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睦月の「みんなのうた」まとまりました。言うてるうちに、春は爪先まで来ていました。
細かい部分、後でまた、見させていただきますね。


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     おてもやん の詠める

〇お土産のお菓子の容器にかまぼこと手作り詰めたミッキーおせち

〇デパートの高級おせちやめにして自分で詰めた三段お重

〇休み明け家人を送り家事済ませ一人分だけ珈琲淹れる

     KUON の詠める

・マンションが折れてと静かに言い始め子ども三人圧死しましたと    (かの冬)

・子らは死に妻は半身不随です私は医師ですと淡々と話す

・地震にて一挙に亡くしし子どもらの死亡診断書は自ら書きしと

・なすすべを持たねば共にほろほろと泣きゐき震災に遭ひし客らと

・店番をしつつ様ざまの人びとのその様ざまの人生を聴く

・われはただ黙し聞くのみ喋りつつ人は自らを癒すか さうか

     アルジェリマン の詠める

雨ぬるく柔らかく降る 暖冬の先に来るかや春の豪雪 

大寒は一週間後に迫れども指は凍えず氷は張らず

冬枯れの田に少年が走り込む 凧が落ちたはアオサギのあたり

黒犬は空にとどまる凧見上げ座りて尚も飽きず眺める

剪定を済ませた庭に寒さ来ずいまだ蕾の山茶花ほのか

しつらえて家は正月迎えたり亡父の姿あらなきままに

薬草の香り溶け込む屠蘇甘し 朱の盃に懐紙を当てる

鈍色の未来か先は怒りもて闘いぬきて笑いとばさん 

ファーウェイの赤き広告全面に載するは保守のサンケイ新聞

無様なり 闘志むき出し威嚇する呼吸乱れる落ち目の横綱

     黒猫アビ の詠める

 ・お正月家族あつまり嬉しくも
  支度するのが重荷になりぬ

 ・来年は温泉にでも逃げようか
  夫と話して二人で笑う

 ・靖国へ夫と参詣孫のため
  合格祈願のお守り渡す

     まめはな

・飛行機がカジキみたいに泳いでく睦月の朝の明るい青空

・無彩色の中にぽつぽつ赤と黄が咲けりディズニー大駐車場

・今年こそ健康望みて占いをあたれど恋の占いばかり

・不幸ではなく修行ですと言われても普通に暮らしていたい我なり

     かりそめ の詠める

*みづからも人もあやめず今ここに万両の実の艶を愛でゐる

*術前の麻酔にすぐに意識消ゆ かく逝くもよし花の昼なら

*よくもまあ四十余年も連れ添ひし夫婦の修羅はたぶんなきまま

*しばらくは不要であれよ遺言書 夫婦それぞれ同じ文言

*羨(とも)しきは心打つ詩を紡ぐ人 カネ美貌などなにを今さら

*戦中派に苦労知らずと言はれても色合ひ違ふ苦労は言はず

*思ひきり豆を打たうぞ今年こそ千代田辺りの穢れ払はむ


*逆向きに時代と老いは疾走す我はいよいよ浦島太郎

〈とは言ふものの遊びには邁進す〉

*ソリティアの二分切りしは一度きりされど目指すは一分以内

*前世(ぜんせ)など一ミクロンの記憶なし後世には現世忘れらるらむ

*人はみな哀しみ抱へ日々おくる声たて笑ひ馳走食べつつ

     ギボウシ の詠める

・春嵐 荒(すさ)ぶ睦月の高空を 翔んで回るや 君の御魂は
   <松明けまで粘り抜いた亡友に、BGMは円広志で♫>

・溌溂たるレジの笑顔を奪いしは たった一人のクレーマーかも
   <行きつけのスーパー>

・手に取った 買いっぱなしの歎異抄 君なき胸の裂け目に沁みる
   <五木寛之の「私訳」ですが…>

・言の葉にのせた調べに浮かび来る異国の窓辺 故郷に似て
   <ビリー・コリンズの朗読を聴いて>

     わすれんぼ の詠める

はらはらと散り落つる梅の薄紅色 君は今日また喜びて食む

吹きあがる灰にまとわりすさまじくCGのごと雷の舞う

