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Top Page › 日常 › シャボン玉
2019-06-07 (Fri) 22:31

シャボン玉


小さな買い物をしただけなのに、くじを引いて下さいと言われて三角くじ一枚、指に触れたのをつまんだら、なんと。

カラフルなシャボン玉のセットを、当たりました~、と、もらった。他に違う何かも景品としてあったようだが、私は、シャボン玉もらって、嬉しかった。ぴったり並んで、4本もある。

家へ帰って、いそいそと透明のカバーを外して、つば広の帽子をズボッとかぶってバルコニーに出て。

母の日におっとが買ってくれたチェアに座って、シャボン玉、吹いた。

子どもの頃のシャボン玉は、こんなにいっぱい、次々に吹き出てくれなかった。

石鹸を水に溶かしただけでは、丸い玉になってくれなくて。

近所の年上の男の子が、ぽぽぽぽぽ、と丸い玉が連続で出る液体の小瓶を持っていて、それを吹いて、ひゃあ、よおけできるな、たぁちゃんの、と絶賛されていて、何人もの子たちに囲まれていた、吹かせてもらっている子もいた、私もその中に入りたかった、でも、朗らかに入って行けない子だったのだ、小学校のころの私は。父親は死んでいた、男きょうだいもいない。長姉は遠く高校の寮に入っていたし、次姉は、亡父の妹である「おばさま」の家で、その家に馴染んで暮らしていた。鍵っ子だった私、近所の子たちよりは、たくさん小遣いをもらっていた気はする。買い食いを頻繁にしながら、奇妙にいつも、緊張して生活していた気がする。

たぁちゃんを中心に輪になっている、その一番外側から、もっと離れて、私は、羨ましさに気持ち、火のようになって、そんな羨ましさが顔に出ませんように、と,内心願いながら、ぽぽぽと生まれて風に吹かれて、すぐに消えて行くシャボン玉のある所から、遠ざかることが出来ないでいた。

たぁちゃんは、松脂を入れて、その液を作ったそうなのだった。

そうなんだ・・でも、松やになんて、どうしたら手に入るのか。

後年、大人になって、二人の娘がバレエを習うようになって。トゥシューズが床で滑るのを防ぐための松やにを手にした。これが松やにか。それが欲しくてたまらなかった日のことを、思い出した。

もっと幼い頃の娘たちと、シャボン玉遊びをしたことは、何度もあった。そんな頃にはシャボン玉は、望むようにいくらでも、できるモノになっていた。ものすごく巨大な玉、連続技で途切れの無いぽぽぽぽ弾、娘よりも私が夢中になって遊んだ気がする。


くじで当たったシャボン玉、ゆったりと座って、一人で、高さ数センチのプラスチックの容器の、ひとつを全部、吹いて遊んだ。楽しかった。

空は曇天で、海は灰色、時折、雲間から陽がさす。シャボン玉の色は透明に、虹色に、大きく小さく、ふわりと浮いたと思えば、音もたてずに落ちて。

風に乗って、ふうわりと、飛んでゆくものもあった。憧れのように見送った。

楽しんでから、バケツでバルコニーに水を流した。

雀がここへ、投げておいてやるパンを食べにくる。毎日。つついて食べている。シャボン玉の名残は、残しておかない方がいいだろう。




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最終更新日 : 2019-06-07

* by ガラスの風鈴
KUON様
こんにちわ。いつも更新を楽しみにしております。

子供の頃、とてもお天気の良い春の午後、広縁一杯に敷いて干した ふかふかの掛け布団に寝転んでいた時の事。
開け放した硝子戸から、庭で姉の吹くシャボン玉が風に乗って入り込み、布団に触れました。
あっ割れる と思った瞬間、シャボン玉はそのまま布団の上を、さも気持ち良さそうに ころりころりと転がり始めたのです。
暫し見とれた後、我に返って姉を呼んだ時、音もなく割れて 消えてしまいました。夢を見たのね、と笑われました。

KUON様の記事を見て、自分が二度と帰らない遠い日の情景の中によみがえり、やはりあれは夢ではなかった、と確信出来ました。

ありがとうございました。

NoTitle * by KUON
・ガラスの風鈴🎐さん

こんにちは。いつもご訪問ありがとうございます。

風鈴好きなんです。小さなガラス屋を営んでいたとき、江戸風鈴を扱っていました。

もちろん手ふきガラスで、丸く形つくられた風鈴部分を吹き棒から離すとき、コンコンって、割れないようにあまり歪まないように離す、それで、音色が複雑に、良くなる。図柄は内側から描きます。よく出回っている風鈴は、切り口を滑らかにして、図柄も、外側から絵付けしたものがほとんど。
手間はかかるけど、ひとつづつ吊るして、音を確かめて買ってもらうようにしていました。

手元には一つも残っていません(笑)。小さなガラス部分をいっぱい集めて、シャラシャラって鳴る、東南アジアの風鈴も素敵ですね。

ガラスの風鈴って,聞くだけで涼風が吹き渡りますね。

書いて下さった、愛おしいような子ども時代の、ある瞬間。目に見えるようでした。シャボン玉、きっと、その光景は、夢でなかった。と、私も思います。

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KUON様
こんにちわ。いつも更新を楽しみにしております。

子供の頃、とてもお天気の良い春の午後、広縁一杯に敷いて干した ふかふかの掛け布団に寝転んでいた時の事。
開け放した硝子戸から、庭で姉の吹くシャボン玉が風に乗って入り込み、布団に触れました。
あっ割れる と思った瞬間、シャボン玉はそのまま布団の上を、さも気持ち良さそうに ころりころりと転がり始めたのです。
暫し見とれた後、我に返って姉を呼んだ時、音もなく割れて 消えてしまいました。夢を見たのね、と笑われました。

KUON様の記事を見て、自分が二度と帰らない遠い日の情景の中によみがえり、やはりあれは夢ではなかった、と確信出来ました。

ありがとうございました。
2019-06-08-12:01 * ガラスの風鈴 [ 返信 * 編集 ]

今も夢見る NoTitle

・ガラスの風鈴🎐さん

こんにちは。いつもご訪問ありがとうございます。

風鈴好きなんです。小さなガラス屋を営んでいたとき、江戸風鈴を扱っていました。

もちろん手ふきガラスで、丸く形つくられた風鈴部分を吹き棒から離すとき、コンコンって、割れないようにあまり歪まないように離す、それで、音色が複雑に、良くなる。図柄は内側から描きます。よく出回っている風鈴は、切り口を滑らかにして、図柄も、外側から絵付けしたものがほとんど。
手間はかかるけど、ひとつづつ吊るして、音を確かめて買ってもらうようにしていました。

手元には一つも残っていません(笑)。小さなガラス部分をいっぱい集めて、シャラシャラって鳴る、東南アジアの風鈴も素敵ですね。

ガラスの風鈴って,聞くだけで涼風が吹き渡りますね。

書いて下さった、愛おしいような子ども時代の、ある瞬間。目に見えるようでした。シャボン玉、きっと、その光景は、夢でなかった。と、私も思います。
2019-06-09-10:22 * KUON [ 返信 * 編集 ]