七月のおべんきょう Ⅴ
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かりそめ
*梅雨さなかけふはキャベツが安かりし山と刻みて肉に添へたり
春のキャベツよりは巻きもしっかり、刻むにも刻みやすい梅雨時のキャベツ。「山と刻みて」がいいです。
*味噌汁の具はもやしとす一袋二十八円税より安し
申し訳ないくらい安価で美味しいもやし。ええと。28円、税より安し、が、わたしにはよくわかりません・・?
*戴きし高級菓子ははんぶんこ吝嗇ならず健康のため
美味しいものがあり過ぎて、このような気持ちが大切かと・・・見習います。
*参議院選挙ポスターどの顔も笑みを浮かべて雨にびしよ濡れ
*ポスターの印刷技術進化せり濡れゐて笑顔色褪せもせで
政治を志す方の寛容には驚嘆です。
しらじらしい顔を、横目で見られてお腹の中で・・・と思われて。今はそんなには無いですが、顔に落書きされても笑顔を崩さない。雨に破れかけた~街角~のポスタ~に~という名曲がありましたが(いちご白書をもう一度)、現代のポスターは、雨にも負けず風にも負けず、ただひたすらに白々しく、色褪せもせず。恥を知らなきゃコタえられないのですか。
ひらりんこ
運命と諦め生きるこの人の
邪のなく常に優しい顔は
お母さまをうたわれた。
特に尻切れトンボでもありませんよ。
昔してほしかったこと、今してあげたいこと、
母に対する叶えられない願いが多すぎて、うまく収まらないです。
詠み人さんのそういったお気持ちは、感じ取れます。少し大げさに言いますと、うんと短い短編小説のような。文芸は、人の気持ちのわからなさ、まとまらなさを、表現するもので。でもお母さまは幸せだな、と、感じます。
ごめんなさい、今日はここまでです。体調はいけなくないです。また、明日。