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私は兵庫県民です。海に近い方です。駅から、方向違いで神戸三宮にも大阪・奈良方面にもらくらく行けます。このたび、特に自粛を要請された七つの県の一つに居住しています。

小さな会社を営んでおり、工場は借り物、大きな建物です。あの地震に潰れなかったスゴいやつです、細かく言えば、事務所や応接室の床が、傾いています。震災の前は、お酒をつくる工場だったと聞いています。水が良くて、おいしいお酒のできる土地柄。

その工場を、明日・木曜日から休みます。そういうお達しが降って来ました。降って来るのは桜の花びらだけでいいのに、親会社の「かんりほんぶそうむぶちょう」の名義で、ああして、こうして、が、降って来ました。敷地も工場もとても広くて、夫がリハビリを兼ねて歩いて通う通勤路を含め、のーこーせっしょく、という言葉には遠い気がしますけれど。

返事は「諾」しか無いです。明日から工場は休みです。夫は、ワシは毎日来るもんね、と言うております。それはオーケーなのです。

、工場の皆さんに、その旨を告げました。黙って聞いて下さいました。端っこにいた最年少の、入社して間もない一人が尋ねました。

いつまで休むの、そんな休んで大丈夫なの。私は答えました。いつまでかは分からない、来週は週に一日とか二日とか、休んでもらうことになると思う。

「逆に、ずうっと休むわけには行かないしね。私もだし、顧問は毎日来られるから、用は足せて行くよ」

終業してからの会話で、言葉遣いは身内同士のものになっていました。

「俺も毎日来るよ。少しでも仕事しないと、会社、大変やんか」

来なくていい、と私は命じました。休んでと言っているのだから、返事は「はい」しか無いよ、でも勝手休みではないから。できるだけ部屋にいて、友達と遊んだりご飯食べに行ったり、そういうことは謹んで下さい。状況が変わったら、その時に言うことに従って下さい。ヒマがあっても遊べないのはお気の毒、だけどさ。笑いかけると、ははは、と笑って、了解、と。

阪神のピッチャー藤浪選手に、ずっと憧れていた孫息子です。高校で野球部に入ったら、自分も、大阪桐蔭の藤浪クンみたいになれると信じていた。そうではないと、いつ、わかったのか。このたびの藤浪選手のコロナ感染については、しっかり情報を得ていたようです。

高校も三年になってから、野球を辞めた、すっぱりと止めました。突然詩を書き始めて。家族の皆、放っておいていました。「ラッパーてな、自分でラッパーや、思たらそこからラッパーやねんで」にこにこ教えてくれたのは、沈黙の引きこもりの時期を越えてから。ラッパーでもペッパーでもいいよ、でも生きていて。そんな風に願っていた日々の、あと。

売り上げ少なくて、お金が大変なら、俺の給料半分でいいですから。

真顔で言い残して帰り支度を始めた兼業ラッパー成耳クン。ばあちゃんをなめたらアカンぜよ。これくらいのことで、どうなるものか。

笑えて来る。給料半分でいい、か。そんなセリフ、いつまで吐いているだろうか。

というワケで、わが社はしばらく、例のウィルスに振り回されそうです。

しかし。

あの国のあの地方の、ナニヤラが解除されたとニュースで観て。心底ウンザリとはこのことか。駅に、なんだか独特の尊大さに満ち満ちた顔の沢山の人間が集まって、電車を待っている様子だった。言いたいこと言おう、あの髪にも荷物にも何もかもに、ウィルスがどっさり、住み着いているように見えて仕方なかった。どこへ行かれるのですか、何か、うわ~っと、もわ~っと、禍々しいモノが、そこから離れたところでまた、バクハツしそうな気配を振りまいてるよ。

脈絡のない記事になってしまいました。



・海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげたり
  ・そら豆の空一せいに鳴る夕母につながるわれのソネット
  ・草の穂を噛みつつ帰る田舎出の少年の知恵は容れられざりし
  ・草の笛吹くを切なく聞きており告白以前の愛とは何ぞ
  ・煙草くさき国語教師が言うときに明日という語は最もかなし
  ・ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駈けて帰らん
  ・ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし
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2020.04.09 Comment:0
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