FC2ブログ
いちにち遅くなりましたが、弥生のみんなのうたのおまとめです。


この色がおうた。詠みびとさんのお名前。いわゆる詞書、メッセージなど。KUONが書いている部分です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     アルジェリマン の詠める

混ぜ飯のごぼうは薄く削ぐがよし 逸る手止めよ日はまだ高い

鶏ごぼう香る混ぜ飯白和えと酒も供えん 水仙添える



ヒメシャラの下の香草惜しみなく刈り取り部屋に香り持ち込む

刈り取ったローズマリーの香をまとい吾はたちまち心若やぐ


黒犬の行く道筋に高々と犬ら吠え継ぐ 月冴え返る

三月のおぼろ満月ぐずぐずと 光らず消えず兎は見えず

     かりそめ の詠める

   〈無常と諦観と〉

*方丈記かく短きに詰まりたる今も変はらぬ人の世の闇

*病院の出入口にて取り出せり二度洗ひたる不織布マスク

*検査日は八重の桜が気にさはる目を逸らすほか手段あらねど

*高まりて空をひきさく囀りを疎むこころが芽生えたるとは


   〈少年のように写真に夢中の人にかつての自分を重ねて〉

*遠視用めがね片手にとみかうみマーガレットをちかぢかと撮る

*秀作は撮れなくてよい百枚に我が意を得たる一枚あれば

*パシャパシャと無心に撮りしものなれど恐ろしきほど想ひ浮き出づ


*「奇跡あるからね」なんぞと言ふなかれ 奇跡なくともわれは生き抜く

*道の辺に慎ましやかに灯りゐる日向水木は涙のかたち


*一か月またたくうちに過ぎされり二十歳(はたち)のころの十倍速し

*老いの手はすべてに鈍(のろ)し時の要る 虚しさ寄せぬ摂理と思ふ

*亡国はいつも他人事よその事まさかまさかの疫病の世に

*それぞれの命の末は摂理なり されど母国は永遠(とは)にあれかし

     まめはな の詠める

・如月の枝に雪置く梅の木の積む雪の白 白梅の白

・雪の間を透かして見ゆる白梅の花の白さや雪の白さや

・もう少し筋力つけばこの痛み減るかもと君我黙しおり

・白梅のあふるるばかり咲き誇る木の下過ぎぬ歌うたいつつ

・黄水仙快活に咲み白水仙ひそやかに群るる弥生道端

     おてもやん の詠める

〇キャンプ場冬の名残りの北風に焚き火の炎大きく揺れる

〇使い捨てマスクのゴムは切り取って手作りマスクに再利用する

     KUON の詠める

・ドリンクバーのカップ両手に病む脚を引きつつ夫のニコニコと来る

・酢味噌和えを逃れ一束の菜の花の朝陽のなかの全き黄色

・菜の花のきいろ大好き其の色の成りたての色のやふな気のして

・行きすぎて振り向いて見るどの犬も何やら云いたき顔にて見をり


・むづかしも たとえばマスクの一束を夕方までにの姑(はは)の電話は

・ATMのごときわれなれ町中より消えて久しきマスクは無理なり

・アンナニモシテアゲタノニといふ声が聞こゆる私を許してください

・アンナニモシテアゲタデショといふ声が背を打つ何とでもお思い下さい

・言ひ訳をせざれば人を傷つけし思ひのままに夜の闇白し

・ただ黙って励むよりなし言ひ訳をすればもう片方の傷つく

・重過ぐる背の荷が君を圧し潰す きつねうどんをふくふく煮やう

・死に別れ生き別れみな風の中 淡々として今年のさくら

     白萩 の詠める

   〈病室にて〉

隣室の嬰児(みどりご)の声も愛らしく桃の節句は穏やかに過ぐ

言霊を力に吾子は留まりて35週目今朝迎えたり

入院もひと月を過ぎ病室のヌシとなりつつある今日この頃

やまざくら咲き初(そ)めたるか山腹へ日増しにふゆるうすべにの点

   〈3月11日〉

9年前あの日の揺れは未だ我が身が覚えたり3.11

「花は咲く」我が子に聞かせる昼下がり あの日もこんな晴れた日だったか

            

