9月みんなのうた おべんきゃう 4
この色は詠草。詠み人さんのメッセージやら詞書やら。詠み人さんのお名前です。この色はKUONの書いているところです。
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わすれんぼ
なんか、急に、疲れがひどくなり、何もやる気の出ない日々がやってきて、
ぼーっとしていたら数カ月が過ぎました。
(笑)。ミー・ツゥー。
カラカラに乾きし大地薄茶色木々の葉しおれ生気失う
ここの「乾きし」は、間違いではありません。この頃では、大層な歌人さんでもこういった使い方をなさるお方も。
間違いではなくても、一度、見比べていただきたいかな・・ここを「乾ける」としたら、と。
セミたちのいで来し穴と抜け殻と鳴き声響く我が庭の夏
雲は来ず雲は立ち消え雨はなし雨雲レーダー空しくにらむ
熱き夏四十度超える温度計氷包みて首もとに巻く
身を包む熱き空気の息苦し生きてるだけで精いっぱいなり
やわらかきホスタの鉢の丸ベッドまどろむガマは木漏れ日のなか
愛おしいガマさんだ・・。
足元に黒き芋虫踏みかけて一足飛んでほっと息つく
芋虫のビロードの黒白き星 美しき蝶になる日思わす
生まれたてカマキリの子は小さくもすべての形備わっており
芋虫くんの一首も。生まれたてのカマキリちゃんのうたも。なんか、しみじみ~としますよね。
皇后の喪の黒き帯雄弁に語るその腹真っ黒なりと のです
わずかなる式次も飛んで真っ白に恍惚の域出入りしたまふ
お腹真っ黒の奥方に、肘つかまれて歩み給う今上陛下。
とにもかくにも「出入りしたまふ」と、敬語で詠んでしまうのです。
闘わぬことの意味すら問わずして奪われ続ける国に暮らしつ
見せかけの長き平和と独立と全てがウソと見え透ける今
命惜し見返りうまし世の常か 他人(ひと)非難して済むことでなし
平和にも見ゆる祖国も裏側は黒々とした闇の広がる
私にはうまく評せませんが、視線が水平でいらっしゃることを、何よりと思います。こういううたは、こういう風に、読ませていただきたいのです。
おすたかに逝きし者への供養かなわず 闇に埋もれし恐ろしきこと
御巣鷹。血縁ではないですが、けっこう身近だった若い父親が、あの事故でいのち落としました。一歳にも満たないその女の子を、若い妻は、実家へ帰らないで育て上げました。。何やらの謀略のことなど聞きます。おそろしい秘密が、あった? あったのか?。
顔見れば声聞けばすぐテレビ消す嫌悪はもはや耐えられぬほど
恥知らず恥知らぬことの恐ろしさただペラペラと虚言並べて
もう三年この〇〇がかじ取りをするその恐怖耐えがたきこと
今日、結果の出た(らしい)、あの方のことかな?
引退の歌姫の歌詞横文字にあふれて強きむなしさおぼゆる
平成の歌姫、ですか。しっかり者の歌姫さんだ。