霜月のべんきょう Ⅱ
連休一日目です。私とおっとは、のっそりとバスに乗り、天津飯やらギョーザやらマーボ豆腐やら。ものすごくフツーのものを、旨し旨しと(主にワタシが)いただき、帰り道でauショップに立ち寄って、予約なしでもオケーということで、スマホ買って帰りました。四時間くらいかかった・・・あああ。疲れました、が、これでガラケーともお別れのようです。ホッとした気がします。説明のお兄さんは親切で丁寧で、ちかごろの若い方は我慢強いですね。電話のかけ方は今のところわかりました、まあボチボチ行きます。
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かりそめ
楽しみにしておりました。
(ありがとさん、とか言って、いいですかね?。体力を消耗した後で。ごっつぁんです。
〈わが街〉
*わが街に凱旋門のなきゆゑに マロニエ通りは駅へと向かふ
(凱旋門。が、ない、ゆえに。ん?。不思議なうたです。でも説得されます。
*やうやつとセルフレジにも慣れにけり柿は四個と指にて押せり
(慣れる前、ワタシ、バラの胡瓜とかじゃがいも、押す時に、どきどきしました。
*留守がちの交番なれど窓ガラス常に磨かれ机に黄菊
(「公僕」なる語が浮かびましたよ。この交番を守るのは、きっと、そんな言葉の似つかわしいお方か。そうだと嬉しいな。
*すれ違ふ人々いまを生きてをり おそらく二度と遭ふことなくも
(行くかわの流れは絶えずして しかも元の水にあらず・・・・・・
*けふもまた道を一筋行き過ぎし何考えるとにはあらねど
*柿買つて封筒買つて帰りきて夕飯作りけふを終へたり
(かりそめさんの中に「いのち」が、ぶっとく存在している気がします。
おてもやん
霜月のうた
○茶屋跡の庭の紅葉に包まれてひとり野点を味わってをり
※阿蘇の的石(まといし)御茶屋跡の紅葉は今が見頃です
(今月の一首、しっかりと景色の中におられて、落ち着いて雰囲気があって、よかです。常には口語体で詠んでおられますが、最後の「をり」は、無理なくはまっています。
まめはな
・白き風と光と共に来し秋は笑う代わりに栗弾けさす
(笑み栗を見て)
(このように感じられた、ということで、このまま。
・ことこととバスに揺られてゆくリズム風呂吹き大根煮えそうなリズム
・くるくると身を剥かれゆく沈黙の林檎の芯は子を孕みおり
(林檎を女性に見立てて、種を胎児に見立てました)
(この一首は、わかりました。こういう歌は、お好きな方には熱く受け入れられる気がします。
・薄青い空を四角く切り取りて銀色の猫縫い閉じにけり
(薄青くて銀色の猫が刺繍してあるハンカチ)
・太陽に焦がされうつむくパラボラの声聞きたくて忍んでゆく夜
(枯れたひまわりの声を聞けそうな気がして)
(まめはなさん、今はイメージがぶわあっと膨らんで、見えないものも見える、そんな感じの状態でいらっしゃるか。それはおそらく、あなたが生まれつき、持って生まれたもの、かもしれません。私が、それを、ほいほいとどうかしてしまっていいものか、どうか。けっこう真剣に考えます。未熟さと抱き合わせなので。で、できるだけ生かすように。でも、あなたがあるひ日、傷つかないといいなあ、と、要らんこと考えつつ。やっぱり、抑えてしまうかも、とも思います。わけのわからんこと書きましたが、私は私のやり方で行きたいです。
honyanko
今月もありがとうございます。たとえ1首でものお言葉に励まされています。
・ 看護師のあたたかき手に励まされ人間ドッグの胃カメラ終える
(人間の手の温かさのちから。本気ですがりますね。すがれる手が、そこに用意されていて、よかったですね。よかったです。
・ うたた寝し寒さで起きるその度に母亡きことを改め思う
(先の歌と違う,「無さ」の一首。お母さまは、そんな時のあなた様を、うわあっと包んで下さる存在だった? もう、母は、いない。わかり切っていることを、何度も、限りなく、思ってしまう。
・ 全集中掛け声かけて看護師は小学生の採血すます
全集中は、話題の『鬼滅の刃』のセリフだそうです。掛け声をかけるとおまじないのようにそれまでモゾモゾしていた男の子がぴたりと動かなくなり、そばで見ていてビックリしました。
(ほへええ。そうなんですか。実は私、その、すごい話題のそれを、ちら、とでも、見たことが無くて。避けているのでなく、単に、機会が無く、と言えばいいか。とほほ。でも、それで子どもが動かなくなって、と聞けば、すごい世界があるのだなあ、と、ビックリ、感心です。ナースさんがた、えらいなあ、と思いました。