校庭に金髪の子も駆け回りをり

   「若きころ」

*異国にて級友なりし彼彼女母国に帰り無事にてあれかし

*深爪をすれば写楽を思い出す昔も今もはつと目を惹く

   「平成」

*春や春と浮かれてをれば強風と雨多き日々呪はれし御代


   〈1970年代アメリカのとある都市にて〉
*空港にて君がくれたるドル紙幣折り目擦れたるそを今も持つ

*母国にて革命ありて帰れざる留学生がレジ打ちしたる

*その美貌シバの女王の国の人愁ひ湛へてレジを打ちゐし

*寡黙なるパレスチナから来(きた)る人ユダヤ非難の舌鋒鋭し

*イラン人もスウェーデン人も自が国の写真の王を喜々と語りし

     アルジェリマン  の詠める

アオサギの急降下する橋の下 鳴き声響く夕闇迫る

雲厚く月押し込めた白い闇 小鳥ら鳴いて夜の田渡る

街灯の途切れ真暗き散歩道 パトカーのサイレン通り過ぎ行く

黒犬の息白くあり 早咲きの花散る道の明け初める時

黒犬はナズナの畦へ坂くだり水溜り跳ぶ 耳のはためく

剪定し青空透かす白椿 いただきの花にスズメら並ぶ

どこまでも黒犬と行く春の宵 コートの襟立てしばしたたずむ

     わすれんぼ の詠める

  「辛すぎて目を背けてきた311に、今年は向き合ってみました。」

原子炉の暴走という過酷なる地獄逃れて忘却の海へ

東日本いや列島の存続も危うき事態瀬戸際の運

恥知らぬ御用学者の無責任すべては金目人でなしども

津波と言う全てを奪う凄まじき黒き魔物の暴虐を知る

壊れたる村の営み蘇生せず老いし村人一人酒汲む

災害の尽きること無き我が祖国 神はいずこにおわすのか知らん

庭土に固く取り憑く放射能ガイガーの音鋭く響く

汚染せし山より出ずる川の水何事無げに使いて暮らす

薄氷を踏むかのごとき現状と警鐘鳴らす人を無視して


冬枯れの寂しき庭に燦然と
輝く黄色水仙の花          

三十回日がな鳥追う浅き春
白木蓮の爛漫と咲く
 
ようやくに芽吹きの季節訪れて
生まれたてなる若葉愛でおり

お山行こう連れていけないお馬鹿さん
ウレションする仔泊めてくれない
 
この歳でもうひとり仔の母となる
飛びきり無邪気愛らしき仔の
   (愛犬)

政治とは利権のヤマを仕切るもの
泥棒国家ヤクザ国家よ

コンパクト復興支援エコロジー
全てがウソの五輪の醜態

ロンドンの四、五倍という巨額費用
主権者の許可得るわけもなく

民主主義先進国と言うタイトル
返上せねばならぬ日が来ぬ

責任という語彙はない安倍の辞書
権力とのみ大書してあり

「私が国家ですよ」と言い放つ
国わたくしする首相の本音

嘘に満ち巨悪はびこるこの世界
闘いし者の墓標連なる

     こぶ  の詠める

○「観覧車隣に座って告られた」
lineしてする友の恋バナ
   (娘の友のハナシ)

