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Top Page › みんなのうた › 七月の「みんなのうた」。
2019-07-29 (Mon) 16:38

七月の「みんなのうた」。

大変遅くなりました。お待たせしてしまいました。

七月のみんなのうた。詠草を、まとめさせていただきます。

      ・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・         


     かりそめ の詠める

*漢(をとこ)立つアガパンサスの咲く庭に痩せし五体に甚平纏ひ

*幼子が待合室を這ひきたり我にすがりて立たむとすなり

*飼ひ主の歩調に合はせ小走りの犬の瞳の生真面目に澄む

*星々の守りあるゆゑいざ行かむ夫(つま)まつ家へ闇勝つ道を

*神々の涙なるかもこの雨は夏の寒さはなんの兆しぞ

*天照大神すら読めざりし祭祀長の妻神も怒らむ


*梅雨さなかけふはキャベツが安かりし山と刻みて肉に添へたり

*味噌汁の具はもやしとす肉その他の消費税よりはるかに廉し

*戴きし高級菓子ははんぶんこ吝嗇ならず健康のため

*参議院選挙ポスターどの顔も笑みを浮かべて雨にびしよ濡れ

*ポスターの印刷技術進化せり濡れゐて笑顔色褪せもせで


*一本の楠の大樹に暮らしゐる何千の虫何十の鳥

*幹色の包帯巻かれし大ミモザ養生のうへまた花見せよ

*少年よ君に憧れあるならばずんずん歩け海見ゆるまで

     KUONの詠める

・玉ねぎと茄子の天ぷら選りて座す来たかりしうどん屋に今日は来たりて

・透明のうどんのつゆが天ぷらに侵されてゆく ずるずる啜る

・うどん屋の客らおほかた無口にて無心にすすり終はりなば立つ

   過去のワールドカップ・サッカー

・まだ走るまだ走りをり息詰めてワールドカップサッカー見をり

・熾烈なる戦ひに臨む選手らの自然のさまに十字を切るも

・絶対に負けぬ気迫の競り合ひのさ中の選手の結婚指輪

・金髪と黒髪と彼らなびかせてボール追ふサラブレッドのごとく


・姉に付き観たる「巴里祭」ふらんすにも貧しき人の暮らすと知りぬ

・仏蘭西の革命記念日くわしくも知りしはオスカルのかの物語

・国王を断頭台に押しやりし民の一念「子どもらにパンを!」

・「小公女」に憧れし頃は「そのごとくありたき人」なりしアントワネット

・凛として首斬られしとふ吾が国にさなるキサキの在らぬ現実


     selala の詠める

梅雨明けぬ 灰色の空 仰ぎつつ 晴れぬ思いの 令和文月

紫の 俯いて咲く 花の名に 光の宿る 文月の夜   (ホタルブクロ)

