神無月のおべんきょう ラスト
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あさがほ
(台風はいつも海の匂ひ 19号上陸)
・ 雨脚を繁み風音低くして潮の香滲む嵐迫る夜
(はつ恋)
・僅かなる文と少しの語らひとをはるともなき夢の碑
(青春の沢田研二)
・かくばかりの恋の記憶のあらまほし沢田研二のLOVE(抱きしめたい)
(ええと。書かせてもらっていいですか・・。
ジュリー世代、というくくり方は安易ではありましょうが。しかしジュリー、どうしてもジュリー。うたわれている歌の沢田研二は、たしか、雨の中コートを濡らし、確か左手に包帯を巻いていて、みんな大好き、な長い髪のジュリーで、そして・・と、目に浮かびます。
「かくばかりの恋の記憶のあらまほし」。あってくれればよかった、と。よかったのになあ、と。
(友達以上 恋人未満)
・影媛のあはれを人と語りけり夫の知らざる吾の青春
(夫の知らない私の青春。よろしですなあ。
・賀茂の宮の斎院のみうた称へしは半世紀前のボオイフレンド
(このボオイフレンドさん、かっこええどすなあ。私の歌の師は、戦争前後の不自由な文通環境のなか、お互いに「万葉集・巻・十〇の百〇、と、簡潔なやり方、いにしえびとの言葉を借りて、思いを交わし合われたたそうです。
・憎むことも恋ふこともなくおもひ出す浅き縁のほどのよきかな
(アラ古稀の集ひ)
・アラ古稀の元乙女らが酌み交はすワイン・チューハイわれは烏龍
・逝くときに何を着るかで盛り上がる老女子会は着物派の勝ち
・もしかして もしや あるいは この集ひ生前葬となるやの予感
(みんなのうた」に寄せて)
・街角で往き逢ふときは知らぬひと仮面舞踏会(マスカレード)のごとき歌会
天上の青
何処からか
金木犀の香り来る
今は秋とぞ
知らせる如くに
これでもかと打ち寄せる天変地異に心塞がれ秋の到来を忘れておりました。
被災された方々は尚更でしょう。
チンドン屋風情の二人の能天気パレードが延期になったのは当然です。
神々の怒りとしか思えず中止にすべきです。
自然に何の責任もないけど爽やかな秋とはとても感じられないまま日が過ぎています。
((コメント部分を中途で切れずそのままになってしまいました。
おうたは、元のままでいいと思います。「ぞ」の音が強すぎるかな、とも感じますが、強調したい思いの一首ですから、このままで。また「香り来る」のままでいいし、「香り来ぬ」にされると、受け止め方の微妙な違いも出ますかしら。お好みで。
ゴネコ
間に合うかなー
・ピスピスと鼻を鳴らして近づけりキャラメル色の柔毛のかたまり
(間にあいましたよ~。これ、たまらん一首ですね。ピスピスが、なんとも。私、過去の人生中に猫は5匹、犬は3匹、一緒でした。奈良の家に、私専用ではないが、銀蔵という名のコもいます。
・手を伸ばし小さき頭を撫でんとし そうかミイちゃんはもういないのか
(この思いも、何度味わって来たか。
うるさしと思ひし時を悔やみをり会ひたしと思ふあの子にもこの子にも
(この思いもどれだけか。お金の無かった時期に、我慢させたこと、守り切ってやれなかったこと。うたの最後の「あの子にもこの子にも」こういう字余りは、問題にしないことになっています。私だけのルールではなく。
温泉郷
・台風が来そうでパレード延期なり即位の礼もおやめになれば
(即位の礼は、おやりになっちゃいました。台風がいろんなものを巻き上げたように、日本の今度の祝われ主の、いろんな面も、全世界にばらまかれました。・・・ならいいのですが、読んで下さっていた方からボロクソ書いて来られて・・・不敬だとか。私は不敬ではありません。国民に対して不敬なのは、あちら。なるまさ、引っ込め。何度でも言います。
愚かな者に権力を持たせてしまっている。
わすれんぼ
歌会に参加されている皆様はどこにお住まいか知りませんが、
台風の被害にはあわれなかったでしょうか?
各地の甚大な被害をみるにつけ、とても胸が痛みます。
ただ普通に生きていきたいだけなのに、いつのまにか、
どうしてこんなに災害が多くなってしまったのか?
なぜ私たちの営みをこんなに破壊してしまうのか?
これから何をしたらいいのか、よく考えてみたいと思っています。
・鳥たちが不安げに鳴く嵐前 風雨をよけるねぐらはありや
・超弩級strongest on earth 備えに走りくたびれ果てぬ
・疲れ果てただただ眠る嵐あと被害のなきのありがたきかな
(我が家のあたりは大きな被害も予想されて、
ぼろ家と庭の木や鉢植え備品などの対策に3日もかかりくたくたになりました)
・日本よもはや住むには安からず不安募りて明日を思えず
・この地球の災害多く引き受ける大洋の端に生まれし試練
・大切な大切なもの流れゆき夢かと問うという嘆き聞く
・災害に苦しむ民に寄り添わず晴れ舞台待つ満面の笑み
(リハーサルとかに向かうマタコは肥えて元気、上機嫌でバカみたいにお手振りしてました)
・今日生まれ明日は最強台風へ猛烈成長ハギビスの謎
・台風のさなかにダムの水放つ利権絡めば民は見殺し
・ボランティアただ働きで自己責任 予算つけずにこき使うなり
・いい加減怒れよ庶民税金はわれらに使え勝手にすなと
(外国とかにはぽんと何十兆もだすくせに、国民には異常に渋い。
こんな税金の使い方をしている国、地球上に他にあるでしょうか?)
(わすれんぼ さん。お疲れになられたでしょう。ここにお集いの皆さまが、どこにお住まいとか、基本的には知らずにおります。今回も、大変な思いをなさっているお方もおられると思います。
私のところは、個人的な被害はなかったですが、私の小さな会社のお得意さん方が、かなりな目に遭っておられます。特殊な、と言っていい会社ですので、関りのある顧客さまは、今回は関東から上で言えば、八つの県にまたがって、どの県でも被害を受けておられます。会社、工場が浸水したり半倒壊、沢山の車は水にやられてダメになっていると聞いています、その先の小規模のお客様の中には、必要なのにモノが取り寄せられなくて、業務不能になっておられるところも。それはつまり、私の会社の売り上げにも影響するわけですが、今は(イイカッコでなく)そんなことは言っておられません。去年の台風では、九州とか、そちらの方へ、荷物が出せなかったり、持ってきてもらえなかったり。日本に住んでおられる皆さま、不安だと思う、多くの人々が。簡単にどうなることではない。いろんな思いがあります、心配なことも。私の周囲に亡くなったり大けがをされたりが無かっただけ、ありがたいと思っています。
こういうことも、ほぼ解るまでに時間がかかりました。この先も、被災の地では時間も何もかも、かかるでしょう。いま私にできるささやかなことは、とも考えています。被災された方々が(いつものことながら)床に毛布を敷いて転がっているしかない国の、華やかな(一見は)儀式、外国の方々は、全くご存じないと。あの愚かな醜悪な夫婦は、思って見ることも無いのでしょうね。
どうぞ、お体をおいといになり、また来月も、おうた、お寄せくださいね。