七月のおべんきょう Ⅲ
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おおやまよしの
個人的な鎮魂歌(レクイエム)を置かせてください。
直していただけたらうれしいです。
・我が祈り 足らぬがゆえに 還らざる 魂となる 悲しい女性(ひと)が
私の思いですが、鎮魂歌というものに、安易に手を触れられない気がします。「悲しい女性(ひと)」という直截な表現も、こうとしか言葉の置きようがおありにならなかったかと。このままにされておかれては、と思います。「還らざる魂」となられた方は、次の一首
・サラサラの 染めたての髪 美しく 決意を見せて 死を選ぶとや
このお方とすれば、一首目の「祈り足らぬがゆえに」と詠まれた作者の、自戒の念の強さがヒリヒリと痛いおうたです。「死を選ぶとや」の「と」は、そうであったらしいよ、と、人づてに知ったこと、そしてその後の「や」は、なんという、と、嘆きの思いの「や」です。人は誰も皆、死ぬ。けれど、許されること無く、還らざる魂になってしまたのだ、あの方は、と。作者はご自分を責めておられる。
黒猫アビ
・青空を見た日はいつかぐずついた
お天気ばかり心もくもり
聞くところによれば、今年の東京の日照時間は過去最低、少ないそうな。テンテルダイジンの妃は、今は沈み込む時期か何か、予定欄、夫婦ともにみごとに空白。M子Ⅱが隠れているのはまあ、として、お日さま、お顔を見せて下さい、です。
細かく言いますと、最後の[り]りは「る」がいいかな、と。
・雨ばかり外に出る気も消え失せて
部屋の片づけ引き出し整理
お片付けされるだけえらいわ、と、思ったワタクシ。
・大木を切られ行場をなくしたか
子すずめ達が手すりに並ぶ
夏なのに冷え冷えしい光景です。樹を、簡単に切り過ぎるように思います。長い間かかって、大きくなった木を。
あさがほ
古稀を迎えられた由、後れ馳せながらお祝い申し上げます。
私めはちょいお先に。
えええ。ありがとうございます。S25年の6月生まれですねん。
つけの利く酒場の数は知らねども人生七十いまはざらなり
豪快な感じでしゅてき、ですが。「・・・酒場の数は知らないけど、人生七十いまはざらなり」とは、私が下戸の故のみならず、いささか意味が分かりにくい・・・教えて下さい。
あはき濃き朝顔の花数へては風に吹かるる七十路の夏
七十路となりてもいまだ新聞を裸眼で読めることの幸ひ
手に取れば読み更くるまま日が暮れて書の断捨離のなしがたきこと
肩の力がほどよく抜けて、、身辺詠として快いです。
読みはすれ詠むことのなき歳月やうたに解かるる愁ひもあるを
その通りですね~とか、ここ、うんうん、しているところですか(笑)。
私のうたの師は、戦争を中心に運命の波に翻弄され続けられた方でしたが、短歌を心底の支えとして、九十幾歳のながい間を、雄々しく生き抜かれました。
「〇ちゃん(私)、イヤなことあったら、よっしゃあもらったぁ、って思うんや。うた詠みなんかヤらしいもんやで、せやけど楽しいもんでもあるで」と、何度も仰いました。大好きな師でした。
夜にも書かせてもらうつもりです。