朧げに 光は過ぎて せせらぎの 音も幽かに 蛍寄り添う 

     アルジェリマン の詠める

黒煙の上をヘリ飛ぶ空梅雨の夕(ゆうべ)に災の広がりて行く

       【となりまちの火災を目撃して】

赤錆の外階段に猫五匹一段置きに寝たり起きたり

鉢植えの放置されたるアパートに老女がひとり近づいて行く

ひそやかに杖の音鳴るアパートの階段上に老女の姿

生垣も庭も荒れたる古家の売り家の文字太く鮮やか

堂々の空き家の屋根のどこからかスズメ飛び出すスズメのお宿

興に乗り気付けば知らぬ道ばかり黒犬見上ぐおうちへかえろと

浅黒く若い力士はさっそうと甘い匂いとイヤホンつけて

   【大相撲名古屋場所開催中、若いお相撲さんが地下鉄にのります】

     おおやまよしの の詠める

   レクイエム

・我が祈り 足らぬがゆえに 還らざる 魂となる 悲しい女性(ひと)が

・ 染めたての髪 さらさらと美しく 決意を見せて 死を選ぶとや

     黒猫アビ の詠める

 ・青空を見た日はいつかぐずついた
  お天気ばかり心もくもる

 ・雨ばかり外に出る気も消え失せて
  部屋の片づけ引き出し整理

 ・大木は切られ行場をなくしたか
  子すずめ達が手すりに並ぶ

     あさがほ の詠める

   「 酒債尋常行處有
       人生七十古来稀 」
            杜甫の顰みに倣って

つけの利く酒場の数は知らねども人生七十いまはざらなり

あはき濃き朝顔の花数へては風に吹かるる七十路の夏

七十路となりてもいまだ新聞を裸眼で読めることの幸ひ

手に取れば読み更くるまま日が暮れて書の断捨離のなしがたきこと

読みはすれ詠むことのなき歳月やうたに解かるる愁ひもあるを

     ギボウシ の詠める

   <冒険>

居職ゆえ踏み出してみん世の中に
  家の外にも居場所見つけに

楽しんだ時はあらばや女子トーク
  天下国家を語る者なし

”当たり前” “普通”が何かわからずに
  宇宙の真理 求め迷走(さまよ)う
 
UFOのコンタクティの談話会
  天下国家の定義ふっとぶ

通じない話は伏せておくべきか
  仕分けをしつつ来る人を待つ

何もかも喋らせてくれたその旧友(とも)は
   スプーン曲げよりミラクルな人

   <帰宅>

嵐うけ折れし一葉に木を添えて
  後は自然にまかせておかん

夕立が滝行のごと屋根打てば
  ベランダ套路も達人のごと

   (※「套路(トウロ)」は中国武術の一連の型の動きです)

息子らと武闘ごっこを交わしたる
  ふれあいの日々 悔いのあらめや

自力では届かぬトコだけ痒いのよ
  ちょっとお願い 掻いてよ我が背

かしましきヒヨドリの隙間 電線に
  現れしスズメ 今や希少種

     まめはな の詠める

・叢の奥に隠れて百合の咲き人知れずその威容誇れり

・罪穢れ払わんと茅の輪くぐりたり罪障の底まで祓いたし

・するすると桃の実剥けば滴れるしずくの光る朝の食卓

・パソコンの壁紙の金魚ゆらゆらと揺らめく文字も揺らめいている

     ひらりんこ の詠める

運命と諦め生きるこの人の
邪のなく常に優しい顔は

     白萩 の詠める

・陽は隠れ長雨続くこの夏はアレラ成婚以来の冷夏        [長雨1]

・大御神怒りたまふや祭祀せぬ帝と后の立つ令和なり       [長雨2]

・新しき浴衣欲しけれど着る機会少なく買う勇気もあらなくに    [毎夏の悩み]

・蝉鳴き止みて再びの雨を知る 夏の陽射しの待ち遠しけり    [梅雨明けを願う]

・ようやくの晴れ間 洗濯機フル稼働 竿いっぱいの洗濯物かな  [梅雨晴れの日]

・洗いたるレースのカーテン膨らませ通る涼風 夏の昼下がり   [夏の日常]

     温泉郷 の詠める

七夕のベガアルタイル織姫と彦星になるひととせぶりに

短冊に願いをこめて笹の葉に紙撚を結ぶ文披月 (ふみひらきづき)

   (祇園祭に)

前祭後祭(さきまつりあとまつり)とな京の街外人ひしめき後の祭りよ

歩きつつおにぎりぱくつく女子大生外人をまね行儀崩れる

花きりん苔玉に咲く痛くない棘棘を持つサボテンなのね

長梅雨よ流してほしい淀みたる令和の空気を海の中へと

新しいサンダルは白バックルの銀が映すは梅雨晴間の陽

韓国の日本語狩りはよいチャンス我らも町のハングル減らそう

     ゴネコの詠める

 朝涼も昼すぎてなおまだ続き令和の夏は冷夏の夏か

   ひょんなことから、黒猫が家族に加わりました。

 この猫(こ)らの行く先々が心配と老爺一人が立ち退くをせず

 性格の良い猫(こ)だからと老爺言う手はひたすらに猫を撫でつつ

 ウチの子になってくれるか問うてみる物言えぬ猫は視線をそらし

 飼い主を求めて部屋をうろつきて黒猫あはれ小さき背中

     パール の詠める

☆好きなカフェ熱々のピザ頬張れば
 笑顔になれる安上がりな妻   <夫へ>

☆浴衣着て夕涼みした河原 今
 蛍は飛ばず月灯りだけ

☆月曜の雨降る朝にバスを待つ
 小声で「Orion」口ずさみつつ

   (亡友へ)

☆早や二年笑顔も遠く感じるわ
 ヒマワリの花束を贈ろう

☆短冊に書けど叶わぬ願いとは
 分かっていても書くよ「会いたい」

☆水溜まりは青のキャンバス覗き込む
 虹と雲とが描かれた名画


★パーフェクトプリンセスとのアイコさん
 お手降り以外見せてないけど?

