霜月のおべんきょう Ⅲ
2019年11月21日 公開
続けます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あさがほ
あまりにいろいろなことのあった秋で、うたも涌いて出ずにはいられませんでした。
-
燃え熾る首里正殿に風疾し八大龍王雨降らせたまへ
◊ ◊ ◊ ◊ ◊
大風に倉庫は破れて幾十年触れざりしままの琴を葬る (台風15号・19号)
(KUON;: 葬られたお琴の無残。弾く機会がおありにならないままに、ずっと、あそこにある私のお琴、として、静かに歳月のなかにあったでしょうに。私事ですが、私もかつて琴を手放して。未練がましく爪だけを、残しておりました。漆塗りの器にしまって。今も和ダンスの隅っこに眠っています。台風め、そんなところにも影響を与えて。
あらかたは棄てねばならぬさりながらせめて遂げたし本の見送り
愛せしも忘れ果てしも積ん読も塵掃ひつつ書に詫びる秋
(KUON:ふう。これもある、あるです。大正時代の啄木の歌集。自分で初めて買った、紙のいろ変色し果てた「放浪記」。あんがいバンバンと本を捨てる人間になっていますが、手放せない本もあまた。「書に詫びる秋」につまされます。「ペコロスの母」シリーズも、いつでも買い足せると思いつつ、捨てられない本です。
武蔵野の谷戸の料亭渓流の魚は豪雨に流されしとふ (台風19号)
小さな2階建ての倉庫、解体余儀なく、せめて中の本や書類やがらくたを
整理しようと・・・
ビンボー人ほどモノが多いというのは真理です(>д<*)
あ、ほかにもモノが多いかた、いらっしゃいましたね。
(KUON:モノが多い方。爆笑。ヒトに頼むには、まずアタマの整理が必要と思われますが、ただただ買いまくって整理できていなくて、しかし、すべておまかせ、もできない、邪欲だけのあの方。ご亭主の肘つかんで、ズービン・メータの鑑賞に行っておられました、引っ越しの支度しないで。 後半から席についた、と、再び読んで、一人モダえていたワタクシ。聴くならぜんぶ聴けよ、バーさん。中途半端なこと、すんなよ。ヒマつぶしに大勢の公務員、動かすなよ。と、思うのであります。
◊ ◊ ◊ ◊ ◊
ラグビーのワールドカップにはかファン俄愛国者の殖ゆる秋なり
覇歌なりき生死のあはひ今超えて命奮はすハカの雄叫び
「にわか」を揶揄しているのではありません。
私自身俄以下のピンポイントファン(前回と今回のW杯のみ関心)ですから。
ラグビーでもサッカーでも、代表戦というのは「くに」というまとまりを考える
素晴らしいチャンスだと思います。
事実上多国籍軍が認められるラグビーナショナルチームのおおどかな在り方と同時に。
「覇歌」は、ガンバッテと聞こえる「カマテ」の意味を調べていて思い浮かびました。
(KUON:「ハカ」に、しびれました、もう随分とおい昔。今回は、いつ、どのシーンを見てもそこにいた、デクラークという南アの選手に、しびれて、勝手に元気づけられていました。)
◊ ◊ ◊ ◊ ◊
三夜四日我が家を訪ひし洗ひ熊家に帰りしか森に消えしか
日一日日脚は縮み身も縮み名もなき家事の積もる夕暮れ
紬着て帯引き締むる明け暮れを夢見しは過去 猫と暮らせば
(KUON:そうにゃったのか・・・ごめんにゃさい・・・猫に代わりて)
今宵はこれにて。また明日、御目文字かないますように。
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あさがほ
あまりにいろいろなことのあった秋で、うたも涌いて出ずにはいられませんでした。
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燃え熾る首里正殿に風疾し八大龍王雨降らせたまへ
◊ ◊ ◊ ◊ ◊
大風に倉庫は破れて幾十年触れざりしままの琴を葬る (台風15号・19号)
(KUON;: 葬られたお琴の無残。弾く機会がおありにならないままに、ずっと、あそこにある私のお琴、として、静かに歳月のなかにあったでしょうに。私事ですが、私もかつて琴を手放して。未練がましく爪だけを、残しておりました。漆塗りの器にしまって。今も和ダンスの隅っこに眠っています。台風め、そんなところにも影響を与えて。
あらかたは棄てねばならぬさりながらせめて遂げたし本の見送り
愛せしも忘れ果てしも積ん読も塵掃ひつつ書に詫びる秋
(KUON:ふう。これもある、あるです。大正時代の啄木の歌集。自分で初めて買った、紙のいろ変色し果てた「放浪記」。あんがいバンバンと本を捨てる人間になっていますが、手放せない本もあまた。「書に詫びる秋」につまされます。「ペコロスの母」シリーズも、いつでも買い足せると思いつつ、捨てられない本です。
武蔵野の谷戸の料亭渓流の魚は豪雨に流されしとふ (台風19号)
小さな2階建ての倉庫、解体余儀なく、せめて中の本や書類やがらくたを
整理しようと・・・
ビンボー人ほどモノが多いというのは真理です(>д<*)
あ、ほかにもモノが多いかた、いらっしゃいましたね。
(KUON:モノが多い方。爆笑。ヒトに頼むには、まずアタマの整理が必要と思われますが、ただただ買いまくって整理できていなくて、しかし、すべておまかせ、もできない、邪欲だけのあの方。ご亭主の肘つかんで、ズービン・メータの鑑賞に行っておられました、引っ越しの支度しないで。 後半から席についた、と、再び読んで、一人モダえていたワタクシ。聴くならぜんぶ聴けよ、バーさん。中途半端なこと、すんなよ。ヒマつぶしに大勢の公務員、動かすなよ。と、思うのであります。
◊ ◊ ◊ ◊ ◊
ラグビーのワールドカップにはかファン俄愛国者の殖ゆる秋なり
覇歌なりき生死のあはひ今超えて命奮はすハカの雄叫び
「にわか」を揶揄しているのではありません。
私自身俄以下のピンポイントファン(前回と今回のW杯のみ関心)ですから。
ラグビーでもサッカーでも、代表戦というのは「くに」というまとまりを考える
素晴らしいチャンスだと思います。
事実上多国籍軍が認められるラグビーナショナルチームのおおどかな在り方と同時に。
「覇歌」は、ガンバッテと聞こえる「カマテ」の意味を調べていて思い浮かびました。
(KUON:「ハカ」に、しびれました、もう随分とおい昔。今回は、いつ、どのシーンを見てもそこにいた、デクラークという南アの選手に、しびれて、勝手に元気づけられていました。)
◊ ◊ ◊ ◊ ◊
三夜四日我が家を訪ひし洗ひ熊家に帰りしか森に消えしか
日一日日脚は縮み身も縮み名もなき家事の積もる夕暮れ
紬着て帯引き締むる明け暮れを夢見しは過去 猫と暮らせば
(KUON:そうにゃったのか・・・ごめんにゃさい・・・猫に代わりて)
今宵はこれにて。また明日、御目文字かないますように。
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