部屋中に響けとばかりの産声に知らず安堵の涙溢るる

こんにちは お腹にいたのは君でしたか これからの一生どうぞよろしく

我が腕に乗せし2.5キロの命 親になるという重さの証

いざ産んで実感しました 俗に言う「鼻からスイカ」は言い得て妙だと

産まれ出て初めて触れる吾子の肌 この感触は生涯忘れじ

     おおやま よしの の詠める

   〈皇居警察〉

おぞましき 護人(もりびと)となり 果つるのは
内裏(うち)の魍魎 乗り遷るゆえ

   〈2年後のご留学先〉

おくすふぉおど けんぶりっじも ご自由に
言うだけだったら タダだもんねぇ

   〈天皇誕生日茶会の儀〉

三十分 笑顔でいるの かったりぃ
ああ早いとこ 一服したい

   〈ご訪英〉

英国に 行くの止めます その言葉
待たれているの 分かりませんか?

   〈令和〉

令わしく 和するの言葉 虚しかれ
世に充るのは 疫病天災

   〈学校〉
空っぽの 学舎(まなびや)は泣く 一日も
早く子どもの 笑顔戻れと

   〈祈る〉


願わくば 天よ彼らに ご加護あれ
罹患者医療者 介護士保育士

   〈立皇嗣の礼〉

卯の月の 十九日こそ めでたかれ
正しき筋目 世にぞ知られ

     ギボウシ の詠める

・天地より 降り沸き出でし小さきもの 鏡となりてヒト照らし出す

・彼方なる蛇つかい座の大爆発  吾が星つつみ吾は気だるし

     黒猫アビ の詠める

 ・サクラサク吉報待つ身の心配が
  孫からライン安堵にかわる

 ・コロナより神経痛と花粉症
  痛みとくしゃみ我慢するしか

 ・雨ふれば窓開け換気できるけど
  花粉飛び交う今日は晴れなり

 ・母親は縁の下の力持ち
  陰にかくれて家族を守る

     honyanko の詠める

☆日々のことうららかになりし義母なれど赤子を抱けばゆすりてあやす

☆稜線のかすむその日を起点とし春のマーチがそっと始まる

☆黄林檎の赤きところを撫でながらここ痛いのと幼子説けり

     パール の詠める

☆都会(まち)のコンビニ マスクは少し有るようと都会(まち)に行かない妻に言うのね
    
    <夫へ>

☆ホワイトデー「今は何が流行っているの?」数に入れない妻に訊くのね
    
   <夫へ2>

☆人の世の騒ぎと乱を如何に観る花鳥風月変わらず春へ

☆葉を持たず己を晒す冬木立その潔さ心強くなる



★苦しみはいつも市井の民ばかり祷らぬ主の終われよれーわ

★禍々し天地怒(いか)らせ疫を呼ぶ実りなき代の終われよれーわ


     玉兎と茜馬 の詠める

街角で袴姿の乙女らを
みることもなく過ぎゆく弥生

     わすれんぼ の詠める

花たちは常の春のごと葉を広げ
蕾はぐくむなにごとなげに

ヒヨドリの満足そうな食事時
ハクモクレンはいずれ散るもの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

手を洗いまた手を洗いまた洗う
細かき傷に水沁みいりぬ

バイオハザード映画見るごと毎日の
急なる動きあまりに激し

楽しさも不快もありし美しき
欧州も今ウィルス禍にあえぐ
  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なにゆえに検査をせぬかわが政府
世界の歩む防疫無視して

検査せず集団免疫待つといふ
数千万の感染選ぶと

国民を守る意思なき政府とは
いかなるものか考えてみよ

     ゴネコ の詠める

夏休み正月休み春休み共に遊んだ君が逝ったと

床に臥す君の横顔思へども眼(まなこ)に浮かぶは幼き日の君

二年は短かかりしか君にとり何思いしか知るすべなくも


皆さま、弥生の月もご一緒でき、うれしかったです。

来月もぜひ。ぜひ、ここで、と、心より願っております。

見も知らぬよそ様の赤ちゃんの誕生を、お祝い下さったお優しさ、上っ面のおめでとう」でないと感じて、言葉がありません。ぐんぐんと、大きくなって行って下さいね、新しいいのち。皆さまのお気持が、守りとなって下さいますように。きっとそうなります。







スポンサーサイト



2020.04.01 Comment:3
Secret