雷舞い灰もくもくと吹きあがるタール火山の恐ろしきかな

熟睡の吾子ふとんより掘り起こす寝ぼけ眼の愛らしきかな
 
新しき年の初めに望むこと ただひたすらに穏やかなれと

     おおやま よしの の詠める

   ●天皇皇后両陛下今春ご訪英の報を聞いて

やっと聞ける 皇后の英語 楽しみに
訪英の日を ワクワクと待つ

通訳が 無しで対話は 当たり前
今ごろ英語 猛特訓中?

お古でも せめてアイロン かけて行け
シワシワドレス 着るんじゃないよ

留守中に バックレちゃえば? 愛子ちゃん
内親王(ひめみこ)ごっこ やってられっか

大好きな 乙女椿の 咲く頃は
愛の記憶と 繋がっている

大雪が 作る真綿の 白帽子
イイギリの実は 紅く輝く

降り止まぬ 雪を二人で 眺めた日
冷凍保存の 記憶取り出す

     パール の詠める

☆冬至より35秒陽が長く太陽はもう春へ進めり
     (12月23日)

☆初めてのクリスマスイブ子どもより贈るサンタの笑顔嬉しき
     (お隣の赤ちゃん)

☆父母の笑顔見られて良しとする皿洗いして暮れる元日

☆次々と小波過ぎれば大波が私は何を試されてるのか

   *~1月17日に寄せて~*

◦誕生日が震災の日となった君若きあの頃懐かしむ今日
     (これも私の1月17日)

◦亡くなりし上司夫妻の年越えて遺す無念に今更気づく

    『被災し早産になった実妹』

◦保育器の前でただただ涙して「ごめんなさい」を繰り返すだけ
     (妹)

◦「肺もまだ出来てません」と告ぐ医者に「生きられますか?」と母は問いたり
     (母は実母・祖母になります)

◦両の手にすっぽり収まる小ささの命の熱を忘れはしない
     (伯母・私の思い)


★嫁選び大事な事と知らしめる東西問わず破壊者は【M】

★新年に「災ひ」と詠む人非人 災い連れて終われよれーわ
 
     honyanko の詠める

☆嬰児は泣き顔さえも花に似て見守る吾等に笑みを与える

☆肩に来て留りし一葉を父母からのエールと思い手帳に挟む

     玉兎と茜馬 の詠める

鏡餅硬くて割れず
手は痛く丸ごと茹でて小さく千切る

     ゴネコ の詠める

・たかが猫されど猫なり我々は一人一人に性格はある

・ニンゲンに違いはあるのかあればまた何が理由で違いが出るのか

・集中は疲れるけれど夢中には疲れはないと言い切る子ども
   (俵万智さんのお子さんのことばです)

・部活にも勉強するにも目当てなく夢中が何かわからずムカつく

・お化粧は大人になればいくらでもできるの今はそのままがいい

     白萩 の詠める

・河岸行く我恐れてか大鷭(おおばん)の向こう岸へと泳ぎ行くなり     <冬の日1>

・朝の水さぞ冷たからん鴨達の汽水域に浮かぶ季節かな     <冬の日2>

・空き家には濃き紅(べに)の梅そのままに 愛づ人なくも華やかに咲(え)む <冬の日3>

・休日の朝にセッション 父のかくいびきの合間に腹の子の蹴り<母は布団でネットサーフィン>

・二十五年 幼き日に観た画面越しの惨状あらたに記憶へ刻む   <1.17>

     こぶ の詠める

*暗い海 「ムカつく」「サイアク」「大嫌い」 母娘で叫び笑って帰る

*海沿いの コンビニに停め チキン買う
気落ちはしても 腹減る10代

*「災い」と 詠われる声 聴きながら
笑っておられる 我らが皇后

     たまき の詠める

時間軸 取り残されて ひとり聴く 
ひゅうひゅうという 夜半の風よ



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2020.02.03 Comment:0
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