みんなのうた 九月のおべんきゃう、3
2018年09月21日 公開
遅くなってしまっています。続けます。
この色が詠草。詞書やら詠み人さんのメッセージやら。歌詠みびとさんの、お名前。KUONが書いている部分です。
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パール
台風の余波(通勤のバタバタ、断水・・)で、家族次々体調を崩し
私がトリを務めております(声が出ません)
もっと大変な方が大勢おられますのに情けないです。
早く良くなり、何か私でも出来ますことをやりたいです。
この「トリ」はトホホ、ですね。
思いまするに「もっと大変な方」は、もちろんおられますながら。自分の周囲の、比べれば「小さい」かも知れない「大変」にしろ、自分的には「すごい大変」で、思い方、よかろうばい。
私も、自分にできる小さなこと、探して実行、と、考えております。
⭐始業式校舎に喧騒戻るなか
物憂げに立つ窓際の君 (想い出)
やはり(何が「やはり」だ?)「明朗」より「物憂げ」に惹かれられたのでしたか。
⭐僅かでも秋の気配がきています
牛歩のごとくと風が耳打ち
⭐青蒼碧(あおあおあお)と自然の色は美しき
空には空の海には海の
⭐色さえも異国の香り漂いし
海より見ゆる麗しの神戸
神戸の街の特徴を、よく捉えておられますが。「海より見ゆる」と現在形なので「香り漂いし」の」「し」=過去形が惜しまれます。でも「香り漂える」ですと、「見ゆる」とぶつかりっこになる。もう一度、お考えになって欲しいな~。エキゾチックな素敵な一首になります。
俳人であられる夏井先生式の「一音で変わる」みたいにやると、「海より見えて」、とか。「て」にする方法もあります。
「色さえも異国の香り漂える 海より見えて麗しの神戸」。
⭐初孫の内祝いの品おくられて
夫(つま)の目語るうちはまだかと (未婚です)
⭐何一つ欠ける事無く一世(ひとよ)過ぐ
人もいるかと満月(つき)見て思う
ううむ。きっと、そーゆー人は、ご自身を、満月とは自覚しておられないのでは・・。KUONのひがみかも知れませぬ。
★北が揺れ商都が水に沈みしも
己の不徳と思いもせずや
それは、絶対、思っておられないと思う。
★上質の服を下品が着て歩く
手を振りゃいいってものではないわ
どなたの擁護、云々、するつもりは無いですが。先日、海外へ行っておられた三笠宮家の彬子さんのお洋服が、どの場面でも素晴らしかったです。シルクの光沢美しく。体に合わせてしつらえられたフィット感すばらしく。皇族のお召し物は、ああいった感じであってもらいたいもんだ、と、つくづく感じました。え公の場の、ということです。
どなたとは申しませんが、見苦しくダサくみっともなくセンス最悪、チンケ。襟元アカだらけって冗談ではない、皿帽もへんてこなマントも、もうもう、見るもイヤですわ。
脱線して好きなこと書かせていただきました。
ラピスラズリ
風立ちぬ いざ生きめやも
この一節が大好きです。
そこで冒頭この一節を頂いて
風立ちぬ 秋の気配を 探せども ただ荒涼の 響きをぞ聴く
私も、この一節は好きです。魅かれます。
おうたについての話になります。
「風立ちぬ」と、知られた言葉をそのままに詠む。この「ぬ」は、こういう場合、なさっているように、間に一音を空けないと難しい。
正確にいうと「風立ちて」なら、自然に収まる、という話になる訳です。でもこのまま
「風立ちぬ 秋の気配を探せども」と行って。
「ただ荒涼の」ここは、雰囲気的にこう詠みたかった、それはわかる、が、最後、ね。
「響きをぞ聴く」は、厳密にいうと、無理があります。荒涼の音とはなんぞや。
平凡になるかも知れませんが、こういう場合は、「ただ荒涼の」を生かしたければ、
「風吹くばかり」とか、距離をあけて「見る」方がいいかと。
「風の行くのみ」とか。お好みですが、私としては、こういう。せっかくの一首、素敵に仕上がって欲しいという欲です。(笑)。
アルジェリマン
木がしなり窓おびやかす暴風は音さえ潰す ただ恐ろしや
暴風に耳ふさぐれば無音なり 目閉じ膝抱き閉じこもる午後
こわかったです、台風21号。
わたし、不急の用で、かなりな好奇心で(おバカ)、風が押し、押し、しているドアを開けようとして。あまりの風圧に驚嘆、胴体はさまれたら悲惨、と、左手で右手を援護しようとして、手首、傷めました。誰にも言えない、おバカ話。あ、書いてしまいました。
肩痛く心細き夜 泣きながら犬引き歩く雨にも濡れる
なんだか詠み人さんの肩を、ぎゅううっとしてさしあげてしまいたくなりました。
犬さん、気持ちを察して、一緒に濡れながら歩いてくれたのかな・・
犬と行く初めての道細い道 こぎれいな家磨いた車
こころ寒い夜。他人の幸せを、ふと、見てしまった…。
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