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十月 神無月のうた



     KUON の詠める

・秋の陽をおなかに溜めてさくらねこ駐輪場に大の字にをる

      追想    「ガラス屋なりしころ」

・両腕に重き仕入れのガラスたち坂道の石ぐっと踏みしむ

・ガラスにも心の有りて買ひつけのわれを無言にしきりに見つむ

・どの一つも手吹きガラスぞ選り難くされど選りをり吾が売らむため

・透明のグラスのなかの一つ泡 閉ぢ込められし永遠と見る

・掌の中に包めば少しづつ温し手吹きガラスの透明のいろ

・幾たびもグラスの棚を巡りては仕入れせむ手の汗を拭ふも

・買ひつけのわれに視線を飛ばしたる彼の職人の吹きしか此れを


・わがことをわれより深く知るごとく語れるひとを醒めて見てゐる

・大ぶりのグラスになみなみと注ぎつつ牛乳のその白さの不思議

・ひき寄せて弾きてみたりこんこんと女孫の額未知の音する

     かりそめ の詠める

*人体に関節いくつそなはるや秋の雨だれ絶え間なくつづく

*雨のなか烏の群れのよぎりゆく常より低く鳴きかはしつつ

*百円のビニール傘を滑る雨その素早さに見蕩れてをりぬ


*噴水のやむとき鳩の来たりけり青空映す水を飲むため

*もみぢせる公孫樹のやうな翼もていつせいに去る色鳥の群れ

*隠沼(こもりぬ)に日差したつぷり差す午後は蜻蛉美(は)しき水輪を作る

*深秋の一日(ひとひ)曇りのその夕べ天啓めきし日箭(ひや)の差しくる

*川波にその身をゆだね魚(うを)浮けり命なき眼に空を映して

*寝袋のごろんとひとつ河端に 夜釣りのために仮眠とるらし

*佃煮の老舗の紺の大日除けこれを見たくてけふも来れり

*巡査らに子らが声張り挨拶す佃島には今も駄菓子屋


・今もなほ山は硝子の塊と思ふことあり幼時のままに

・今ごろは母郷の山の透きとほる麓に家をてんてんと置き

・高圧の鉄塔囲ふ金網の隅に一筋藪枯らしの蔓

・みつしりと重なる雲を押しのけて没日(いりひ)黝(くろず)み業火のごとし

・白鷺の三羽それぞれ歩みをり 互ひの距離を変へることなく

     まめはな の詠める

・神様のしつけた糸をほどくように月下美人は開いてゆけり

・太陽に灼かれし腕(かいな)差し伸べて夕(ゆうべ)の海はわたしを抱く

・銀色のバケツに魚あふれさせペンギン舎まで飼育員歩む

・清潔な檻に心を捕らわれてそれからずっと手を洗いおり

・ひんやりと風に包まれし秋の夜は掌(てのひら)で腹温めて眠る

    おおやま よしの の詠める

後(のち)の月 近づけばそれ 本棚の
『野菊の墓』が 我れさし招く

サザンカの つぼみ数える 夕暮れは
日ごとに早く 深く冷えゆく

可憐なる この花の名は クジャクソウ
霜の星とも 言うと読みたり

オレンジの マリーゴールドの 首輪する
犬がいるらし ネパールの祭

ダメよダメ しゃべったらすぐ ばれちゃうの
民を心配 してないことが

     honyanko の詠める

・ハナミズキの赤き実集めおさなごは砂のケーキに静かにのせる

・町からの誕生祝う金木犀各戸で育ち甘き香放つ

     黒猫アビ の詠める

 ・トンボ飛ぶ秋風に吹かれひょろひょろと
  どこへいくやと目にて追うなり

     ギボウシ の詠める

・半袖は いよいよ寒い神無月 三葉の先に朝顔の咲く

     アルジェリマン の詠める

秋浅くイロハモミジは青豊か 高鳴き響く指笛のごと

土ふるい腐葉土混ぜて春思う 野いちご植えんチャイブも植えん

オレンジのハイビスカスの枝を切る 冬支度なり後悔はせぬ

九時台の各駅停車 電線と秋空続く古き神社へ

緋袴の巫女はほがらか黒髪も頬も輝く鈴の音のごと

ストレッチ邪魔する敵は我にあり ここもあそこもにっくきお肉

     わすれんぼ の詠める

暑き夏耐えて迎えし秋なれど
力無くして枯れゆく花あり

もしかして次の夏にも生きてたら
ミニトマトわんさ作って食べよう

タッパーは馳走と共に掌を滑り
思い残して砕けて散りぬ

美しきつややかな黒毛輝かせ
我がプチビジュウ マドモワゼル
 
久しぶりアメリカンドラマ・インパリス
ファッショナブルでロマンティックで

いつの日もやたらポジティブアメリカン
元気な気分もらってみるか

この週は我が家はずっとパリフェスタ
行けなくたって問題はなし

     ゴネコ の詠める

できることできないことの線引きが私はそれがうまくできない

「天上の紺つきぬける曼珠沙華」私も立ちたいスックと立ちたい

気がつけば足下からは温風がコロナの換気はどうなるこの冬

     白萩 の詠める

生えかけの歯痒しと泣く子を抱きて今宵仲秋の月を眺むる

父と子に揃いのTシャツ着せ終えてさあ出掛けようGO TO 温泉  
            (私ももちろんお揃いTシャツ)

湯けむりに日々の疲れを癒しませ 美食楽しみませよ我が背

久々に会う友変わりなく嬉し JKの昔にかえるひととき

塩焼きの落ち鮎骨ごと喰らいたる我は一匹の獣なりけり

その腹に卵抱えて喰われる鮎 喰らう我もまた一児の母なり

     玉兎と茜馬 の詠める

菊がつくレース制して父に続け
なんていうより 無事是名馬

     パール の詠める

☆浅き眠りショートスリーパーなれば長き夜が辛い秋あり

☆秋風と氷雨に打たれ咲き誇るヘブンリーブルーの青鮮やかに

☆新しき道を歩める愛し子よ邪魔せぬように母は生きよう


★何もせず有り難がれとこれ如何に要るや?要らぬぞ終われよれーわ

     おてもやん の詠める  

〇誕生日休暇を取って帰省せし息子を連れて鹿児島へ行く

〇父と子で黒豚しゃぶしゃぶ食べながら会話も弾みビールもすすむ


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今も夢見る
Posted by今も夢見る

Comments 1

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まめはな

KUONさま

三首目、「溢れさせ」が抜けております。
お時間のおありの時、修正、よろしくお願いいたします。

2020/10/26 (Mon) 16:15

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