FC2ブログ

KUONのブログへようこそⅡ

返事の中までKUONです。

Top Page › 思い出話 › 隔靴掻痒
2019-09-07 (Sat) 21:49

隔靴掻痒

ラグビーのワールドカップが日本で開催されると知った時、養父を想った。

ラグビーが好きだった。好きだったというレベルではなく、自分が校長をつとめるようになった高校のラグビー部を日本一にする、を悲願として、グラウンドに電話を引いて、他に幾つも抱えていた仕事をやりやすくした、芝生のグラウンドにした、実際に養父の在職中に、全国制覇を成し遂げたと記憶している。

当時、私も中学から高校の年代だった。ラグビー部のことをだけ考えていたのでない養父は、柔道部の強化もはかった・・・・・・すべて、すべて、リアルタイムでは知らなくて、後で聞いたことばかりです、同じ屋根の下に暮らしながら・・・・・時々ばたばたと帰って来てガサガサとごはんを食べ、着替え、あれはああしておけ、それはこうしておけと、怒鳴りながら玄関を走り出て行くのが、当時の養父の姿でした・・・・・柔道は高校から大学の方へ受け継がれて、大きな選手が沢山育って、オリンピックの金メダリストも出た。

どこかで勝ってきたと言う選手たちを自宅に招いて、すき焼きを食べてもらったことがあり、部屋は田の字型の一部屋で、狭くはなかった、でも、一ダース以上もの柔道部の選手が、詰襟の学生服の膝を、折って、窮屈そうにしているのが気の毒で。買って来た肉も、あれは何キロだったか、とうてい十分に行き渡る量では無くて、ひたすらグツグツ煮えて行く巨大なすき焼き鍋を取り囲んで、巨大な男たちが、モジモジと、箸を出すさえためらっていた、あの忘れられない時間(笑)。

養父は一度で学んで、自宅すき焼きは止め、三重県の、岸すべて巨石が続いている島ヶ原という河原で、すき焼きをすることにしました。高校や大学や各種学校、その学園のいろんな学校の学生たちが、大勢で、すき焼きの大判振る舞いにあずかったのでした。

そういうところで養父と顔が合うと私は、見えなかったふりをしました。養父も声をかけて来たりしなかった。

珍しく家にいて、ボクシングの試合などある時、養父は、体を揺らしながら一心に観ていました。その後ろで私も観ました。

花園に連れて行ってもらったこともあった。秩父宮ラグビー場にも。秩父宮妃殿下は、何かの時に貴賓席からラグビーボールを投げおろす役をなさったそうですが、楽しそうに笑いながら養父は、「ほんまに、ごきげんよう、と言わはるねんで」と、言っていました。

西宮球技場から花園ラグビー場に全国大会の会場が移った年にも、その高校は優勝している・・・。

養父が亡くなった後の追悼集を読み返してみたら、随分さまざまな役職に就いて、走り回っていて、外国のチームをたくさん歓待したり・・・・・養父一人の力ではもちろんありませんが・・・・・

そういう時代のそういう環境で、追悼集のタイトルは「なにがなんでもなんとかせい!」というのですが、そういう生き方を許された恵まれた人だったのではあるでしょう。私は養父がこわくて苦手だったので、何日もおられないと気が楽でよかったのでした、でも、そんな時には、やはり猛烈プッシュしていた吹奏楽部について(?)アメリカまで遠征していたとか、という話もありました。

ラグビーの、指導者を育てるにも、力を注がれた。

なにがなんでもなんとかせい! が、通る時代でもなくなっているのだろう。養父みたいなやり方が通る時代でもなく、ああいう、言って見れば無茶苦茶ながむしゃらな仕事人は、存在することも難しい気がする。

八十才になった時に養父は、○○の名誉会長職をいただいていて、かつて熱意を注いで国際試合を行うことのできるラグビー場を創り上げていた、そこで、紫のパンツを贈呈された。八十代の選手が身に着ける、紫のパンツ、第一号。

養父は喜んで、皆と写真を撮りたいと言い出し、フルバックで出場させていただいた、と。

なかなか細かいことを書けなくて、勝手に隔靴掻痒。

本当に一生懸命、ラグビーが好きだった。

ワールドカップが日本で行われると、聞いたら、ワシも行きたい、行く、と、何をどうしても、行きたがったでしょうか。

自分は専門家ではない、と、練習を何時間も眺めながら、一言も言葉を出さなかった、と。

思い出すことはいろいろあります、こわくて苦手で逃げたかったそのひとを、とても懐かしく思い出します。

もう少し甘えたかった、と、詮無いことを思います。

支離滅裂な記事になりました。。


スポンサーサイト



最終更新日 : 2019-09-07

管理人のみ閲覧できます * by -

Comment-close▲

Comment







管理者にだけ表示を許可

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2019-09-08-08:37 * - [ 返信 * 編集 ]