セミが鳴いた。
おととい、初ゼミを、聴いた。まだなんか、うす緑色の声だった。雨が少なくて、出て来にくかったのか。
けっこうな大雨が降って、地面の底に向かって雨は浸みとおって行って、セミたち、ようやく、もぞもぞと出て来られたのかも。
あ、セミが鳴いているな。読むでもなく眺めていた旧い図鑑の、見開きページいっぱいに描かれたスイカの、断面の赤が、半世紀前に眺めた時より黝ずんでいる。
セミの声は若い。
まめはな
一度だけセミの幼虫を見たことがあります。
羽化する木に登ろうと地中から出たのでしょう、公園の中の道を横切るところでした。
真っ白い体に黒い目がぽつんとあって、儚げでした。
その無垢さが赤子のようであり、ゆっくりゆっくりの動作が老人のようでもありました。
いつか歌にできたら…と思っています。
ひらりんこ
こちらでもおとといの朝がセミの初鳴きでした。KUON様、少しお元気になられましたか。よかったです。
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・まめはな さん
>真っ白い体に黒い目がぽつんとあって、儚げでした。
この「黒い目」がなんとも。目があると、生きているもの、の感慨が押し寄せて来ますね。ピンで突いたような「目」でも。
目の存在は、おおきいなあ・・詩的な光景に出会われましたね。
>その無垢さが赤子のようであり、ゆっくりゆっくりの動作が老人のようでもありました。<
すてきな表現。よく見ておられるんですね(エラそーでごめんなさい)。先月でしたか、詠草でない部分に、あ、これ、これ、ここうたになっている、と感じた部分がありました。肩を張らないで、楽しんで、この光景を詠んでいただきたいなあ。
気づかない人なら、さーっと自転車で通り過ぎてしまうような、ひとこま。
言ったこと無いですが私、蝉や蝶の脱皮を、見ているのが好き・・・大阪の海遊館では、タカアシガニの脱皮を、一時間以上眺めていて、同行者に叱られて残念ながらそれ以上、見られなくなったこともありました。
・ひらりんこ さん
そちらでもそうだったですか。
不意に、朝の中に、蝉の鳴き声が入り込んできたのです。今日の鳴き声はもう、けっこう自信に満ちた風でしたが、初めての朝は、ういういしかった。
今はデスクワークだけをしていて、ずいぶん体は楽になっています。無理しないでおきます。優しいお心遣い、お言葉、ありがとうございます。
・ヒミツの〇さん。
あらまあ、よかったです。そんな風に言っていただき、嬉しいやらくすぐったいやら。言葉の世界に触れていられてシアワセです。感謝しつつ続けたいです。