     ゴネコ の詠める

大皿にひとくち残ったズッキーニ小僧が口にポイと放れり

雛の日にイチゴのケーキ買いたしもカゴの中にはコアラのマーチ

薄桃のコアラのマーチ頬張りて幼子のような顔をする母

     パール の詠める

⭐何ひとつToDoリスト捗らず
 明日が恐いもう寝てしまおう

⭐ホワイトデー諭吉飛ぶ飛ぶ倍返し
 私は数にはいっておらず

⭐目は痒くクシャミ鼻水味覚なし
 春待ち遠し春は憂うつ

⭐故郷の春告げくれるくぎ煮炊き
 高値になりて買うをためらう

⭐元号を六つ経し雛高祖母の
ねずみの歯型の遺りておれど

  <九月強風の名残の桜>
⭐風に折れ切られ残れる幹よりの
 わずか二輪の力強さよ

    <逆縁>
⭐子が逝きて棺に手を置き目を閉る
 ご母堂の背にかける言葉なし

⭐自らが産みし命が天にゆく
 見送る心思うさえ悲し

     玉兎と茜馬(元:皇室ブログと競馬のファン) の詠める

三月のホワイトデーのお返しはお菓子以外でと言ったわ私

ハマグリの吸い物とちらし寿司ヘエエ一緒に食べるのとカレ

     さやか の詠める

祭壇に弔る(おくる)言葉は僅かでも
故人の画像に涙零れる

幽世(かくりよ)で
祖父母に会っていますかと
亡き伯母に問う弥生の空へ

     たまき の詠める

ご破算で
願いましてで
ふりだしに
また戻るのか
春の夕暮れ



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最終更新日 : 2019-03-31

* by まめはな
KUONさま

我が儘を言いましたのに、お体の優れない中、二度目の添削をありがとうございました。
どうぞ、お大事になさってください。

* by かりそめ
イラン、スウェーデンの一首のお直しありがとうございます。
字数にこだわる癖があり、なかなか抜けません。字足らず字余りでもリズムが整っていればいいし、かえってそれを生かすのも技量だと、頭ではわかっているのですが。未熟ということはなのでしょうね。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。とても楽しみです。

最後になりましたがお体お労りくださいませ。

堪能しています * by ゴネコ
例によってアレラのいろいろなことで気持ちが黒くなっておりまして、皆様のお歌を楽しむ余裕がありませんでした。
今日になり、気持ちがだいぶ薄墨色になりまして、お歌を楽しみにやってまいりました。

KUON様、皆様のお歌のおまとめありがとうございます。
私の川柳もどきも入ってるぅ。素直に嬉しいです。
直しとも訂正ともとれないようなコメントを入れてしまい申しわけありませんでした。意を汲んでくださって感謝しております。

「かくりよ」。
美しい言葉ですね。
最近、この語をタイトルに持つ文庫本を書店で見たような記憶がありますが、覚えていないや。物忘れが激しくなっています。
「ムスカリの花」も、なるほどなぁと思います。
「ムスカリの花」でなければ表現できないものが感じられます。小さくて、上を向きまっすぐに咲く紫色の花。
春の花ですが、春に咲く花ですが、ムスカリの。
いろいろなことを思いつつ、こんな時間は何ものにもかえがたく。


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KUONさま

我が儘を言いましたのに、お体の優れない中、二度目の添削をありがとうございました。
どうぞ、お大事になさってください。
2019-03-31-12:06 * まめはな [ 返信 * 編集 ]

イラン、スウェーデンの一首のお直しありがとうございます。
字数にこだわる癖があり、なかなか抜けません。字足らず字余りでもリズムが整っていればいいし、かえってそれを生かすのも技量だと、頭ではわかっているのですが。未熟ということはなのでしょうね。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。とても楽しみです。

最後になりましたがお体お労りくださいませ。
2019-03-31-12:32 * かりそめ [ 返信 * 編集 ]

堪能しています

例によってアレラのいろいろなことで気持ちが黒くなっておりまして、皆様のお歌を楽しむ余裕がありませんでした。
今日になり、気持ちがだいぶ薄墨色になりまして、お歌を楽しみにやってまいりました。

KUON様、皆様のお歌のおまとめありがとうございます。
私の川柳もどきも入ってるぅ。素直に嬉しいです。
直しとも訂正ともとれないようなコメントを入れてしまい申しわけありませんでした。意を汲んでくださって感謝しております。

「かくりよ」。
美しい言葉ですね。
最近、この語をタイトルに持つ文庫本を書店で見たような記憶がありますが、覚えていないや。物忘れが激しくなっています。
「ムスカリの花」も、なるほどなぁと思います。
「ムスカリの花」でなければ表現できないものが感じられます。小さくて、上を向きまっすぐに咲く紫色の花。
春の花ですが、春に咲く花ですが、ムスカリの。
いろいろなことを思いつつ、こんな時間は何ものにもかえがたく。

2019-04-04-16:54 * ゴネコ [ 返信 * 編集 ]