★捏造に嘘にスライド書き放題
 れーわと共に終われマスゴミ
        <ゴ は間違いではありません>

★陽は射さず天岩戸に御隠れか
 天も認めず終われよれーわ

     たまき の詠める

悲しいと
液体の出る
人間の
不思議なりけり
化学の粋よ

あのネコも
そしてあのネコ
忘れがたし
呼んで来るネコ
知らんぷりのネコ

セミの声
高校野球
昼下がり
揺れるカーテン
夏はマボロシ

夕焼けの
ただ大きくて
赤いこと
知らせたくって
メールをしたね

目を閉じて
あの夏の日を
思い出す
一瞬のなか
永遠のなか

     玉兎と茜馬 の詠める

七夕に
書くをためらう
雨は降る
消し去りたきは
恋の焔ぞ
   恋も歌も難しいですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

七月もご一緒できてうれしかったです。

もう少しじっくり見てもう少しきれいな見場にしたかった部分があります。まとめに至ってこの言いざまを恥じます・・・んが。

後で、ちょこちょこ、やってしまうかもしれません。未練で恥ずかしいですが、恥より「気が済む」ことの方が大きいこともありますと言い訳。誤字脱字も再チェックします。





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最終更新日 : 2019-07-30

今月も * by ゴネコ
文月のうた。
ありがとうございます。

一ヶ月に一首でも、一年たてば12首。
なんだか感慨深いです。

また、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました * by あさがほ
梅雨が明け厳しいお暑さとなりました。

2か月前には「外」から拝見しているだけでしたが、こうして「当事者」の末席を汚させていただくようになりますと、それぞれ発想も言葉に託す意味合いも異なるたくさんのお歌に向き合われることの大変さ(軽い言葉で申し訳ありません)に思い至ります。
本当にありがとうございます。

お集いの方々も、「○○さんに共感しましたー!」とかことさらに仰有らず閑かに心のうちで味わっておられるのでしょうか、大人の集まりで心休まります。

厚くお礼申し上げます。

* by おてもやん
KUONさま、こんにちは。
梅雨明けが遅かったかと思えば、いきなりの暑さで熱中症続出とは極端な。エアコンの効いた部屋にいるのに、バテ気味です。
文月の歌、海の日連休に孫と遊び呆けていてお休みしてしまいました。皆さまのお歌を感心しながら拝読しております。

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今月も

文月のうた。
ありがとうございます。

一ヶ月に一首でも、一年たてば12首。
なんだか感慨深いです。

また、よろしくお願いいたします。
2019-07-30-10:15 * ゴネコ [ 返信 * 編集 ]

ありがとうございました

梅雨が明け厳しいお暑さとなりました。

2か月前には「外」から拝見しているだけでしたが、こうして「当事者」の末席を汚させていただくようになりますと、それぞれ発想も言葉に託す意味合いも異なるたくさんのお歌に向き合われることの大変さ(軽い言葉で申し訳ありません)に思い至ります。
本当にありがとうございます。

お集いの方々も、「○○さんに共感しましたー!」とかことさらに仰有らず閑かに心のうちで味わっておられるのでしょうか、大人の集まりで心休まります。

厚くお礼申し上げます。
2019-07-30-10:57 * あさがほ [ 返信 * 編集 ]

KUONさま、こんにちは。
梅雨明けが遅かったかと思えば、いきなりの暑さで熱中症続出とは極端な。エアコンの効いた部屋にいるのに、バテ気味です。
文月の歌、海の日連休に孫と遊び呆けていてお休みしてしまいました。皆さまのお歌を感心しながら拝読しております。
2019-07-30-15:34 * おてもやん [ 返信 * 編集 ]