(去年の)師走のおべんきょう Ⅳ
少しずつ、続けたいと願っています。よろしくお見守りいただきたいです。
今日は、強い風です。白い波が防波堤に押し寄せてぶつかっています。太陽はいっぱいなんです。
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ギボウシ
先月に続き、終末期の友人をお歌にしました。内容は深刻ながら、
言葉遣いはヘタレています。せめて古文で詠めたら・・と憧れますが、まだ勉強する余裕がありません。
こういう時こそ「喝!」を入れていただきたく、バッサバッサとお直しいただけましたら幸いです。
退院の知らせに返信 おめでとう 打つ手ないから追われたのにね
(※代案:打つ手なきゆえ追い出されしに)
(この「代案」とてもいいですが、お気持そのものと思われる初めのもので、と思います。
甘くない 在宅ケアは 立ち込める 黄泉の臭いに試される日々
(「試される日々」がいいです。
プリン食べ 赤青白の薬飲み 汚した下着 自力で洗う
(汚した下着自力で洗う・・・・この終末期だというお友達の、これまでの人生が見えます。
目を閉じよ 薬も飲むな ただ果てよ 今日の頑張り 明日の苦しみ
気休めの手当て療法 毛糸帽の下は 犬ほどの髑髏(しゃれこうべ)
自分なら どうするだろう この先も 考え抜くよ ありがとう
真心こもったおうた、下手な評は届きません。こういったうたは湿っぽくなるのが今までの大方だった気がしますが、こういう風に詠まれる詠み人さんに、畏敬の念を抱きます。
(最後の二首、言えば字足らず。足し方もありますが、あえてこのままに、と。形ととのえたいと思召さば、仰って下されば。
まめはな
・道の上(え)を風が転がす銀杏葉(いちょう)見て色づきしを知る霜月来る
(色づきしを知る霜月来る」このたたみかけがよく効いていますね。
・れんそうの芽ってこんなに細いのか自分で蒔いて初めて知った
(れんそう:ほうれん草、ベランダ菜園で)
(こういった小さな発見、感動。こういうところに「詩」があるのですね。
・久々の晴天なりし霜月の朝はひなたを選みて歩む
(ひなたを選みて歩む。ふんふんそうですよね、とにこにこ頷いて・・・選みて、って、どう読んだらいいの? と、思わず振り向いてしまいました(笑)。
・木の枝の螺旋の階段登りゆきあの蒼き空に吸い込まれたし
(葉の落ちた木の下に立ち、空を見上げて)
(感性のクリアな一首です。
かりそめ
キラキラした海、車椅子を押してくれるのは息子さん、羨ましいです。
うたの投稿は2度めです。よろしくお願いいたします。
(ううう。創作のうたなんです、半分ホント。九つだけ年下の長女の夫さんに参加してもらって、ちょっと夢みたいに詠んだ・・・せっかく羨ましいと言って下さったのに、バラしてしもうた、ごめんなさい(;´Д`)。
*猫だとて干渉はイヤ緑道に知らんぷりしてすれ違ひけり
(このヒトと猫さんの感じ。よおく分って、なんか魅かれます。
*わが団地かつて希望に充ちてをり数十年(すじゅうねん)経て樹々も老いゐる
(ああそういえば・・と実感します。私はここへ来て二年ほど。いま感じることは、老いる、ということです。去年まではそれほどでも無かった・・・。
*鷹よ鷹ヒトになるかと訊きしかばきつぱりイヤと言はれてしもた
(きっぱり言はれてしもた・・・そうなのか、鷹。要らんこといえば、未だ若くて眼光の鋭い鷹さんですか。ニンゲンも、いいもんだぜ。知ってる?
・・・続きは今夜・・・