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七月「みんなのうた」です。



     白萩

親の顔見て笑むことの多くなり気付けば産まれいでて百日

お食い初め和やかに終え本日の主役は我の胸で眠れり

蝉の声ほどなく止みて曇り空洗濯物は干すか干さぬか

溜まりゆく洗濯物にストレス増 陽の光恋う梅雨の日々かな

ひさかたの天の水甕かえすごと降るこの雨を止む術もがな

七夕の今宵も雨か 鵲の橋も流るる激しい雨よ

     おてもやん

○長雨に放っておかれたミニトマト熟れて弾けて地面に落ちた

○だんなさま災害派遣より帰宅泥の作業着もみ洗いする

     かりそめ

*形代に六十九と齢書く七十までに二カ月切りて

*七十年何してきたか問はるれば生きてきたりと言ひて誇らか

*アバンガスその紫の淡きこと梅雨の底ひに日差しとどきて

*花柄の夏用マスク作りたりいやがりもせで夫(つま)は着けをり

*たつぷりと梅雨の湿りを孕みたり夜間飛行の落とす爆音

     KUON

・確かなり吾がゆく道の左寄り木ぬれに今年の初蝉を聴く

     ラピスラズリ

織姫と 彦星が逢う 天の川
地上の川の 禍々しさよ

枯れ草を 甦らせる 滝の雨
はた片方で 命呑み込む

     黒猫アビ

・化粧すらすることもなくマスク着け
  近場だけでの買い物も飽く

 ・中庭の桜の枝に尾長鳥
  飛び交う姿初めて目にす

     ギボウシ

・降りに降る禊の雨は なおも降る「おくりびと」たれ人また我も

     アイリス@

外猫の食乞う声を気にしつつ
眠りの沼にわれ沈みゆく

     白萩

おさなごの空に伸ばした小さき手に掴むは夢か希望か未来か

     honyanko

若き日は壁と思いし母の繭今は嬉しき寄る辺となりぬ

一皿を分けて食べるをおもやいと言えば通じる兄との夕餉

ふと人の気配を感じ振り向けば夜道に強くくちなし香る

     かりそめ

   〈趣味は食べること〉

*街角の洗ひざらしの紺暖簾けふの昼餉は冷麦にせむ

*網の目の細かきを選りメロン買ふ夕餉は豚の挽肉料理

*和菓子なら贔屓の店の厳とありダイエット兼ね足を伸ばせり

*緑色透けてをりゐる水饅頭二種類のうち梅買へるらし

*この店の鰻大好き卓上に常に飾れる野の花も好き

     まめはな

・手術後の夫より電話声聞けば顔(かんばせ)見たし頬に触れたし

・赤き顔で咳き込みマスク外しつつ叫ぶ人あり疎ましきかな

・風吹けば干されシャツら踊り出すコーラスラインのダンス
のように
・手術しに夫(つま)入院すコロナゆえ退院するまで会えぬ寂しさ

・夫(つま)留守の間に災い起こらぬか不安募りて備品買い込む

・術後の夫(つま)己が痺れより戸締りと火の用心を心配しおり

     かりそめ

   〈ちさき幸せ〉

*玄関のドアに貼紙マスクの絵 いまだに慣れぬ新エチケット

*ポケットにいつもマスクの予備ひとつ 忘れ易さの日々育ちゆく

*セミプロの友のくれたるマスクには白き小花の刺繍がふたつ

*メル友にマスク縫うたと書きたれば見たし見たしと返信きたり

*立体の縫ひ目でこぼこ夏マスク小花柄にて目を眩ませど

*ちくちくと針を運べば平らかな心に浮かぶささやかな幸

*ちさくとも日々喜びを見つけつつ流行り病の時代凌がむ

     玉兎と茜馬

・三浦春馬不意に死すとや不意に知りわれの心の篠突く雨よ

     アルジェリマン

かかわりを減らし清めて磨き上げ 風の色見ん月の音聞かん

ありがたや 解雇通知は日の光 暮らしに新たな風が吹き込む

有休を使う暇なく三ヶ月 混迷を増す社の上層部

鍵束と保険証置き退職す 文月二十日午後五時半に

コロナ禍と縁なき長き夏休み明日から続く ゆるりと行こう


羽目板のはずれ土壁むき出しの空き家にセミの声ふりそそぐ

黒犬は暗きよどみをのぞきこむ 小さきあぶくの消えずにあるを

     わすれんぼ

ばらばらに散りて悲しき紫陽花の 葉に一匹のカタツムリおり

美しき透明ビーズ輝きてやがて生まれるナメクジ思わず

急いでの水遣りもろに食らっても君は平気だ蛙だもんね

暗闇に篠突く雨の降り注ぎばっさばっさと百合折れゆきぬ

この空のどこにいったいこれほどの水の在りやと不思議に思う

この空に豪雨もたらす元凶は海水なれば尽きることなし

原発は冷却水を海に放ち水温上げて災害招く

久しぶり君とベッドでじゃれあいつつ微睡んでいる寝坊助な朝

爪切りは大騒ぎして逃げ回る痛いの嫌い痛くなくとも

 
         おおやま よしの

        〈敬宮〉

偽者をテンノウヘイカにしたいとな
お馬鹿も休み休み言ってね

       〈敬宮ご養蚕〉

本当はおカイコなんていないでしょ
捏造するならよく調べなよ

飼ってます飼っているんです本人は
一つも写っていないけれどね

       <中宮>

令和2年7月豪雨どうすんの
みんなM子のウソのせいだよ

        〈帝〉

これよりは身を清めてや祈りませ
悪眷族を離れおりませ

        パール

☆友逝きて三年皆で会いに行けぬ夏令和を知らぬ貴女よ

☆コロナに水に為す術もなく雨音と共にまた今日が始まる

☆天の川ふたりの前に疫と濁流夜空でさえも逢うは叶わず

★日常も国土も人も心まで壊す酷さよ終われよれーわ


もたもたと遅くなりました。抜けたりしているところもあるかも。
とにかく「七月のうた」です。
見直しはまたします。気になっているところがけっこうあります。
開き直って言います、七月のうた、なんとか来ました。
待って下さり、お見守り下さり、感謝しています。
ありがとうございました。





       
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今も夢見る
Posted by今も夢見る

Comments 2

There are no comments yet.

まめはな

KUONさま
 
お忙しい中、お歌を載せていただきありがとうございます。
お体の癒えたばかりなのに申し訳ないのですが、「7月のお勉強 まだまだ続くよ あ」で見て頂いたお歌、

・赤き顔で咳き込みマスク外しつつ叫ぶ人あり疎ましきかな
・風吹けば干されシャツら踊り出すコーラスラインのダンスのように
・手術しに夫(つま)入院すコロナゆえ退院するまで会えぬ寂しさ
・夫(つま)留守の間に災い起こらぬか不安募りて備品買い込む

も載せてくださいませ。

それから、「手術後の夫より電話…」は、コメント欄にて

・手術後の夫より電話声聞けば顔(かんばせ)見たし頬に触れたし

に訂正をお願いしております。
かんばせ、という言い方、正しいのかわかりませんが、ほかに思いつきませんでした。
お体余裕のおありのとき、よろしくお願いいたします。

2020/09/12 (Sat) 15:14

おおやまよしの

KUONさま

7月のおうたを、本当にありがとうございます。とってもうれしいです。

2020/09/13 (Sun) 08:21

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